脳トレ29:お祭りにまつわる三大◯◯5

お祭りといっても神社からお神輿が出るものばかりではなくて、注目されるのがお神輿以外のものというのも少なくありません。その代表的なものが凧合戦です。普通に凧揚げをして、その高さを競うというのではなくて、大型の凧を両陣営から揚げて、絡めあって敵の凧を落としたり、絡めた綱を引き合って、綱引きの要領で勝ち負けを競うということで、まさに合戦となっています。三大凧合戦といえば白根大凧合戦・新潟県(新潟市)、浜松まつり凧合戦・静岡県(浜松市)、いかざき大凧合戦・愛媛県(内子町)があげられます。
白根大凧合戦は旧白根市の名物行事で、江戸時代中期に堤防改修祝いに凧を揚げたところ対岸の領地に落ちて被害を与えたことから、対抗して凧が揚げられるようになり、これが大凧合戦の始まりと伝えられます。絡めた綱を切れるまで引き合い、相手の凧を取ったほうの勝ちとなるもので、凧は大型になり、畳にして24畳の凧は世界最大とされています。浜松祭り凧合戦は町ごとに組や連を作って、凧糸を切り合って競うもので、大凧は初節句を迎えた家庭から子どもの健康と発展を願って1枚ずつ提供されます。いかざき大凧合戦は500統の大凧が川をはさんで揚げられ、凧に仕込んだ刃物(ガガリ)で切り合う撃墜型の凧合戦です。
三大提灯祭りは秋田竿灯まつり・秋田県(秋田市)、二本松提灯祭り・福島県(二本松市)、尾張津島天王祭・愛知県(津島市、愛西市)があげられます。秋田竿灯まつりは多数の提灯を稲穂に見立てて額、肩、腰に乗せてバランスを取って豊作を祈る行事です。大きなもの(大若)で重量50kg、長さ12m、提灯の数46個を誇ります。二本松提灯祭りは7つの太鼓台に、それぞれ300個以上の提灯を灯して曳き回す祭礼です。尾張津島天王祭は津島神社に伝わる600年を超える歴史のある荘厳な川祭りです。半円形に365個の提灯をまとった巻藁船が漕ぎ渡っていきます。