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身体年齢15 基礎代謝と最大呼吸量の加齢推移

基礎代謝は生命を維持するために使われるエネルギー量のことで、1日に使われるエネルギー量のうち70%ほどを占めています。身体を動かすための活動代謝が20%ほど、残りの10%ほどは食後に体温が上昇する食事誘発性熱産生となっています。 基礎代謝が70%というのは成人の場合で、子どもはより多くのエネルギーが必要で、これが成長のために使われています。高齢者の場合には筋肉量の低下と、脂肪酸をエネルギー化


あくまでも噂話116「時代劇で間違っている井戸の形と使い方」

若かりし頃、時代劇の2時間スペシャルが始まり、大手広告代理店のテレビ局出身の方の紹介で、撮影現場に立ち合ったことがあります。主な仕事はスケジュール管理で、出演する方の時間と予定を把握して、出演者に合わせて撮影シーンを調整するという地味な仕事でした。 その仕事は、ずっと座っているのが役割で、撮影現場から少しでも離れる人がいる場合には、私に声をかけるというルールがありました。そのため、私が指定さ


2023/6/7 「どういたしまして」と言い続けたい

家族が自分に対してやってくれることを当たり前のことだと思うのではなくて、感謝している、妻が喜ぶことを最優先にしている、といったことを実践しているとの話を、倫理法人会の講話で何回か聞きました。 表現は違っていても、参加者に言いたいこと、伝えたいことは共通していて、身近な人を気づかうことの大切さ、気づかうためには家族のことを注視すること、そして充分すぎるくらいに理解しないとできないということです


健康食品の法規制41 有効性の差で処分が違う

同じように有効性、機能性を表示したのに、厳しく対処される健康食品がある一方で、それほど厳しく対処されない健康食品もあるというのは事実です。そのようなことが起こっている理由として、健康食品業界では取り締まりをする機関や地域による違い、担当者による違い、会社の過去の実績や信用度の違いなどが指摘されることがあります。 しかし、それだけでなく、商品の有効性の違いが問われて、処分に違いが出てくる場合も


身体年齢14 フレイルの悪循環

身体年齢を若く保つためには筋肉の量が大切になります。筋力を保ち、元気に暮らすために主に注目されているのは骨格筋です。骨格筋の70%ほどは下半身(ヘソから下)にあり、骨格筋が減っていくと歩行速度が低下していきます。 75〜84歳のデータでは、10年生存率は歩行速度が速い人では男性は50%、女性は92%となっています。遅い人では男性は15%、女性は32%となっていて、早く歩ける筋肉が保持されてい


エネルギー代謝74 免疫低下を防ぐには体温維持が大切

免疫は外敵と戦う能力を指していますが、免疫は年齢を重ねていくと低下していきます。免疫のピークは20歳代とされていて、40歳では70%、50歳では50%に低下して、70歳では10%に低下するとの報告があります。これは平均的なことであって、もちろん個人差はあります。 高齢者の場合には、日本老年学会と日本老年医学会が従来に比べて10〜20歳分も心身ともに若くなっていることから、65〜74歳は高齢者


ツイン・ウォーク51 歩き方の指導が期待されるウォーキングイベント

生活習慣病の高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)の予防や改善について医師からされるときには、「もっと歩きなさい」と言われることが多くなっています。 歩くことによる健康効果、生活習慣病の改善効果は長年の研究から、ほぼ解明されています。歩くように指示されたら、その方法を医師から聞くことを期待するところですが、実際には指導されることは極めて珍しいことだと言えま


健康づくりの「レディーメイド」「オーダーメイド」「カスタムメイド」

医療の世界で一時期、「オーダーメイド医療」という言葉が流行ったことがあります。今でも一部では使われているのですが、個人の状態を完全に把握して、それに合った医療を行うことを指しています。オーダーメイド(order made)自体が和製英語なので、オーダーメイド医療は日本発祥というか、国内だけで使われています。 というのは、海外の先進各国では、遺伝子研究が進み、それぞれの遺伝子の特性に合わせた医


Age free岡山13 疾病の最大のリスクは加齢

岡山県の平均寿命(2022年)は男性が81.90歳と全国10位と過去最高ランクとなりましたが、女性のほうは88.29歳と全国トップとなりました。岡山市の平均寿命(2019年)は男性が82.03歳、女性が88.24歳で、男性は県の平均よりも上回っているのに女性は少しだけ下回っている理由については検討が必要です。的確な検討ができれば、岡山県民、岡山市民の寿命はもっと延びる可能性が高いと考えるからです。


発達栄養106 中鎖脂肪酸は子どもに有効なのか

身体によいというイメージがあると、その食品を健康のために使おうと考えるのは普通の感覚です。中鎖脂肪酸はテレビコマーシャルでも番組などでも盛んに紹介されるようになってきて、販売している店舗も増えています。そして、中鎖脂肪酸を使用する人も増えてきました。 中鎖脂肪酸はMCTとも呼ばれています。MCTはMedium Chain Triglycerideの略で、日本語の中鎖脂肪酸は直訳的な表現となっ