感染拡大から考えるイベントの危険性

新型コロナウイルスは2m以内、30分以上が濃厚感染とされていることから、店舗での食事も感染経路となります。通勤時間も30分以上となると、これも危ないことになるのですが、最新情報では10分以上でも2m以内では濃厚感染となるという研究成果も発表されています。これだと短めの電車の中でも感染の危険があることになります。
感染の危険というと他人から感染することばかりに頭がいってしまいがちですが、感染してから発熱、咳などの症状が出る前にも他人の感染させることがあるのが新型コロナウイルスの特徴です。そのため、感染する危険性があったところに行ったときから14日が経過しないと、他人に感染させることはないということは言えないことになります。
テレビ番組で新型コロナウイルスについてコメントしている方の中には、すでに日本でも一般に感染していると発言している感染症の専門家もいます。武漢に限らず、湖北省に限らず、そもそも中国に限ることなく、日本国内で人が多く集まるところに行ったことがある人は14日間は発症の不安を抱えたまま過ごさなければならないということです。
そのことを考えてか、国内のコンサートが相次いで中止になり、イベントも中止にならないまでも規模縮小をしたり、通常の開催はしているものの来場者が少ないということが起こっています。国内での感染者増えるにつれて、海外からの観光客が減り、京都も浅草も閑古鳥でお土産が売れないという状況になっています。観光客が多かった時期も、実は客数の割にはお土産物は動かなかったようで、観光地も見物するだけ、買うのはマスクと消毒液という状態でした。
今後は地域でイベントを開催するときには、海外からの集客だけでなく、国内からの集客も感染症対策が必要、万が一にも感染した人が混じっていても感染リスクが高まらないようにするプログラムが必要になってくるということです。