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抗酸化41 抗酸化成分の種類と働き4

〔カシス〕 黒スグリ、黒房スグリ、ブラックカラントとも呼ばれる北ヨーロッパからアジアの寒冷地に生育するユキノシタ科の潅木で、そのベリー類の実が使用されます。 抗酸化作用がある青色色素のアントシアニンが豊富で、黒く見えるほどポリフェノールが多く、その量はブルーベリーの3~4倍にも達しています。眼疲労の軽減、眼の毛様体筋の緊張の軽減による近視の抑制、眼の末梢血管の血流の促進などの作用もあります


抗酸化40 抗酸化成分の種類と働き3

〔ウコン〕 ショウガ科の多年草で、アジア、アフリカ、中南米の熱帯から亜熱帯の高温多湿地域で自生しています。漢方薬の材料の「鬱金」として、根茎部が肝機能の向上のほか気血の流れを調整する生薬として古くから使われてきました。 ウコンはカレーの黄色い色の香辛料のターメリックであると説明されますが、ウコンは3種類があります。ターメリックは秋ウコンです。春ウコンの正式名称は姜黄(キョウオウ)で、ウコン


抗酸化39 抗酸化成分の種類と働き2

〔アントシアニン〕 紫色の抗酸化作用がある色素で、ブルーベリー、ビルベリー、アサイーベリー、ブドウなどに豊富に含まれています。アントシアニンは目の毛細血管、水晶体、網膜に届きやすく、眼精疲労などの軽減作用が認められています。 また、強い抗酸化作用によって目の老化抑制、目の血流の促進のほか、網膜の色素体である脳への信号物質であるロドプシンの再合成を促進して、視力を高める効果があります。その結


抗酸化38 抗酸化成分の種類と働き1

〔アスタキサンチン〕 エビやカニなどの甲殻類や鮭、イクラ、鯛などの魚介類や藻の赤色の素となる色素物質です。これらの魚介類はオキアミなどの動物プランクトンをエサにしていますが、動物プランクトンは淡水性単細胞緑藻のヘマトコッカスを食べています。 動物はアスタキサンチンを体内で作り出すことができず、植物性のヘマトコッカスの色素を受け継いでいます。鮭は白身魚で、サーモンピンクはアスタキサンチンを溜


抗酸化37 細胞を破壊から守る抗酸化成分

活性酸素には欠けたマイナス電子を取りやすいものから順番に奪って補うという性質があります。身体の細胞よりもマイナス電子が奪われやすいものが近くにあれば、そこから先にマイナス電子を奪っていくために、体内の細胞は活性酸素からマイナス電子を奪われないようになり、破壊から守られることになります。 活性酸素にマイナス電子を奪われやすいのが抗酸化成分と呼ばれるもので、その代表的なものが植物などに含まれてい


抗酸化36 ビタミンは抗酸化のACE

SODの働きを高めたり、SOD様酵素が含まれたものを摂ることのほかにも活性酸素を消し去る方法があります。 その方法の一つは、欠けたマイナス電子を与える作用があるビタミンを摂ることです。ビタミンが活性酸素に欠けているマイナス電子を与えて元の状態に戻すことで、活性酸素は害のない正常な酸素に戻っていきます。 活性酸素によってマイナス電子が奪われた細胞に対しても、マイナス電子を与えることで電子


抗酸化35 SOD酵素を活性化させるミネラル

抗酸化酵素のSOD、グルタチオンペルオキシターゼ、カタラーゼは、タンパク質のほかに亜鉛、マグネシウム、銅、マンガン、セレン、鉄といったミネラルから構成されています。 これらのミネラルは、酵素を働かせる補酵素としての役割をしています。 その働きが低下している場合には、これらのミネラルが含まれている食品を補給することで、ある程度は高めることはできます。 しかし、現在のように活性酸素が多量


抗酸化34 抗酸化酵素の種類

活性酸素が身体の中で発生することを防ぐことができないなら、発生した余分な活性酸素を消去する方法を考えることが重要になります。 活性酸素を消去する酵素は、身体に備わっています。それは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、グルタチオンペルオキシターゼ、カタラーゼの3種類の酵素です。 SODは体内で活性酸素が発生すると、すぐに欠けているマイナス電子を与えて過酸化水素に変える働きをします


抗酸化33 肝臓のメカニズム

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。肝臓そのものには知覚神経がなく、炎症などが生じても、それほど進行していない段階では自覚症状が現れにくい特徴があります。知覚神経は肝臓を包んでいる膜にあり、肝臓が炎症で腫れてきたときには圧迫感などを感じるようになります。肝臓の圧迫を感じているなら、相当に腫れていると考えることができます。 肝臓は重要な臓器であり、肝細胞には大きな余裕がありま。肝臓の一部が悪


抗酸化32 肝臓の抗酸化力

肝臓は体重の50分の1ほどもある大きな臓器で、その働きとしては解毒が知られていますが、このほかにもアミノ酸からのたんぱく質の合成、ホルモンや免疫物質の材料の合成、ブドウ糖や中性脂肪の貯蔵、古くなった赤血球などの分解、ビタミンの活性化、体熱の発生など11種類もの多彩な働きをしています。 体内に入った有害物質は肝臓まで運ばれ、肝臓の細胞の酵素によって解毒・分解されていきますが、そのときには肝臓の