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糖尿病は本当に体質が関係しているのか
日本人の体質の研究を始めたきっかけは、糖尿病も高血圧も遺伝によって伝えられた体質に関係しているということを学生時代に聞いたことでした。そのときには、まだ医学関係者との付き合いはなくて、法学、社会学、インド哲学を並行して学んでいたときであるので、身体の知識といえば、両親から聞いて学んでいた健康関連の知識と教科書レベルの知識だけでした。健康オタクと言ったら叱られそうですが、両親は健康雑誌がまだない時代
健康ウォーキング24 腎機能対策のウォーキング1
腎機能が低下した場合には、身体を休め、腎臓の機能を回復させることが一番とされるので、運動よりも、まずは休むことが必要になります。しかし、腎機能の低下の原因が、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症である場合や、糖尿病性腎症の原因である糖尿病を予防する場合には、運動をして血糖値を下げることが有効となります。 血糖は血液中のブドウ糖のことで、その量が多いと、ブドウ糖は血管の細胞の中に入り込み、糖アルコール
発達栄養学185 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校5
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 *伝統的な日常食である米飯、みそ汁については、和食の基本となるだしは、煮干しや昆布、かつお節などさまざまな材料からとることに触れ、例えば、だしをとって作ったみそ汁とだしをとらずに作ったみそ汁を比較し、だしの役割について話し合う活
ポストコロナ「急いで回れ」4
新型コロナウイルス感染症のような医療崩壊を覚悟しなければならない状況が来る、ずっと前のこと、厚生労働省の主導で行われた運動関係の団体の面々が顔を合わせる場で、当時の担当者が口にした「健康な患者を増やす」という言葉と、「元気な要介護者を増やす」という言葉を、今でも思い出します。 患者というと健康ではない人という印象ですが、新型コロナウイルス感染症で病院に入院した人が、命の選択(トリアージュ)をされ
サプリ概論82 ビタミンの摂取量11
ナイアシンは水溶性ビタミンで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。多くの量を摂っても体内では長くは保持されないものの、体内で合成されるので比較的不足しにくくなっています。しかし、肉類、魚介類、きのこ類、穀類に多く含まれることから、これらが不足している場合にはサプリメントでの補給も必要となります。ただし、耐容上限量が定められていて、過剰症が起こるため、これを超える量の摂取は控えるべきです。1日に摂
健康ウォーキング23 肝機能対策のウォーキング2
血流が低下すると酵素の働きも低下して、肝機能も低下しかねないわけですが、現代人は運動不足で、手足の冷えを訴える人も多くなっています。 血液の温度は身体が冷える人も、そうでない人も大きな差はありません。それなのに冷えを感じるのは、温かい血液が早く巡っていないために皮膚からの放熱に追いつかないからであり、冷え性の人は冷えを感じる手足や腹部だけでなく、肝臓の血流量も少なくなっています。 脂肪肝の予防
学習障害184 喜んで通いたくなる学習の場
学習障害の子どもたちの塾には、自分から行きたいといって入塾する子どもは多くはありません。中学生くらいまでは親が入塾を決め、仕方がないという気持ちのまま通っている子どもも多く、送り迎えを親がして、行きたくない気分の日であっても連れてこられてしまうということもあります。 その子どもが、どんな気持ちで通っているのか、塾での学習を楽しいと思っているのかということは、なかなか気持ちを打ち明けてくれない発達
ポストコロナ「急いで回れ」3
新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の意識が大きく変わっているはずなのに、国が出す情報は以前の常識のまま、過去の報告書に従っているというのが今の状態です。 厚生労働省の厚生労働白書(令和2年版)では、2040年には全労働人口のうち20%が医療と福祉で働く人材になると推計しています。それだけ超高齢社会が急速に進んでいて、それだけの人材がいないことには対応できなくなるということを示しています。 し
年齢を重ねると昔のことは思い出せるメカニズム
年寄りになった証拠とされることに、昔のことばかり話をする、昔のことはよく覚えているのに最近のことは思い出せなくなるということがあげられます。その状態が進んでいくと、さっき食べたばかりの食の内容がわからない、食事をしたことも覚えていないという状態になって、ここまで進むと認知症と指摘されても仕方がありません。 高齢になると記憶力が低下していくと言われるのですが、記憶力には以前に覚えたことを記憶として
健康ウォーキング22 肝機能対策のウォーキング1
肝機能が低下した場合には、肝臓を休めて機能を回復させることが一番とされるので、運動よりも、まずは体を休めることが必要になります。ところが、肝機能の低下の原因が脂肪肝であった場合には、むしろ運動をして、肝臓にたまった脂肪を減らすことで肝機能を改善することができます。 正常な状態では肝臓の中には3~5%の中性脂肪が含まれています。肝臓には体内で余分となった脂肪を蓄積する働きがあって、血液中の中性脂肪