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素食のすすめ14 肉類の脂肪は血液中で固まりやすい

肉類を多く摂ると、脂肪の摂りすぎから、血管に負担がかかり、これが動脈硬化のリスクを高める結果となります。動脈硬化が進むと、血流が低下しやすくなるわけですが、日本人の血液の温度の低さが、肉類を多く食べることのリスクを高めます。 日本人の血液の温度は37~38℃であるのに対して、動物の血液温度は羊が約44℃、鶏が約42℃、牛と豚が約40℃となっています。羊や牛などに含まれる飽和脂肪酸は、その高め


素食のすすめ13 フルーツオイルの正体

植物油は動物性の脂肪よりも健康的なものだという認識が一般にはあります。動物性の脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれていて、飽和脂肪酸の摂りすぎは動脈硬化のリスクを高めることから、避けるべきものと伝えられることが多くなっています。 それに対して植物油は不飽和脂肪酸が多く含まれていて、不飽和脂肪酸は動脈硬化のリスクを低下させることが知られています。そのため、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」でも、脂


素食のすすめ12 果糖ぶどう糖液糖の正体

清涼飲料水や菓子類の成分表に「果糖ぶどう糖液糖」と書かれているものがあり、使用されている食品が急に増えてきました。これは異性化糖という甘味料の一種で、とうもろこし、じゃがいも、さつまいもを材料にして加工されています。 食品添加物リストには含まれていないので、食品添加物に指定されていません。また、天然由来の植物が原材料となっていることから、人工甘味料でもありません。 異性化糖は、3つに分


素食のすすめ11 超加工食品の脳への影響

過度に加工された超加工食品の健康リスクは、前回(素食のすすめ10)の身体機能へのリスクだけでなく、脳への影響についても多くの研究成果・論文として報告されています。 超加工食品を多く含む食品の摂取は、うつ病のリスクが44%、不安障害のリスクが48%も高くするとの研究成果があります。 これは海外のデータで、調査対象に日本人は含まれていないのですが、ブラジルの追跡調査では、総摂取エネルギー量


9月23日の記念日

「網膜の日」日本網膜色素変性症協会が網膜色素変性症の普及のために制定。 「長野県ぶどうの日」全国農業協同組合連合会長野県本部(JA全農長野)が9月下旬が長野県産のぶどうの出荷ピーク時期で、房=ふさ(23)の語呂合わせで制定。 「おいしい小麦粉の日」富澤商店が小麦を使用するパンが日本に伝来した1543年9月23日の鉄砲伝来の時だとの説から制定。 毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)


日々修行24 執筆の修行の始まり

執筆の修行というと、本格的に始まったのは大学2年生のときに、大学に近くに住まわれていた元編集者の先生(『改造』の編集長だった水島治男先生)のところに通い、作家を目指す方々に混じって、テーマに沿った原稿を書いては、見てもらうということをしていました。 水島先生は、昭和51年(1976年)には『改造社の時代』(戦前編、戦前・戦中編)を書かれましたが、これを手伝って、執筆は大変だなと感じていました


快腸デザイン6 悪玉菌が免疫を低下させる

腸内細菌の悪玉菌が増えると、腸内の腐敗が進むようになり、便の量が減り、色が黒くなり、臭いも強くなるということが起こります。逆に善玉菌が増えると、便の量が増え、色が黄色くなり、臭いも弱くなります。ということは、トイレで自分の腸内環境を推測することができるわけです。 悪玉菌が増えると便の状態と便通だけでなく、さまざまな悪影響が起こるようになります。悪玉菌は腸内の腐敗を進めるということで、毒素(有


欺瞞錯誤14 卵の実態

卵(鶏卵)は品質も価格も安定していて、生産性が低下する夏場であっても変化はしないと言われてきました。 放し飼いをされている鶏であれば天候の影響を受けやすいものの、今のように卵工場と言われるような効率重視の生産体制だと変化は起こりにくく、卵の一般常識のまま発言をしても問題がないようなことが続いてきました。 これは卵用の鶏が暑さに弱くなったことも影響しています。鶏は卵から成長するので、“卵


欺瞞錯誤13 野菜の自給率が80%というのは本当か

日本の食料自給率は38%という数字が一人歩きしています。この割合はカロリーベースで、エネルギー(カロリー)に着目して、国民に供給される熱量に対する国内生産の割合を示しています。 もう一つの指標の生産額ベースでは食料自給率は58%となっています。 生産額ベースは、生産額(国内生産量×国産単価)から畜産物の飼料輸入額、加工食品の原料輸入額を差し引いたものです、 このほかに重量ベースと


欺瞞錯誤12 種子の実態2

日本で品種改良された優れた種子にはF1種というものがあります。これは在来の固定種に対するものを指しています。F1種の説明をする前に固定種について触れておくと、これは自家栽培などによって植物の持つ形質(性質、形など)が受け継がれたものを指しています。 これに対してF1種は、異なる優良な形質の種子(親)を掛け合わせて作られたものです。F1種は、味や見た目が優れているだけでなく、生育がよく、発芽時