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腹八分目とミトコンドリア

腹八分目というのは食べる量を二分減らす、つまり20%OFFにすることで、ダイエットのための食事指導の時に無理なく減らす量の目安とされています。腹八分目の量にするとき体調がよくなるという人も少なくありません。その理由として体重が減って体が軽くなり、血液中のブドウ糖や中性脂肪の量が安定して血液の流れがよくなるからだ、という説明がされています。しかし、それ以外に細胞のミトコンドリアによって作り出されるエ


コレステロールを減らせ!は正しいのか

コレステロールは“悪玉コレステロール”という言葉もあることから、悪いものというイメージを抱かれることもあります。「それを改めさせるためには、どういう伝え方がよいか」という相談をメディア関係者から聞かれたことがあります。 コレステロールは全身の細胞膜の材料で血管を丈夫にするのにも重要で、ホルモンの材料であり、脂肪を分解する胆汁の材料でもあるので、健康維持にはとても大切なものなので、減らすようなこと


65歳以上は肉と同時に摂りたいものがある

「高齢者は魚を食べるべきで、肉は減らしたほうがよい」と言われたのは昔の話で、今では「高齢者は肉を食べろ」と言われています。肉のたんぱく質はアミノ酸のバランスがよく、体を構成する成分になりやすい“良質なたんぱく質”で、人間の体は動物性のたんぱく質なので肉を食べたほうがよいという話です。 これを言い出したのは東京都健康長寿医療センター研究所で、「老化予防を目指した食生活指針」が発表されていますが、こ


古い情報はウソになる

「これまで教えたことは全部ウソです」 ある教育現場をテーマにしたドラマで、卒業の日に熱血教師が生徒に話した印象的な言葉ですが、これを健康教育のときに当法人の講師もよく用いています。 健康、医学、科学の世界は進展スピードが速すぎて、今覚えたことを、そのまま伝えたらウソになるという意味ですが、例えば医学関係の資格認定者が厳しい更新制度による講習と試験を受けていれば、常に新しい情報を取得して、発信し


無酸素運動と有酸素運動の順番

無酸素運動の筋肉トレーニングをすると乳酸が発生します。エネルギー源のブドウ糖や脂肪酸が細胞の中のミトコンドリアの中で酸素を使って効率的に燃焼をすると乳酸が発生しにくいのですが、無酸素運動は、その名のとおり酸素を使わない運動のために不完全燃焼を起こして乳酸が多く発生するようになります。 乳酸は無酸素運動を30秒間続けると発生が始まるので、無酸素運動を30秒間やった後に有酸素運動を取り入れている運動


なぜ改札を出て直角に曲がるのか

近道をするショートカットは急いでいるときには仕方がないことかもしれませんが、都市部では電車を降りたときに、あまりに急いでいる人が多いのか、改札を通過した直後に直角に曲がる人をよく見かけます。以前から見かけてはいたものの、「急に増えてきたのは、どうしてなのか」という質問をWEBメディアから受けました。歩くことに関する情報を発信していますが、こういった質問も関連で寄せられています。 改札の近くに誰も


糖質制限で脳機能は保たれるのか

平成27年国民健康・栄養調査の結果概要が発表され、その中に21年間で糖質の摂取が減少し続けているというデータが掲載されていることから、糖質制限の影響についての質問がメディアだけでなく、サイト閲覧者の方々からも寄せられています。 脳のエネルギー源は糖質の中に含まれるブドウ糖だけで、1日のエネルギー消費量のうち20%ほどが脳で使われています。1日に飲食で摂るエネルギー摂取量の60%ほどは糖質で、脳で


代謝は運動で高まるのか

代謝は、細胞のミトコンドリアの中でブドウ糖や脂肪酸を原材料に、酸素を使って燃焼させることをいいます。ミトコンドリアは筋肉細胞の中に多く存在していて、筋肉が活動代謝の35〜40%ほどを消費しているので、筋肉を動かすほど代謝が高まると考えがちです。しかし、ミトコンドリアにブドウ糖と脂肪酸を効果的に取り込むことができないと、運動をしても燃焼効果が高まりにくく、不完全燃焼によって活性酸素が多く発生すること


ノルディックウォーキングとポールウォーキングは違うのか

ノルディックウォーキングとポールウォーキングの違いについては、よくメディアから聞かれます。 ノルディックウォーキングは2本のポールを使って歩く北欧発祥のスポーツ的な運動で、クロスカントリースキーの夏場のトレーニングとして始まっただけに、ポールをグイグイと後ろに引く感じで勢いよく前進する歩き方をします。それに対してポールウォーキングと呼ばれるものは日本で誕生したウォーキングの延長で始まったもので、


歩くほど健康度が高まるわけではない

ウォーキングに適した季節になると、メディアから歩くことについての問い合わせが多くなります。国民健康・栄養調査の結果概要を見ると、日本人の食事からのエネルギー摂取量は減っているのに生活習慣病は増える一方です。それは1日の歩数が減っているなど運動不足が関係しているのか、という質問が新聞記者からありました。“1日1万歩”というのは昔の話で、今は国民的には7000歩も歩いていない状況なので、「健康のために