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毛髪の科学20 白髪が増えるメカニズム

強いストレスを受けたために一晩にして黒髪が白髪になった、という伝説がありますが、そのようなことが実際に起こるのかといったことは、よく話題にのぼります。一晩にして白髪になったというのは、フランス革命で処刑されたマリー・アントワネットの処刑前日の話として伝えられていることです。 毛髪は、もともとの色は白で、メラノサイト(色素形成細胞)で作り出されたメラニン色素によって黒色となっています。メラノサ


毛髪の科学19 アミノ酸シャンプーのメリット

髪の指通りがよくて、抜け毛、白髪、かゆみやフケにも効果があるということで人気が高まっているアミノ酸シャンプー。アミノ酸シャンプーは洗浄剤にアミノ酸の成分を使用しているもので、洗浄力は弱めではあるものの、刺激が少なく、頭皮にも優しいことを特徴としています。シャンプーに使われるアミノ酸には、タウリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸などの種類があります。 アミノ酸は全身の細胞を構


毛髪の科学18 抜け毛は糖尿病のサインなのか

抜け毛の原因はホルモン分泌の変化、血流低下、栄養不足など、さまざまな原因があげられています。その一つに糖尿病を指摘する専門医もいます。糖尿病になると血流が低下して、そのために毛髪を作り出す毛母細胞に栄養が充分に送られなくなり、毛髪の成長が遅れたり、抜けやすくなると言われています。 糖尿病患者は、国民健康・栄養調査の結果によると、約1000万人と推計されています。この数は医療機関に通っている患


毛髪の科学17 ヘアドライヤーで抜け毛予防

ヘアドライヤーには温風と冷風の切り替えスイッチがついています。洗髪後の濡れた毛髪を乾燥させるだけなら温風だけでよいはずですが、温風と冷風の切り替えは初めて販売されたヘアドライヤーにもつけられていました。 そのことから、何かの役割があるはずだというのは想像がつくはずです。何の役割かというと、毛髪のケアのためには冷風が必要で、メリットはいくつもあります。 メリットの前にヘアドライヤーの温風


毛髪の科学16 呼吸法で毛髪が生えるというのは本当か

ロングブレスは、俳優の美木良介さんが開発した丹田を意識して強く長く息を吐く健康法で、2011年に初登場したときにはダイエット法で、ロングブレスダイエットとして広まりました。 それが今では「髪の毛が生える」として再燃して、さらに2019年にはインナーマッスルを鍛えて介護予防にもつながるというので、人気が高まってきています。 気になる毛髪の効果については後半で説明するとして、実際のやり方と


毛髪の科学15 酵素と毛髪の関係

酵素が含まれた食品は、全身の細胞を働かせることができるということはメディアでもよく取り上げられることで、毛母細胞の働きをよくしてくれるので発毛に効果があるという情報も広まっています。 酵素は細胞の中にあって、それぞれの細胞が栄養素を取り入れて、生化学反応を起こすときに使われています。酵素なしでは細胞が働くことができないことから、どうやって酵素を増やすのかというのは健康でも美容でもテーマの一つ


毛髪の科学14 毛髪を守るための“お湯シャン”

シャンプーをしないと毛髪の毛穴に皮脂が詰まって、これが発毛を妨げる原因にもなります。毛穴の皮脂を押し出すようにマッサージしながらシャンプーをしている人もいますが、これには時間がかかることから、かえってシャンプー液で毛髪がダメージを受けることを心配する人も少なからず存在しています。 毎日、シャンプーをする必要はないからと、入浴は毎日であっても毛髪を洗うのは1日おきという人もいます。しかし、皮脂


毛髪の科学13 脂肪の種類で変わる頭皮の血流

日本人は特徴的な体質を持っていることが、よく言われます。体が冷えやすいこと、血流が弱いこと、血管が老化しやすいことが欧米人と比較して指摘されていますが、これらのことは間接的には頭皮に影響を与えて、毛髪の成長にも関係してくることです。 欧米人との比較だけではなくて、同じアジア人と比較しても中国や韓国の方とも異なった体質となっています。その体質の違いは、歴史的に食べてきたものが大きく関係していま


毛髪の科学12 タバコと毛髪の微妙な関係

頭皮の血流が低下すると、毛母細胞に必要な栄養成分が届けられるのが遅れるために、育毛にも影響が出やすくなります。 血流を低下させる要因というと、血液をドロドロ状態にさせる血液中の脂肪の量が指摘されることが多いのですが、それと並んで注意しなければならないのが喫煙の影響です。タバコの健康への影響というと、末梢血管の収縮、血圧の上昇、心拍数の増加といった循環器系のほかに、呼吸器系、消化器系への影響な


毛髪の科学11 シャワーの種類は毛髪に影響するのか

毛髪には水道水に含まれる塩素がよくないという話がされています。水道水に塩素が含まれているのは水道法に従ったことで、蛇口から出る水には1ℓ(リットル)あたり0.1mg以上の塩素が含まれていることが義務づけられています。 塩素には消毒効果があって、病原菌に浸透して細胞膜を破壊する作用に加えて、病原菌の細胞の中の酵素やタンパク質を変質させることによって殺菌をしています。 塩素の影響を訴える人