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ポストコロナ「聞くは一時の恥知らず」3
同じ目的をもった人たちには知らないことを聞くべきだと前回書きましたが、絶対に同じ目的であるはずで、手法も同じであっても、一緒に行動をしない人がたくさん存在しています。その代表的なもの、ということではなくて、たまたま知っている世界なので例とさせてもらうのがノルディックスタイルのウォーキングです。 2本のポールを用いて歩くノルディックスタイルのウォーキングの始まりは、北欧が発祥のノルディックウォーキ
脳の健康寿命21 バランスの取れた栄養による認知症予防
体と脳の健康維持のためには、必要な栄養素を摂るとともに、それぞれの栄養素のバランスです。栄養素は、それぞれに役割があり、一つでも不足したものがあると身体の機能が充分に働かなくなることから、バランスの取れた栄養補給が必要となります。そのことを指示されたときに、一番に考えなければならないのは摂取エネルギー量のバランスです。一般にはPFCバランスと呼ばれています。 Pはprotein(たんぱく質)、F
サプリ概論112 脂肪の代謝促進のための成分
肝臓には糖質(ブドウ糖)、たんぱく質(アミノ酸)のうち体内で使われなかったものを脂肪酸に合成する働きがあります。その働きを抑えることは血液中の中性脂肪が多すぎる人にとっては必要なものとなります。その素材はガルシニアと紅麹です。 合成された脂肪酸は結合して中性脂肪となり、脂肪細胞に運ばれて、エネルギー源として蓄積されます。身体を動かしたり、運動をするとアドレナリンの分泌によって分解が促進され、脂肪
学習支援14 学習障害の特性②書字障害2
書字障害の例について簡単に解説をします。 *年相応の漢字を書くことができない 小学1年生の1学期では、ひらがなとカタカナを学びます。また、1年生のうちの80字の漢字も覚えます。漢字が読めない識字障害では書くことも難しくなります。漢字を読めても書けない書字障害は、記憶に残った漢字のアウトプットができないことが考えられます。書字の規則性がわからないために書けないことも多くなっています。 *書き順
ポストコロナ「聞くは一時の恥知らず」2
「聞くは一時の恥」という言葉は単独で使われることが多いのですが、これには「聞かぬは一生の恥」という続きがあります。 知らないことを他人に聞くのは、そのときは恥ずかしいと思っても、聞かなければ一生知らないまま過ごすことになるので、そのほうが恥ずかしいことだ、ずっと恥を抱えたまま過ごすことになるという意味があります。そして、知らないことを恥ずかしがったり、知ったかぶりをすることなく、素直に聞いて学ぶ
「戦後生まれは肉を食べてきた」は本当か
今から76年前の終戦直後には、極端な食糧難から肉を食べられる人はほとんどいなかったのですが、2〜3年もすると以前の消費量に向けて回復してきました。それでも今の肉の消費量と比べると6分の1ほどの量でしかありません。日本人の食生活が落ち着いてきたのは今から66年前の昭和30年以降とされています。 戦後生まれは肉を食べて、動物性のたんぱく質を多く摂るようになったので血管が丈夫になり、健康度が高まり、平
健康ウォーキング62 10分×3回の歩行のメリット1
有酸素運動は30分以上の時間をかけて行うことがすすめられます。それは運動を始めたときにはブドウ糖を中心とした代謝が起こり、それが続くのは10〜15分間で、その後に脂肪酸の代謝が中心となるからです。脂肪酸の代謝の時間を15〜20分は確保して、体脂肪を減らすためには全体で30分の時間がほしいからです。 有酸素運度はウォーキング、サイクリング、水泳、エクササイズなどがあげられますが、最も簡単に実施でき
発達栄養学214 体育、保健体育での食に関する指導・小学校8
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 (エ)他教科などとの関連 理科で学習する「人の体のつくりと運動」と関連づけ、「調和のとれた食事」をとることの必要性について指導の充実を図ります。 また、体育科で学習した健康に関する内容から生まれた疑問や課題を、総合的な学習の時
ポストコロナ「聞くは一時の恥知らず」1
健康づくりには資格認定講習として健康理論を中心にしたグループと、運動などの実践を中心としてグループがあります。どこもコロナ禍の影響で一時期は活動が緩やかになっていたものの、感染者が抑えられている状況では活動が再開しています。ただし、前と同じようにというような状況ではなく、全国規模で実施されてきたウォーキングのイベントも、参加者を県内だけ、市内と周辺地域に限る、さらに参加人数も制限するという形での再
脳の健康寿命20 AMPキナーゼとt−PAによる活性化
有酸素運動をするとアルツハイマー型認知症を引き起こすタンパク質であるアミロイドβが減ることが確認されています。この変化は、有酸素運動によって血管を新たに作る血管新生因子が脳内で増加して、血流が盛んになることによって起こると考えられています。 AMPキナーゼには細胞にあるインスリン受容体の感受性を高める作用があり、全身の細胞に存在しているものの、特に筋肉から多く分泌されています。有酸素運動をすると