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代謝は運動で高まるのか

代謝は、細胞のミトコンドリアの中でブドウ糖や脂肪酸を原材料に、酸素を使って燃焼させることをいいます。ミトコンドリアは筋肉細胞の中に多く存在していて、筋肉が活動代謝の35〜40%ほどを消費しているので、筋肉を動かすほど代謝が高まると考えがちです。しかし、ミトコンドリアにブドウ糖と脂肪酸を効果的に取り込むことができないと、運動をしても燃焼効果が高まりにくく、不完全燃焼によって活性酸素が多く発生すること


ノルディックウォーキングとポールウォーキングは違うのか

ノルディックウォーキングとポールウォーキングの違いについては、よくメディアから聞かれます。 ノルディックウォーキングは2本のポールを使って歩く北欧発祥のスポーツ的な運動で、クロスカントリースキーの夏場のトレーニングとして始まっただけに、ポールをグイグイと後ろに引く感じで勢いよく前進する歩き方をします。それに対してポールウォーキングと呼ばれるものは日本で誕生したウォーキングの延長で始まったもので、


歩くほど健康度が高まるわけではない

ウォーキングに適した季節になると、メディアから歩くことについての問い合わせが多くなります。国民健康・栄養調査の結果概要を見ると、日本人の食事からのエネルギー摂取量は減っているのに生活習慣病は増える一方です。それは1日の歩数が減っているなど運動不足が関係しているのか、という質問が新聞記者からありました。“1日1万歩”というのは昔の話で、今は国民的には7000歩も歩いていない状況なので、「健康のために


カルシウムは吸収率が低い

健康食品やサプリメントに使われている素材は、摂取のタイミングが明らかになっています。空腹時に摂らないと吸収されないものと、食後に摂らないと吸収されないもの、そして、どちらに摂っても吸収されるものがあります。空腹時に摂るべきものを食後に摂ると吸収されにくいわけですが、その情報は商品やパンフレットなどを見ても書かれていません。健康食品やサプリメントは食品であるため、医薬品のように摂取のタイミングを記載


シクロデキストリンは世界一小さなカプセル

このサイトの「サプリメント事典」の中にあるシクロデキストリンは、まだ広く知られていないのですが、実際は多くの食品に使われていることもあり、メディアから質問が多く寄せられます。メディアに理解してもらえないと、一般には広まらないので、質問には丁寧に答えています。 シクロデキストリンは環状オリゴ糖とも呼ばれていて、環状オリゴ糖の名前で花王のヘルシアやファンケルの大人のカロリミットなどに原材料として使わ


ダイエットには洋菓子より和菓子が良い?

女性誌のライターから質問が寄せられました。これまでも何度もあったことですが、「ダイエットするには和菓子がよいと言われますけど、それってエネルギー量が洋菓子より低いからですよね。同じエネルギー量だったら、どちらがダイエット向きですか?」というものでした。同じエネルギー量なら同じように太りそうな感じがするかもしれませんが、圧倒的に和菓子のほうが太りにくくなっています。 和菓子にも洋菓子にも砂糖が使わ


古酒は“褐色”とは限らない

日本酒のことを続けて書いていると、日本酒の突っ込んだ質問が寄せられるようになります。日本酒は新酒を有り難がる風潮があり、製造から半年も過ぎると古いと言って返品が相次ぐことがあるほどです。これに対して、古いほど有り難がられるのが“古酒”です。 日本酒は透明か少し色づいているものが古酒になると褐色になる、長く寝かせるほど色が濃くなるものというのが一般的な印象です。 寝かせるほど色づくのは米から出た


日本酒は日本の米だけで作られているのか

日本酒は日本で作られていると以前に説明しましたが、その原材料が「国産である」ということは触れていませんでした。というのは、原材料の酒米に輸入米が使われていることを知っているからです。輸入米は中国産、オーストラリア産、アメリカ産などがありますが、通常の食用米と酒米は種類が異なるので、あまり輸入品という印象がないようです。しかし、輸入米は酒米としても使うことができます。あまり旨い日本酒にはならないとい


20年間で食事によるエネルギー摂取量が減った

「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」が厚生労働省から発表されました。これを見て、ネットメディアから、「どこが新しい点ですか」との問い合わせがありました。国民栄養調査の時代から、ずっと変遷を見てきましたが、新しいことというと「社会環境の実態とニーズの状況」という重点項目が新たに発表されたところと、参考資料の「エネルギー及び主食・主菜・副菜に関連した栄養素摂取量の年次推移」です。 これまで各年


日本酒とビールの“生”

「生」というと加熱をしていない食品の代名詞となっています。日本酒の“生酒”は、まったく加熱をしていないものですが、通常の日本酒は搾りを行った後に火入れ(加熱処理)を行い、貯蔵をして瓶詰めの前に火入れをします。つまり二重に加熱処理が行われているわけです。だから、常温で保存をすることができます。 このことも、よくメディアから質問、問い合わせが寄せられています。 生酒のほかに“生”がつく日本酒が2種