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健康・火の用心34 “琴線に触れる”コメント
“琴線に触れる”というと他人を感動させるような心に響く行為だと感じていたら、「怒りの琴線に触れる」という使い方をしている人がいて、自分たちが間違った使い方をしてきたのか、それとも怒りを与えるような意味で使うのが正しいのか、判断に迷うことがあります。 世の中には知らないことも多くあるので、自分の過去の経験だけで判断するようなことはあってはならないはずですが、「怒りの琴線に触れる」というようなこ
発達栄養講習33 ダイエットをする女性の栄養感覚
子どもの食事内容と栄養摂取には、母親の食事が大きく影響します。それは二つの意味があります。一つは、妊娠前から妊娠中の栄養摂取に関わることで、母体の栄養摂取の結果が子どもにも影響を与えることです。健康維持のために必要な栄養が不足した状態では、正常な成長が望めなくなるからです。 もう一つは、出産後の母乳からの栄養摂取に関わることで、母乳は血液が乳腺の中で変化したもので、その栄養内容は血液中の栄養
サプリ概論236 逆転の発想のマグネシウムその1
マグネシウムは、カルシウムとともに骨の形成に必要なミネラルで、体内では60~65%は骨や歯に含まれています。これ以外は肝臓、筋肉、血液などのタンパク質と結合して体内に存在しています。 カルマグ比という用語があって、これはカルシウムとマグネシウムの比率を指しています。カルシウムとマグネシウムは常に拮抗していて、カルシウム2に対してマグネシウム1の割合が最良とされています。 サプリメントを
発達支援推進20 発達障害との関わり
発達障害は今では解明も進み、判断もつきやすくなってきたので、的確な対応さえできれば、発達障害者支援法(2005年施行)が掲げる早期発見・早期改善も実現可能な条件は整ってきています。発達障害が我が国で医学的に明らかにされてから20年ほどでしかなくて、文部科学省による実態調査も10年ほどしか経過していません。 祖父母世代では、自分たちが子どものときには発達障害はいなかった、子どもの子育ても間違っ
脂肪代謝促進研究55 L‐カルニチンはサプリメント成分なのか
L‐カルニチンというとダイエットを目的としたサプリメントに多く使われている人気素材です。そのためにL‐カルニチンというと、他の健康食品に使われている成分のように思われてしまうこともあるのですが、生理学の講習では体内の代謝促進成分として登場します。 エネルギー源の脂肪酸を細胞のミトコンドリアに取り込むには、ミトコンドリアの膜を通過させるためにL‐カルニチンと結びつく必要があります。L‐カルニチ
Medical Diet157 高齢者の筋肉低下を抑える
筋肉が増強されるピークは、特別な運動をしていなければ25歳がピークで、運動をしていないと30歳から低下していくようになります。以前から言われていたのは筋肉量が60歳では25歳から40%も低下して、60%にもなるということです。 40%の低下でも大きな変化と思われますが、60歳から70歳になると60%も減るとされています。何もしなければ、これほどまでに低下していくので、60歳になったら、もしく
ツイン・ウォーク24 尿酸対策の効果的な歩き方その2
尿酸値対策の有酸素運動の中でも、特にすすめられるのは身体に無理がかからず、長時間続けられるウォーキングです。尿酸値が高い人は、太っている人が多く、ウォーキングだけでは物足りないという人も少なくありません。 『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では、BMIが高値の生活習慣病の危険度が高いグループの痛風発症リスクは1.5倍も高くなっています。 しかし、激しい運動をしても痛風発症リスクは下
発達栄養講習32 ダイエットは栄養管理
発達栄養学の講習を日本メディカルダイエット支援機構が実施する理由について聞かれる機会が多く、その答えを語るときに最初に話をするのはエネルギー代謝についてです。ダイエット(diet)は“栄養管理”を指していて、私が主任研究員を務めていた病院栄養管理研究所の“病院栄養管理”の英語表記は「hospital Diet System」で、これを略したHDSが、いつの間にか研究所の名称になっていました。
健康あない人30 健康増進のための家元制度
日本メディカルダイエット支援機構の資格認定は、3段階方式を採用しています。これは初級、中級、上級とランクを設けて、上位資格認定者が下位の資格認定講習の講師を務めることができものです。例えば、中級認定者は初級認定講習の講師となるということで、初級講習を勉強のために受講するというよりも、初めから講師になろうとして受講する人が多いので、真剣度が通常の講習と違っています。 真剣度というのは、まだ学べ
発達支援推進19 困難さが理解できる人の条件
発達障害の子どもと保護者の支援活動に参加していると、参加する人自身の発達障害との関わりを聞かれることがあります。それは、どれだけ発達障害の支援に対して真剣に取り組んできたのかということよりも、本人が発達障害であったのか、発達障害児の家族であるのかということが多く聞かれます。 発達障害は子どもの10人に1人が該当していて、その特性が生涯にわたって続くこと、周囲の理解がないと社会的に活躍したくて