最新情報
血流促進と免疫の関係
風邪をひくと体温が上がるのは、身体が病気と戦っている証拠だといわれます。免疫細胞は温度が高めの状態のほうが活動は活発になるため、体温を高くして病原菌などと戦いやすい環境を作り出しています。平常時には、平熱の中で免疫細胞は通常のパトロールをして、身体に害を与える病原菌などを的確に処理していますが、通常の防御体制で対処できないときには、体温を上げて免疫細胞を最大限に活動させるようにしています。 逆に
発達障害の自閉症スペクトラム障害のプラスの理解
発達障害の注意欠如・多動性障害の子どもの特異な行動をプラスに捉えるための言い換えについて紹介しましたが、自閉症スペクトラム障害の子どもについても同じような理解が必要です。自閉症スペクトラム障害の子どもは言い換えというよりも、対応する側の考え方によってマイナスと思われるようなことをプラスに転換することができます。 自閉症スペクトラム障害は、閉じこもり、ひきこもりのような印象が抱かれがちですが、スペ
誰でもできる免疫強化の方法
食事の食べすぎによって外敵と戦う力である免疫が低下することが指摘されています。動物実験では腹八分目の食事量に抑えたマウスは免疫が高まり、長生きすることが確認されています。これを例にあげて、人間でも腹八分目がすすめられることが増えています。 食事の量だけでなく、栄養バランスは免疫を高めるために重要となっています。ビタミンとミネラルは1日に必要な量が足りていると、身体の機能は充分に働くことができるも
発達障害は優位な特徴と考えることができるのか
発達障害の自閉症スペクトラム障害の子どもの中には、こだわりを持って集中できるという特性を持っていることがあり、マイナスではなくプラスの状態と考えるべきではないか、という考え方があります。それに対して注意欠如・多動性障害の子どもは、不注意、多動性、衝動性があって、授業中に教室内をウロウロする、急に大声を出すというような、どちらかといったら困った子どもといったイメージが抱かれがちです。 しかし、物は
免疫の性差と腸の働き
免疫の強さは、免疫細胞の数と活動能力が重要となりますが、それだけだけで決まるものではありません。男性と女性を比べると、がんで亡くなる人の数は男性では女性の1.5倍ほどになっています。その理由の一つとして性ホルモンの違いがあげられます。女性ホルモンは免疫細胞のリンパ球のB細胞が抗体を作る力を高めるのに対して、男性ホルモンは逆に抗体を作る力を弱めていくことが知られています。 男性はストレスに弱いこと
3種類の発達障害のうち多いのは学習障害か
発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、学習障害に大きく分けられています。発達障害を取り上げた書籍でもテレビ番組でも、自閉症スペクトラム障害と注意欠如・多動性障害に割かれることが多く、学習障害はついでのような扱いをされることがあります。しかし、教育現場で特に大きな問題となっているのは学習障害です。 学習障害の割合が高くなっているとしたら、それに自閉症スペクトラム障害と注意欠如・多
免疫細胞の種類と働き
免疫は軍隊にたとえられることが多いのですが、強い軍隊であっても外敵と味方の区別ができないのでは、的確に外敵だけを攻撃することはできません。そこで免疫を有効に働かせて外敵と戦うためには、まずはレーダーに当たる外敵と味方を識別する能力が必要になります。免疫のレーダーの役目は自律神経や、ホルモン調整などを行っている中枢神経が担っています。 免疫を司っているのは免疫細胞と呼ばれる白血球とリンパ球で、白血
腸内環境の理解のための免疫の基礎知識
人間は亡くなると、そのまま放置すると腐ってしまいます。生きている人間が腐ることがないのは、生きている間は免疫によって、細胞が病原菌などによって破壊されないように守られているからです。怪我が治るのも、がんやウイルスなどによって身体が侵されないようにしているのも、すべて免疫が働いている結果です。 免疫は「病気と戦う力」であると一般には理解されていますが、正確には「身体にとって必要なものと不必要な有害
発達障害のグレーゾーンは予備群なのか
発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、学習障害の3種類が代表的なものとされています。それぞれ単独で現れるとは限らず、重なって現れることがあります。この重なりは○(円)を3つ描いて、少しだけ重なるように表現されることがあり、この表現だと3つの○の外側がグレーゾーンとされています。しかし、これではグレーゾーンを的確に表していないと感じている人もいます。 グレーゾーンというと、生活習
過敏性腸症候群の仕組み
便秘も下痢も検査によって原因が明らかにされるので、それに適した治療を行うことによって改善することができます。ところが、検査をしても原因がわからず、腹痛や腹部の不快感があって、便秘や下痢が続くことがあります。この状態は過敏性腸症候群と呼ばれます。 過敏性腸症候群は主に大腸と小腸の運動と分泌機能の異常で起こる病気の総称で、略称としてIBS(Irritable Bowel Syndrome)とも呼ばれ