最新情報
日本人の女性はやせすぎている
これまで体重と健康について語られるときには、肥満のほうが主になっていました。しかし、若い世代では肥満は少なく、それよりもやせのほうが問題となっています。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(令和元年)では、肥満者の割合は男性が33.0%、女性が22.3%となっています。年齢層別にみると、男性の20歳代は23.1%、30歳代は29.4%、40歳代は39.7%で、女性の20歳代は8.9%、30歳代は15
発達障害児のマスク着用の困難さ2
発達障害情報・支援センターの「新型コロナウイルス感染拡大に伴う発達障害児および家族への影響」から、発達障害児のマスク着用に困難さについて紹介していますが、痛みや他の困難さのアンケートの記述内容の一部を紹介します。 〔痛み・耳〕 *耳がすぐに痛くなる。普通のマスクの大きさが合わない。 *耳の裏に違和感。 *かけ方の問題があるかもしれないが、右耳の後ろだけが痛くなる。 *マスクが大嫌い。罪に
発達栄養学94 必須脂肪酸の見極め方
脂肪酸は脂肪の構成単位で、炭素、水素、酸素の3種類の原子で作られています。炭素の数や、炭素と炭素のつながりによって違いがあり、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられています。飽和脂肪酸は炭素と炭素の間に二重結合がないもので、二重結合があるものが不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸のうち二重結合が1つのものが一価不飽和脂肪酸、2つ以上あるものが多価不飽和脂肪酸と分類されています。 飽和脂肪酸はパルミチ
健康寿命延伸のための提言21 提言のエビデンス2飲酒3
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第3回)を紹介します。 飲酒にリスクについて、世界の11の前向き研究(
発達障害児のマスク着用の困難さ1
発達障害情報・支援センターの「新型コロナウイルス感染拡大に伴う発達障害児および家族への影響」から、発達障害児のマスク着用に困難さについて紹介していますが、感覚過敏による困難さのアンケートの記述内容の一部を紹介します。 〔感覚過敏〕 *マスクが暑い。感覚過敏でマスクがチクチクする。 *感覚過敏があって、マスクの紐が付いているところが肌に当たってチクチクする。 *感覚過敏でマスクのチクチク感や
学習障害93 最良の学習環境は子どものためになるのか
学習塾は学校の学びを補うもので、発達障害の学習障害に限らず、自閉症スペクトラム障害でも注意欠陥・多動性障害でも、学校では達成することができないことを身につける場として重要な位置付けとなっています。学習塾というと、学ぶ環境が整えられていることが期待されていて、静かに、集中して学べる室内環境、学習環境が求められます。発達障害児の場合には周囲が気を使って、できるだけ最良の学ぶ環境を与えようとするのが普通
記念日4月13日〜19日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 4月13日 浄水器協会が良(4)い(1)水(3)の語呂合わせで「浄水器の日」と制定。毎月13日は「一汁三菜の日」(一汁三菜ぷらす・みらいごはん)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)。 4月14日 明治がバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いて韓国では4月14日をブラックデーと呼んで恋人がいない人が黒い服を着て黒いものを飲食して
発達障害児に与えるマスク着用のデメリット
マスクは子どもが着用し続けることが難しいと言われながらも、集団で行動するときにはマスクが義務づけられるシーンが少なくありません。発達障害とコロナ禍におけるマスク着用については、さまざまな機関が調査していますが、国の発達障害情報・支援センターから総合的な調査結果が発表されています。その調査は「新型コロナウイルス感染拡大に伴う発達障害児および家族への影響」で、当事者(352人)と家族(500人)向けに
健康寿命に影響する食事と運動の効果
健康寿命に影響する食事については「日本人の食事摂取基準」、運動については「健康づくりのための運動指針」が、ともに厚生労働省から公表されています。 身体活動のために必要となる摂取エネルギー量は、日本人が近年の中で最も食べていなかった戦後の食糧難の時代に比べると相当に食べている印象が抱かれています。終戦直後の昭和21年(1946年)の日本人の1日の摂取エネルギー量は平均1903kcalでした。戦後7
発達栄養学93 ミネラルの摂取タイミング
ミネラルは、いつ摂っても吸収されると思われがちですが、摂取タイミングによって吸収率が異なるものがあります。カルシウムの吸収率は一般には約30%とされています。これは食品に含まれているカルシウムのことですが、サプリメントとして摂ったときにも約30%の吸収率であると説明されています。これは食事をした後に摂った場合のことで、起きがけの空腹時や就寝前に摂ると10%ほども吸収率が高まります。カルシウムはイオ