発達障害の理解を深める発達障害啓発週間

国連は4月2日を世界自閉症啓発デーと定めています。これは自閉症だけでなく、他の発達障害についても理解を深めて、発達障害者の改善のための支援を進める啓発活動です。これと連動して、厚生労働省は4月2日から8日を発達障害啓発週間としています。自治体などでも、さまざまな活動がされていますが、世界の活動に合わせて各地のランドマークでは青色のライトアップが実施されます。
ライトアップというと、乳がんの啓発のピンクリボンでは東京タワーや通天閣、姫路城などがピンク色にライトアップされることは有名で、ピンクリボンをつけた人のウォーキングイベントなども実施されているので知っている人も多いようです。
これに比べると青色のリボンは、さまざまなところで使われているので、発達障害をイメージする人は少ないかもしれません。ブルーリボンというとブルーリボン賞が有名で、同じ名前で映画、鉄道、船舶で賞が設けられています。ブルーリボン運動というと言論自由運動や拉致問題、受動喫煙防止などの各運動で使われています。健康に関わる啓発運動でも慢性疲労症候群の啓発デーのシンボルカラーはブルーで、ブルーリボンが使われています。
世界自閉症啓発デーについては日本実行委員会が設けられていて、専用WEBサイトがあり、国内の活動やイベントの情報が伝えられています。シンポジウムが4月4日に予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって今年の実施は中止となりました。東京タワーではライトアップに合わせたイベントが計画されていましたが、やはり新型コロナウイルスの感染拡大によって中止になったものの、ライトアップは実施されます。
これらの会場にはブルーリボンに限らず、青色のものを身につけて来場することが呼びかけられていましたが、イベントが中止となっても、せめて青色のものを目立つようにして外出したいものです。もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛が求められている地域では、それに従った範囲での実施にしてほしいのですが。