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サプリ概論204 栄養機能食品と栄養補助食品の違い

同じようなサプリメント製品であるのに、一つには栄養機能食品と表示されていて、一つには栄養補助食品と表示されているものがあります。同じ会社から出されているものはパッケージまで同じなので、初めに見たものが機能性表示食品だと、他のものも機能性表示食品と思い込んでしまうこともあるのですが、「機能」と「補助」も2文字の違いが、制度上は大きな違いとなっています。 栄養機能食品は、健康の維持等に必要な栄養成分


Medical Diet125 最大酸素摂取量の60%の強度

最大酸素摂取量の60%の強度の有酸素運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は、短時間だけのことではなくて、運動法によっては12時間も効果を高めることができることが研究によって明らかになってきています。 最大酸素摂取量は全力で運動したときに体内に取り込む酸素量のことですが、その60%の最大


あくまでも噂話62「人間五十年は寿命のことなのか」

子どものころに人間の寿命は50歳だと父親から聞きました。その当時の定年退職は50歳のところも多かったので、定年退職の前後で亡くなってしまうのか、と思ったものです。高度経済成長の時代には「死ぬまで働け」という今では標語自体がパワハラということもあったのですが、まさに死ぬまで働く人もいたということです。 私が生まれた1955年(昭和30年)の平均寿命は男性が63.60歳、女性が67.75歳でした。こ


エネルギー代謝19 有酸素運動と無酸素運動の境界線

運動をすれば脂肪をエネルギー化する脂肪代謝が高まりますが、運動の程度によって、その結果には大きな差が現れます。有酸素運動は負荷が高まるほど脂肪代謝の効果は高まっていくのですが、有酸素運動であっても負荷が高まると無酸素領域となります。効果的な運動をするには、有酸素運動と無酸素運動の境界線のレベルを継続させることが重要となります。 その境界線はATポイントと呼ばれます。AT(Anaerobic Th


脳の健康寿命98 血圧を下げるための生活習慣

血圧を下げて、安定させるものとしては、カリウムの摂取、睡眠、休息、ぬるま湯での入浴、運動習慣、禁煙、適度なアルコール摂取などがあげられます。加齢とともに体重が増加している場合には心臓に負荷がかかることになり、減量による体脂肪の減少によって血圧の上昇を予防することができます。 野菜や果物に多く含まれるカリウムは、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促進することから血圧上昇を予防す


発達栄養51 腸内細菌の働き2

善玉菌が増えて酸性度が高い環境になると、日和見菌も善玉菌の働きをするようになり、悪玉菌が減るために善玉菌が優位になっていきます。逆に、悪玉菌が増えてアルカリ性傾向の環境になると、日和見菌も悪玉菌の役割をするようになり、善玉菌が減るので悪玉菌が優位になっていきます。日和見菌が70%を占めるということは、善玉菌が優勢になると日和見菌が善玉菌の役割をすることになって、ほとんどが善玉菌というような状態にな


サプリ概論203 機能性表示食品は病気にも効くのか

機能性表示食品は血圧や血糖値、中性脂肪値を安定させるのに有効であるとの試験結果が示されているので、ただ数値が高いというレベルではなくて、病気のレベルまで進んだ人も使いたがるところがあります。機能性表示食品の試験は、どんな人を対象にしているのかがわかれば、病気を治すために使おうと考える人が減るかと思います。 機能性表示をするための試験は条件が定められていて、その第一条件は試験対象者に疾病がない人で


Medical Diet124 精神的な元気と肉体的な元気のエネルギー

筋肉は白筋と赤筋に大きく分類されます。白筋は白い色をしていて、瞬発力を生み出す筋肉です。赤筋は赤い色をしていて、持久力の筋肉となっています。瞬発力を発揮するためには、すぐにエネルギー化するエネルギー源が必要で、それに相当するのはブドウ糖です。それに対して、持久力のためには長くエネルギー化されるエネルギー源が必要で、それは脂肪酸です。 筋肉はエネルギー代謝が高くて、1日に使われるエネルギー量の70


あくまでも噂話61「弱点克服の代謝促進物質2」

全身の細胞で作り出されるエネルギーを効果的に使う方法は日本メディカルダイエット支援機構の研究テーマで、その方法として代謝促進物質のL‐カルニチンを活用しています。L‐カルニチンというとダイエットサプリメントの成分と認識されることもあるのですが、私たちはエネルギー代謝の重要な成分として研究を続け、必要な人には研究用の高品質・高濃度のものを紹介もしています。 L‐カルニチンは以前は医薬品の成分として


エネルギー代謝18 インターバル運動の方法

インターバルウォーキングの手法による代謝促進はバウンドボール(バランスボールのバウンド運動)でも活用が可能で、スピードを高めたバウンド(2秒に1回を目安)を30秒間、その後はゆっくりとしたバウンドを1〜2分間行い、これを20〜30分を目安に繰り返していきます。 バウンドボールによるインターバル運動を始めるときには、最初に脚部と腹部の筋肉に多くの酸素を取り込むために1秒に1回のバウンドを1〜2分間