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健康情報15 高脂肪食の新たな肥満の進展機構

肥満は高血圧、脂質異常症、糖尿病などの発症と進展を促進するだけでなく、脳梗塞、心筋梗塞、腎臓病、がんなどの発症にも関わっています。肥満になると食事量が多くなくても消費エネルギー量が低下するために、肥満から脱却するのは困難なことです。 その原因として、生体のエネルギーのバランス調整を行う脳領域の視床下部での神経機能障害が知られています。特に視床下部のPOMCニューロンは、全身のエネルギー状態を


2月15日の記念日

「次に行こうの日」国立音楽院が学校に馴染めない子どもが音楽活動から次の一歩を踏み出すきっかけとなることを目的に次に(2)行(1)こう(5)の語呂合わせで制定。 毎月15日:「お菓子の日」(全国菓子工業組合連合会)、「惣菜の日」(日本惣菜協会)


エネルギー代謝107 糖尿病は肝臓の疾患?!

糖尿病は血糖値が大きく上昇することによって血管にダメージを与え、それが合併症の網膜症、腎症、神経障害を引き起こすことから“血管の疾患”と考えられています。全身の血管に影響を与えることから全身病とも言われます。 糖尿病が同じく全身に与える影響としては、肝臓があげられます。肝臓の機能が低下することによって全身の機能を低下させるということですが、一つには肝臓は数多くの肝細胞に毛細血管が張り巡らされ


健康情報14 妊娠中の喫煙と自閉症のリスク

マウスを使った動物実験の結果というと、人間の試験結果と比べると低く評価されることもあるのですが、リスクについて検証する実験を人間で実施するわけにはいきません。また、人間にとって有益な試験であっても、リスクが隠れているかもしれないことは動物実験から始めるのが通常のことです。 妊娠中の喫煙のリスクについては、人間で試験をするわけにはいかないことであり、信州大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研


2月14日の記念日

「チョコレートの日」日本チョコレート・ココア協会がバレンタインデーにちなんで制定。 「セカンドオピニオンを考える日」ティーペック(東京都台東区)が二番目(2)の医師(14)の語呂合わせで制定。 「予防接種記念日」予防接種は秋月藩から始まったキャンペーン推進協議会が1790年2月14日に初めて天然痘の予防接種が行われたことから制定。 毎月14日:「ひよこの日」(ひよ子本舗吉野堂)、


Diet Cure6 健康のための行動変容ツール

健康の維持・増進のためには、生活習慣病になった原因を考え、何を改善すればよいかを考え、実際に行動に起こすことが必要です。生活習慣病について知り、改善法を考えることが大切であっても、それを実践しないことには学んだ意味がなくなります。 生活習慣病は生活の習慣が深く関与して、それが発祥の要因となっているわけですが、中でも食事と運動の習慣が大きく影響しています。運動をしたことがない人に、いきなり運動


健康情報13 自閉症児の母親の日米の違い

発達障害の自閉スペクトラム症がある子どものストレスについては、さまざまな調査が行われてきましたが、その母親のストレスについては、あまり行われてこなかったのが現状です。 障害児の母親は強いストレスを抱えていることは以前から指摘されていましたが、中でも自閉スペクトラム症児の母親は他の障害児の母親よりもストレスが強く、このことは世界的にも報告されています。 自閉スペクトラム症は生まれながらの


2月13日の記念日

「土佐文旦の日」土佐文旦振興対策協議会(高知県土佐市)が、ぶんたん(2)とさ(13)の語呂合わせで制定。 「伊達のあんぽ柿の日」ふくしま未来農業協同組合が、あんぽ柿の最盛期が冬で、普及に携わったのが13人であったこと、発祥地の福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)の13(いさ)にちなんで12月13日、1月13日、2月13日を制定。 毎月13日:「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯


健康流通:概論5 健康食品のリテラシー

健康食品は、健康リテラシーを発揮すべき対象の最たるものと言えます。健康食品は食品の分類の一つとして厚生労働省は保健機能食品と、それ以外の食品(いわゆる健康食品)に分類しています。保健機能食品は特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品に分類されていて、それぞれ規格が定められています。表示できる内容も明確に定められています。 保健機能食品であれば、どのような人が対象で、どのような効果が期待で


健康情報12 糖尿病関連腎臓病が悪化する負のループ

糖尿病の患者は全世界で増加しています。糖尿病の患者は糖尿病に関連する腎臓病を高頻度に併発していて、腎不全が進行すると最終的に人工透析や腎移植が必要となります。 日本では急速な高齢化に伴い、腎不全の患者数も増えていて、人工透析を必要とする腎不全の原因となる疾患の第1位である糖尿病性腎症の対策は急務を要する状況です。 患者の身体的な負担だけでなく、国民医療費への影響も大きいだけに、糖尿病性