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トクホの脂肪は太らないのか

特定保健用食品の健康効果は科学的な裏付けが得られたものなので、安心して使っている人も少なくありません。中でも身体に脂肪がつきにくいという植物油は、脂肪を使うと太るという常識を覆すような内容で、実際の試験データも示されています。さらに、テレビコマーシャルで太らないことが強調されると、使ってみたい気持ちになるのも当然かと思います。 しかし、使っている人には勘違いがあり、トクホの植物油を使うことで、か


コエンザイムQ10は、いつ摂るのが正解か

コエンザイムQ10は脂溶性の物質で、腸液で胆汁酸などによって乳化された後に吸収されるために食前の腸液が分泌されていない状態ではほとんど吸収されません。食事をした後に十二指腸から胆汁が分泌されて乳化できるので、食後に摂らなければならない成分となっています。 ところが、コエンザイムQ10と組み合わせて使われることが多いα‐リポ酸は、胃液で分解されやすいので、空腹時に摂るべきものとなっています。その両


L‐カルニチンをサプリメントで摂る理由

「羊の肉を食べると太らない」という話が一時期、メディアで多く取り上げられ、ダイエット法の一つとして羊の肉を食べる人が増えたことがありました。羊の肉はラムとマトンがあります。ラムは生後1年以内の仔羊の肉で、マトンは1年以降の羊の肉を指しています。 羊の肉には脂肪を燃焼させる作用があるL‐カルニチンが多く含まれています。その量は100g当たり、ラム肉で80~100㎎、マトン肉で200㎎にもなります。


カルシウムの吸収の高め方

通常のカルシウムのサプリメントの吸収率は、食品と同じ程度で30%ほどとなっています。一般のサプリメントのカルシウムは、牛骨や貝殻が原材料になっています。 「サプリメント情報知識検定」の合格者に情報提供しているように、カルシウムを多く摂ればカルシウム・パラドックスも起こらず、ダイエットができるはずですが、通常のカルシウム摂取の研究試験では、理論どおりのダイエット効果は得られていませんでした。これは


効果的なカルシウムの摂り方

日本人のカルシウムの摂取量は少なく、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」と、実際に摂取した量を示す「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、必要量の20~30%も下回っていて、最も摂取率が低い栄養素となっています。 カルシウムは食品によって吸収率が異なっています。通常の食品やサプリメントの吸収率は30%ほどです。牛乳にはカルシウムの吸収率を高める成分が含まれているので少し高めの40%ほどとなっていま


カルシウムと胆汁酸によるダイエット効果

「サプリメントプロ検定」では、正しいサプリメントの選び方、使い方についての情報を提供していますが、自分に合った使い方をするには、さまざまなサプリメント成分の知識も必要になります。カルシウムは身近なサプリメントではあるものの、ダイエット効果については、あまり知られていません。カルシウム不足による脂肪酸の合成については前回、紹介しました。 もう一つのメカニズムは、カルシウムによる腸管の蠕動運動の促進


カルシウム不足で太るメカニズム

摂取するカルシウムが不足すると、血液中のカルシウム濃度が高くなり、さまざまな弊害が起こることを「カルシウム・パラドックス」といいます。普通に考えれば、食品から摂るカルシウムが不足すると、血液中のカルシウム濃度が低下するはずです。しかし、逆にカルシウム濃度が一時的に、そして一気に高くなってしまいます。 身体の中にはカルシウム濃度を調整する機能があり、摂取するカルシウムが減ると、カルシウム濃度を一定


機能性表示食品の問題点

機能性表示食品は、特定保健用食品(トクホ)とは違い、許可性ではなく、人間を対象とした試験の結果の論文を添えて、届け出することで認められます。特定保健用食品よりハードルが低く、機能性として健康効果を表示できるので届け出数は増えています。そして、機能性表示を頼りに商品選びをしている人も増えています。 機能性表示食品の詳細は、消費者庁のホームページに届出書類の内容が掲載されているので、どのような効果が


トクホの問題点

特定保健用食品(トクホ)は、人間を対象とした試験によって健康面の有効性を確かめられた健康食品を消費者庁に申請して、その内容が確認されたものに許可が与えられています。一般の健康食品にみられるような動物試験だけの結果や、人体に有効な影響を与えるほどの効果がないものとは違っています。もちろん、健康食品の中には優れた効果があるものが存在していることは承知していますが、消費者庁の基準をクリアした特定保健用食


ヒトケミカルとフィトケミカルの違い

三大ヒトケミカルは医薬品から食品にも使うことが許可されました。健康食品の素材の中には医薬品から食品として使われるようになったものもあり、日本では健康食品素材であっても海外では医薬品の成分となっているものもあります。しかし、三大ヒトケミカル医薬品として機能が、そのままサプリメント素材として許可された他にはない特徴的な成分となっています。 健康食品の素材はフィトケミカル(phytochemical)