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推定患者数が発表されない理由

日本メディカルダイエット支援機構が実施する「サプリメント情報知識検定」では、2級検定で生活習慣病の基礎知識の講習を行っています。これは単に血圧安定によい、血糖値改善によいというサプリメントを使うのではなく、目的に合った摂り方をするために生活習慣病の正しい知識を身につけて対応してほしいと考えているからです。 生活習慣病の危険性を訴えるには、患者と、その予備群の数を示すのは効果があり、そのデータとし


ビタミンもミネラルも医薬品だった

今ではビタミン、ミネラル、アミノ酸は食品として摂ることができるのは当然のことと認識されていますが、以前は医薬品に分類されていました。ビタミンが医薬品から食品として販売許可されるように規制緩和されたのは1997年(平成9年)です。これによってビタミンの価格が大きく下がり、広く使われるようになりました。 1998年(平成10年)にはハーブが医薬品としての扱いから食品として販売許可されました。続いて1


抗酸化作用があるサプリメントの機能の違い

活性酸素を消去する機能があるサプリメントは複数あります。機能には違いがあり、大きく4つに分けられます。活性酸素は通常の酸素の電子のバランスが崩れたものです。簡単に言うと、酸素はプラスの電子とマイナスの電子が4つずつありますが、活性酸素はマイナスの電子が1つ欠けたものです。この欠けた電子を補うために、人間の細胞から電子を奪います。 ビタミンのうちビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは活性酸素にマイナ


自分に適したサプリメントを摂っているのか

サプリメント・健康食品の機能性については研究が進み、身体のどこに、どのように作用するのかも明らかにされています。そのために、どんな身体の人に、どんな働きがするのかもわかっています。しかし、それが伝わっていないために無駄な摂り方をしている人も少なくなりません。 サプリメントによってダイエットに成功した友人がいて、その人が使っていたものと同じものを摂ろうというのは、よく聞くことです。同じものを摂って


トクホの脂肪は太らないのか

特定保健用食品の健康効果は科学的な裏付けが得られたものなので、安心して使っている人も少なくありません。中でも身体に脂肪がつきにくいという植物油は、脂肪を使うと太るという常識を覆すような内容で、実際の試験データも示されています。さらに、テレビコマーシャルで太らないことが強調されると、使ってみたい気持ちになるのも当然かと思います。 しかし、使っている人には勘違いがあり、トクホの植物油を使うことで、か


コエンザイムQ10は、いつ摂るのが正解か

コエンザイムQ10は脂溶性の物質で、腸液で胆汁酸などによって乳化された後に吸収されるために食前の腸液が分泌されていない状態ではほとんど吸収されません。食事をした後に十二指腸から胆汁が分泌されて乳化できるので、食後に摂らなければならない成分となっています。 ところが、コエンザイムQ10と組み合わせて使われることが多いα‐リポ酸は、胃液で分解されやすいので、空腹時に摂るべきものとなっています。その両


L‐カルニチンをサプリメントで摂る理由

「羊の肉を食べると太らない」という話が一時期、メディアで多く取り上げられ、ダイエット法の一つとして羊の肉を食べる人が増えたことがありました。羊の肉はラムとマトンがあります。ラムは生後1年以内の仔羊の肉で、マトンは1年以降の羊の肉を指しています。 羊の肉には脂肪を燃焼させる作用があるL‐カルニチンが多く含まれています。その量は100g当たり、ラム肉で80~100㎎、マトン肉で200㎎にもなります。


カルシウムの吸収の高め方

通常のカルシウムのサプリメントの吸収率は、食品と同じ程度で30%ほどとなっています。一般のサプリメントのカルシウムは、牛骨や貝殻が原材料になっています。 「サプリメント情報知識検定」の合格者に情報提供しているように、カルシウムを多く摂ればカルシウム・パラドックスも起こらず、ダイエットができるはずですが、通常のカルシウム摂取の研究試験では、理論どおりのダイエット効果は得られていませんでした。これは


効果的なカルシウムの摂り方

日本人のカルシウムの摂取量は少なく、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」と、実際に摂取した量を示す「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、必要量の20~30%も下回っていて、最も摂取率が低い栄養素となっています。 カルシウムは食品によって吸収率が異なっています。通常の食品やサプリメントの吸収率は30%ほどです。牛乳にはカルシウムの吸収率を高める成分が含まれているので少し高めの40%ほどとなっていま


カルシウムと胆汁酸によるダイエット効果

「サプリメントプロ検定」では、正しいサプリメントの選び方、使い方についての情報を提供していますが、自分に合った使い方をするには、さまざまなサプリメント成分の知識も必要になります。カルシウムは身近なサプリメントではあるものの、ダイエット効果については、あまり知られていません。カルシウム不足による脂肪酸の合成については前回、紹介しました。 もう一つのメカニズムは、カルシウムによる腸管の蠕動運動の促進