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母子の栄養22 微量ミネラルの重要性3

代謝のためにも健康維持にも必要な微量ミネラルは、体内に少ない量しか存在していないだけに、不足すると大きな影響が出ることになります。普段は必要性について語られることが少ないミネラルですが、不足しないように、多く含まれる食品を知っておきたいものです。 微量ミネラルは鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。今回は後半の3種類です。 モリブデンは、肝臓


身体年齢7 多くのエネルギーを作り出す栄養素

全身の機能を向上させるには、細胞レベルから機能を整えることが大切になります。それぞれの細胞は特定の働きがあり、その働きは細胞内で発生するエネルギーによって進められています。 細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけで使われます。電気のように他の細胞に流れていくということはありません。神経細胞は情報伝達を行っているものの、それは細胞から細胞に情報を伝える神経伝達物質が移動しているだ


“煮詰まる”の意味を間違えずに煮詰めてほしい

新しいお茶飲料のテレビコマーシャルで、著名なタレントが「煮詰まったときには」といって、その飲料を差し出すというシーンが流れていました。これに問題があるわけではなくて、飲料が必要とされる場面として会議で結論が出ないことに頭を悩ませているシーンが出てきて、“煮詰まる”という用語が使われたことが引っかかりました。 煮詰まるというのは、本来は議論が充分になされて解決に近づいていることを指しています。


エネルギー代謝72 脳のエネルギー源はブドウ糖!?

三大エネルギー源と呼ばれるのは、糖質、脂質、たんぱく質だけで、それ以外のものは体内でエネルギーとして使うことはできません。糖質はブドウ糖に、脂質は脂肪酸に、たんぱく質はアミノ酸に分解されて、小腸から体内に吸収されます。 これらの3種類がエネルギー源になるといっても、たんぱく質(アミノ酸)は身体を構成する成分になり、全身の細胞を正常に働かせるために必要な酵素などの材料になるので、エネルギーとし


身体年齢6 全身で使われる酵素を増やすための食品

酵素を増やすためには、酵素の材料となるアミノ酸がバランスよく含まれる良質なたんぱく質を摂ることが大切だということを前回紹介しました。では、たんぱく質が豊富な食品を食べれば、それで全身の細胞で使われる酵素が増えるのかというと、そうではありません。 酵素はアミノ酸を材料に肝臓で合成されています。この酵素が、そのまま全身の細胞の酵素になるわけではなくて、消化に使われる酵素にもなります。消化は、食べ


理想実現のための代謝促進21 消化能力を高めるエネルギー代謝

年齢を重ねていくと消化液が分泌されにくくなり、中でも脂肪の分解に時間がかかるようになります。そのために高齢者では肉が食べられなくなる、多くは食べられないということが起こるようになります。 高齢者は血管を丈夫に保つために、たんぱく質の摂取がすすめられ、動物性のたんぱく源として肉が推奨されるようになりました。しかし、脂肪が多く含まれるために肉が多くは食べられないということでは、健康の維持にも支障


発達栄養104 感覚過敏で外食ができない

発達障害がある人の中には、他人と一緒に食べられないということもみられます。 食事をすることはコミュニケーションにも大切で、一緒に食べることによって、よい交流をしていこうという思いを抱く人がいる一方で、食べるところを見られるのは恥ずかしいこと、そんな姿は見せたくないという感覚の人もいます。 発達障害があると、食べることに困難さがあり、そんな困難な状態を克服しようと頑張っている姿、苦労して


Age free岡山9 歩いて健康度を高める

岡山県は晴れの国であり、都市部は平らな土地が多く、周辺地域は自然が豊かであるという歩くためには絶好の条件が備わっています。 ウォーキングの目標歩数は、かつては1日に1万歩と言われました。前回の東京オリンピックの年(1964年)に歩け歩けの会(日本ウオーキング協会の前身)が設立され、翌年に日本初の歩数計である万歩メーターが開発され、1日1万歩運動が始まりました。 その当時の1日の歩数は平


発達障害支援8 グレーゾーンの考え方

発達障害ではグレーゾーンという言葉が使われることが多いのですが、これは正式な診断名ではありません。グレーゾーンは生活習慣病でも使われている用語で、この場合は診断域に達していないもののリスクが高い境界域を指していて、予備群とも呼ばれています。 これに対して発達障害のグレーゾーンは、専門家によって発達障害の可能性を指摘されたものの、すべての診断基準を満たしていないことから確定的な診断ができない状


サプリ概論256 機能性表示食品の事後チェックの透明性8

(5)体験談 購入者による体験談は、医師や専門家等の推奨と同様に一般消費者の商品選択に大きな影響を与える表示要素の一つです。体験談において機能性表示食品の効果に言及されている場合、一般消費者は機能性表示食品の効果を表すものと認識することとなります。 このため、断定的な表現を用いて効果を保証するかのような表現を用いたり、治療や投薬等の医療が必要でないかのような表現を用いたりするなど、体験談の