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健康寿命延伸のための提言20 提言のエビデンス2飲酒2

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。 アルコール飲料を習慣的に摂取し続けると血圧は上


コロナ対策が学習障害に影響している

マスクを着用することの学習面でのデメリットというと、呼吸が浅くなり、本来なら吐き出されるはずの二酸化炭素が再び口から入ってくることによる酸素不足ということが言われます。これは誰にも少なからず起こっていることですが、発達障害では、通常では気にならない酸素不足を強く感じてしまうこともあります。 発達障害に特徴的にみられる感覚過敏では、触覚過敏による皮膚に触れる不快感、臭いがマスクの中に残ることによる


日本人は幸せな長生きなのか

日本人の平均寿命が男女ともに50歳を超えたのは昭和22年(1947年)のことで、その当時のアメリカの平均寿命は60歳、北欧では70歳に達していました。先進国の中では最下位であり、当時の長寿国とは20年もの開きがありました。 平均寿命は、現在の日本人が何歳まで生きられるかではなく、その年に生まれた子どもが同じ生活環境、医療環境、経済状況の中で暮らした場合に予測される寿命のことを指しています。終戦の


学習障害92 夕方の学習時の栄養補給

脳は全体重の2%ほどしかないのに、エネルギー消費は20%を超えていて、脳に負荷がかかる状態、つまり頭をフル回転させて学んだり、神経的に疲れた状態で学んでいるときには、これ以上のエネルギーを消費しています。脳細胞のエネルギー源はブドウ糖だけです。脳と血管の間には脳血管関門という余計なものが脳に行かないようにする関門ゲートがあり、三大エネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸)の中ではブドウ糖しか通過で


丸大豆でない大豆の形は?

丸大豆という言葉が広く知られるきっかけとなったのは、丸大豆醤油の登場でした。“丸大豆”を使っていることを強調して特別感を出したわけですが、それまでの醤油は何を使っているのかとの疑問を抱く人も少なくありませんでした。丸大豆の意味を知っているのに、わざとメーカーの広報に「丸大豆でない大豆は三角ですか四角ですか」と聞いたことがあります。その返答は「丸大豆というのは大豆を丸々使っている大豆のことです」でし


コロナ対策が注意欠陥・多動性障害に影響している

発達障害の注意欠陥・多動性障害は、自律神経の分類からすると興奮系の交感神経のほうが強く働いていて、抑制系の副交感神経の働きが低くなっています。そのような状態であるのに、教育現場でも社会環境でも抑制的に振る舞うことが求められます。欧米の場合には抑制的と言っても、“どちらかといったら”といった社会的な雰囲気があるのに対して、日本では完全に近いほど抑制することが求められてきました。 注意欠陥・多動性障


高齢化と生涯医療費の関係

日本の高齢化率(令和2年)は28.7%と過去最高を更新して、世界1位の割合となっています。高齢化率が7%を超えると高齢化社会、14%を超えると高齢社会、21%を超えると超高齢社会と分類されていて、日本は平成19年に超高齢社会に突入しています。未だに高齢化社会という言葉が使われることもあるのですが、とっくに時代は変わっていたということです。 高齢になるほど医療費が増える傾向があるわけですが、1人あ


発達栄養学92 水溶性サプリと脂溶性サプリの摂取タイミング

ビタミンには水溶性と脂溶性の2種類に大きく分かれることが知られています。水溶性ビタミンは水に溶ける性質があり、胃の中の水分だけでも分解されて小腸から吸収される形になります。脂溶性ビタミンは脂肪に溶ける性質があり、食事で摂った脂肪が含まれていないと分解されず、小腸から吸収されることもありません。そのため、水溶性ビタミンは、どのタイミングで摂っても吸収されるのに対して、脂溶性ビタミンは食事の前後に摂る


健康寿命延伸のための提言19 提言のエビデンス2飲酒1

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 飲酒は、さまざまな疾患との関連が指摘されていま


コロナ対策が自閉症スペクトラム障害に影響している

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための対策の第一は、マスクをつけることでもなく、密閉空間に入ることでもなくて、他人に近づかないことです。新型コロナウイルスは飛沫感染が主な感染ルートで、飛沫が飛び散ったところで生き残って、それに触れることでも感染します。他人が感染源であると考えると、できるだけ人は多く集うところには近づかず、近づく場合でも1m以上の距離をあけることで感染は防げることになります。