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2023/5/24 健康づくりの千手観音のつもりではなくて

「千手観音を目指すつもりか」と健康づくりの活動を一緒にしている方に言われたことがあります。その方は栄養面の活動をされていて、私が経験してきた臨床栄養の世界を一般の栄養指導にも活かしたいという意向なのですが、私はサプリメントにも運動にも休養にも癒しの世界にも手を広げていて、「そんな千手観音のようなことをしていたら一つの活動が疎かになる」ということを言いたかったようです。 千手観音は、名前とは違


健康食品 敵か味方か38 L‐カルニチンを優先させる理由

エネルギー代謝を高めるために必要な代謝促進成分はコエンザイムQ10、L‐カルニチン、α‐リポ酸があります。これらに共通しているのは体内で合成される成分で、不足するとエネルギー代謝が低下すること、それを補うために医薬品の成分となっていること、2000年代に入って食品の成分としても使用が許可されたこと、健康食品の成分として使用されていることです。 もう一つ共通しているのは体内で合成されているもの


身体年齢5 多くのエネルギーを作り出す酵素

年齢を重ねると代謝が低下するのは、運動をしても筋肉が増えにくくなることが大きな理由としてあげられますが、それだけではありません。筋肉に限らず、全身の細胞が正常に働くためには、細胞の中で生化学反応を起こす酵素が必要になります。 酵素はタンパク質で作られていて、その材料となるのはアミノ酸です。アミノ酸は食品のたんぱく質を構成する成分で、消化液で分解されてアミノ酸として小腸から吸収されます。このア


Medical Diet177 代謝を高める食物酵素の役割

全身の細胞の中で生化学反応を起こすために使われる代謝酵素は、消化酵素を節約することによって増やすことができる、つまり全身の代謝を高めることができる、ということを前回は説明しました。 消化酵素を減らすためには、しっかりと噛んで唾液を多く分泌させることが大切だという話をしましたが、それだけでは消化には充分ではありません。消化液の分泌量は歴史的に食べてきたものが影響をしていて、消化されやすい食品を


健康食品の法規制38 素材の等級の違い

健康食品は、同じ種類の素材が同じだけ使われていれば、同じ効果があるということを原則としています。機能性表示食品の場合には、すでに機能性が論文によって消費者庁に届け出されているものと同じ素材を同じだけ使ったものは、同じ機能を表示できるという制度になっています。 新たに健康食品を開発するときには、その考えに基づいて内容が決定されることがほとんどですが、そうとは限らないのが天然物から抽出した素材を


身体年齢4 多くのエネルギーを作り出す運動

年齢を重ねていくと代謝が低下していきます。そのために以前と同じ食事量、同じ運動量では太っていくようになるのは仕方がないことです。実年齢が進んでいくだけでなく、身体年齢が進んで老化が進んだような状態になっても、同じように代謝は低下していきます。その代謝の低下が特に現れるやすいのは筋肉量の減少です。 筋肉は肝臓、脳と並んで多くのエネルギー代謝を行っています。基礎代謝(生命維持に必要なエネルギー量


健康あない人50 ポストコロナ時代の健康づくり

3年にわたって国民の生活を変え、健康づくりに大きな影響を残してしまったコロナ禍は、完全に終息するタイミングはわからなくても、収束に向かっている段階では、コロナ禍で低下した国民的な健康度を一気に高めるようにスタートを切る絶好の機会となります。 コロナ禍では、外出が制限され、運動の機会も減り、その分だけ家庭にいて食べる量が増え、医療機関に行く機会も健診を受ける機会も減りました。 元のように


Age free岡山8 一世代分の長寿を次世代に活かす

今でこそ日本人は世界1の長寿を誇っています。これは男女の平均(2021年)で、女性は世界1位(87.57歳)であるのに対して、男性は世界3位(81.47歳)となっています。 長寿国の日本も、かつては短命であったことは今では忘れられているかもしれませんが、男性の平均寿命が50歳に達したのは1947年(昭和22年)のことでした(男性50.06歳、女性53.96歳)。 そのときにアメリカは6


適当は“いいかげん”なのか

“適当”という言葉は、一般には“いいかげん”という意味合いで捉えられていて、おざなり、無責任、投げやりという好ましくない行動の意味で使われています。これは一つの意味であって、他に、うまく当てはまっている、ちょうどいい程度という意味もあります。適して当然という漢字そのものの意味で使われることもあります。 どちらの意味合いで使っているのかがわからないと、会話が噛み合わないだけでなく、間違った認識


あくまでも噂話113「安曇野と安曇は違う」

地域の活性には、「まずは知ってもらい、来てもらい、ファンになってリピートしてもらう」ということが言われます。これは広告代理店も、旅行代理店も、地域の企画会社も常々、口にしていることで、それだけ地域の活性を願う(担う)自治体や、そこに関係する団体(観光協会、商工会など)が望んでいることです。 そして、望みを叶えるために、お金を出しやすいキーワードでもあります。地域活性の会議のときに、「またか!