桃太郎ときんたろうで脳トレの健康音楽指導

桃太郎と金太郎で脳トレの健康音楽指導

認知症の急増を背景に脳トレが大流行しています。懐メロを歌ったりして脳の使わなかった部分を刺激するのが脳機能の低下防止によいといわれていますが、やっているうちに慣れてきて、だんだん効果が薄まってきます。そこで、別の方法に完全に切り替えるということもやられていますが、そうではなくて別の方法を少し入れて再び元の方法に戻るという方法があり、これによって脳の刺激を高めることができます。ただ、雰囲気の違ったものを入れればよいというものではなく、簡単でありながらもガラッと脳の使っている部分が変わるようなものが望ましいともいわれています。
ということで、日本メディカルダイエット支援機構が脳トレで取り入れている切り替えネタは、曲のメジャーとマイナーを変えて歌うことを実施する健康音楽指導です。メジャーというのは大手のレコード会社、マイナーというのはインディーズとも呼ばれる大手に属さない独立したレーベルのこと、というのは音楽業界の話で、ここでいうメジャーとマイナーとは別のことです。
メジャーは長調で明るい感じの曲調、マイナーは短調でくらい感じの曲調というのが単純明快な分け方です。メジャーはCスケールではピアノではド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの白鍵だけで構成されます、マイナーはド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ドと白鍵と黒鍵も使われます。
これを切り替えるというのは、メジャーの曲をマイナーで歌う方法で、この音楽健康指導を始めた岡山県の自治体に合わせて童謡の「桃太郎」のオリジナルであるメジャーの曲を初めはメジャーのままで、続いてマイナーで歌ってみせて、参加者にもメジャーとマイナーで歌ってもらいます。メジャーとマイナーの特徴を覚えて、歌い分けることで脳が刺激されるというわけです。
続いて実施するのは、「桃太郎」と「きんたろう」の歌詞の入れ替えです。「桃太郎」の歌詞を「きんたろう」のメロディーで歌います。
『桃太郎さん桃太郎さん お腰につけた黍団子 一つわたしにくださいな』
その後に「きんたろう」の歌詞を「桃太郎」のメロディーで歌います。
『まさかりかついで きんたろう くまにまたがり おうまのけいこ ハシシィドウドウ ハイドウドウ ハシシィドウドウ ハイドウドウ』
こればかりは何度も繰り返して歌ってみないことには別の歌詞で歌うということはできないのですが、サラサラと口をついて別の歌詞とメロディーの組み合わせが歌えるようになったときには、かなりの脳トレになっています。といっても、実際に認知症予防に、どれくらい役立つかの実証はこれからのことですが、日本メディカルダイエット支援機構は健康音楽指導士をメンバーに迎えています。健康音楽指導士は介護予防での音楽指導を行う専門家ですが、当機構では東京藝術大学卒業でプロの器楽奏者の健康音楽指導士との連携で、高齢者だけでなく、健康機能の向上を目指す人でも楽しみながら取り組める方法を実施しています。