1歩の価値による医療費削減の実際のところ

歩くことによって医療費を削減することは多くの自治体が考えていることです。どれだけの効果があるのかという研究は多くの研究機関で実証試験が行われていて、日本メディカルダイエット支援機構が実施しているウォーキングでは、1歩あたり「0.061円」を採用しています。これは筑波大学の研究チームが地域での高齢者の健康づくり事業との関わりで求めた結果で、次のような計算式を示して、毎日1000歩を増やした場合の結果予測を伝えています。
「0.061円×1000歩×1000人×365日=22,265,000円」
例えば、1万5000人の自治体で、自治体が負担する年間医療費が1億円だとすると、高齢化率が35%として、65歳以上の住民の5250人のうち約5人に1人が1000歩を毎日の歩行にプラスするだけで達成できることになります。達成するための活動費に自治体が1000万円をかけてくれたとしても、1200万円以上が残って、他の事業にかけることができるようになります。
「0.061円」は正しいのかという論議があり、東北大学から「0.045円」、慶應義塾大学が「0.030円」という結果を出しています。
「0.045円×1000歩×1000人×365日=16,425,000円」
「0.030円×1000歩×1000人×365日=10,950,000円」
「0.030円」は通院だけの医療費の削減で、医療費は入院で多くかかるので、低めの数字になるのは当然のことです。基礎の数字が違っていると抑制金額は2倍以上の開きになってしまうということですが、私たちは、あえて「0.061円」を基本としています。というのは、私たちが達成のために教えているのは予防効果が高いウォーキング法です。具体的なことは、このサイトの「最新情報」のウォーキングに関わるところで何度となく説明していますが、簡単にいうと増やすのは「10分間で1000歩」です。それなりの早歩きにはなりますが、この歩き方は厚生労働省が健康づくりのテーマとしている「プラス10」と一致していることです。