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自分の健康のために普及を始めた健康ウォーキング

健康の維持・増進のためには、適度な運動、バランスの取れた食事、充分な休養の3つが掲げられています。健康のために頑張りすぎる人がいて、若いうちはよくても年齢を重ねてくると心身の負荷が強すぎると、健康の維持どころか低下にもつながりかねません。それもあって、以前から健康を目的としたウォーキングなら長い距離を歩きすぎるのも、それを短期間に繰り返すこともよくないと主張してきました。 ウォーキングの機会を求


健康ウォーキング14 歩行数増加による疾病予防

健康のためには“1日に1万歩”を歩くのがよいと一般に言われています。1日に1万歩というのは、日本人が平均7000歩を歩いていた時代に、運動量に比べて食事の量が多く、エネルギー量にして1日に300kcal分が過剰になっていたときに言われたことです。歩行数と消費エネルギー量については体重や筋肉量、年齢による基礎代謝の違いなどによって異なってきますが、一般には1000歩を歩けば100kcalが消費される


発達栄養学180 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校1

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を紹介します。 ア 目標 生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)家族や家庭、衣食住、消費や環境などについて、日常生活に必要


ポストコロナ「寝た子を怒らす」1

「寝た子を起こす」という諺(ことわざ)があります。せっかく収まった物事に余計なことをして、再び問題を起こすことを指していますが、寝た子を起こしたら、どんなことが起こるかというと機嫌を悪くして、泣き叫ばれてしまいかねません。泣き叫ばれても、そのうち泣き止むだろう、泣き疲れて眠ってしまうだというというのは、よく言われることです。そのような期待通りになってくれる子どもがいる一方で、火が点いてしまったら、


サプリ概論77 ビタミンの摂取量6

ビタミンEは脂溶性ビタミンですが、体内の脂肪に溶けて保持される性質があるため、過剰症が起こる可能性があります。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。 ビタミンEの女性の目安量は年齢によって異なります。 〔女性:ビタミンE目安量〕 1〜2歳:3.0mg、3〜5歳:4.0mg、6〜7歳:5.0mg、8〜9歳:5.0mg、10〜11歳:5.5mg、


健康ウォーキング13 医療費抑制への挑戦

厚生労働省による日本人の生涯医療費(2017年)は男女平均で2700万円、男性が2600万円、女性が2800万円となっています。このうち半分ほどは70歳以降に使われています(男性53%、女性47%)。女性のほうが多いのは長生きであり、年齢を重ねるほど医療費が増えることを示しています。 運動の介入によって医療費を抑制する取り組みには多くの機関が参加していますが、その一つの一般社団法人スマートウエル


学習障害179 学習意欲を高める応用行動分析

応用行動分析の紹介に続いて、学習面での問題行動の改善法について紹介します。通常の問題では理解しにくいときには、穴あき問題が使われます。穴あき問題は、重要なキーワード以外は示されていて、まさに穴の中に言葉を入れていくもので、そのヒントは示された問題文の中に隠されています。 席順などの順番で埋めるところを指していくと、学習障害がある子どもが苦手な問題を当てられることがあります。その問題を解答できなか


ポストコロナ「憎まれっ子世にはびこる」3

発達障害者はIT産業では欠かせない存在となり、コロナ禍を経験して、その流れはますます勢いを増しているということを紹介しましたが、IT産業だけが活躍の場ではありません。2040年には全労働人口の20%が医療と福祉に必要だという厚生労働省の推計を見ても、いかに多くの働き手が必要かということで、これまでの医療人材、福祉人材だけでは、とても支えきれるものではありません。 それだけ高齢化が一気に進んでいる


安定性をもったポールウォーキングなら子どもも高齢者も安心

ノルディックウォーキングのポール(スティック)はゴムパッド(アスファルトパッド)の接地面が45度の角度になっています。勢いよく前進するためには後方にポールを突いて、効率よく接地できるように角度がついています。スポーツ感覚のノルディックウォーキングも、前突きで安定感を大事にするポールウォーキングも、どちらもノルディックウォーキングと呼ばれることがあります。 前突きをディフェンシブスタイル、後突きを


健康ウォーキング12 高齢者の定義変更が提言された

後期高齢者の数が前期高齢者の数を超えた前年の2017年1月に日本老年学会と日本老年医学会は、高齢者の定義の変更を提言しました。2013年に高齢者の定義を再検討する合同ワーキンググループを立ち上げ、高齢者の心身の健康に関する各データを検討して議論を重ねてきました。 これまで高齢者は65歳以上と定義されてきました。しかし、歩行速度、握力、血清アルブミン濃度(血漿中のタンパク質の濃度で肝臓と腎臓の働き