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「運動×栄養×休養」のゴールは認知症予防
深く考えもしないで生きていると、チコちゃんばかりか子供にも孫にも「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまいそうですが、日本メディカルダイエット支援機構は冗談半分で「ボーっと歩いてんじゃねーよ」いうことを話しています。歩くことは健康によい、足腰によい、ということだけでなくて、認知機能の改善に役立つという発表もされています。 認知機能の改善によいということを信じて、これを目的にして歩くとなると
団塊ジュニアが高齢者になる2040年問題
金融庁の報告書で、老後は年金だけでは2000万円不足するので、30年間は毎月5万円を自力で用意する“自助”が必要ということが発表されてから議論が巻き起こされています。65歳の高齢者1年生の30年後というのは95歳です。現在の男性が約81歳、女性が87歳という平均寿命が、ここまでの延びるのかというと、これは期待薄なので、95歳まで長生きした場合のことという一つの例であろうと思われます。 高齢者の割
どうすればカイジ顆粒を使うことができるのか
「医薬品である漢方生薬が日本では健康食品として使用できる」という話は、中国の医薬品の事情がわかっていないと、違和感を感じるかもしれません。日本の健康食品は、あくまで食品であって、医薬品ではありません。中には健康食品は医薬品の成分が薄いもの、といった勘違いをしている人がいるのは事実ですが、日本では医薬品は化学合成品であって、天然素材をそのまま使っているわけではないので、こういう考えをするのも当然かも
中医学生薬の“槐耳”って何?
中国の医薬品には、生薬の天然素材そのものが使われることもある、という話を紹介させてもらいましたが、すぐに私たちのサイトのファンの一人であるネットメディアの編集者から「金克槐耳顆粒って何?」というメールが入りました。突然に固有名を出したので、当然の反応かと思います。日本の場合には医薬品というと、その元が天然素材であっても、それに含まれる成分を解析して、それを化学合成したものが医薬品となります。天然素
中薬は中くらいの効き目の薬なのか
中国の生薬の医薬品は中医薬と呼ばれます。これを略して“中薬”と呼んでいる人もいますが、生薬を知っている人なら、このような紛らわしい言葉は使いません。中薬というのは上薬と下薬の間に位置している生薬の分類だからです。 生薬は「上薬、中薬、下薬」の分類のほかに、「上品、中品、下品」と分類されることもあります。上品(じょうひん)や下品(げひん)なら聞いたことがあるけれど、中品というのは初めてかもしれませ
生薬は“生”なのか
“生”という文字は加熱していないものを指すというイメージが広がっていて、生ビールは加熱処理していないものを指しています。加熱しないとビールは発酵を続けて、ビンビールだと破裂してしまいます。そこで発酵のもとである酵母を取り去っています。それなのにビンの生ビールは、酵母が残っている店で出される生ビールと同じというPRには違和感を感じます。感じはするのですが、今回のテーマは漢方薬の生薬のことなので、これ
漢方薬は中国のものなのか
漢方薬というと、多くの人は同じイメージを抱くはずで、天然の植物などを乾燥させた成分を数種類混ぜたものです。その多くは中国産で、国内で加工用に使われている素材の約400万トンのうち日本国内で製造されているのは約2万トン、わずか0.5%でしかありません。国内で使われている漢方素材の80%ほどが中国からの輸入です。その差は何なのかというと、中国産の素材を日本で加工して海外に販売されている分です。日本から
漢方素材は“レアメタル”か
漢方素材は漢方薬に使われる天然素材(生薬)のことで、レアメタルは希少金属のことで、まったく違っています。それをわざわざタイトルに掲げているのは、漢方素材の将来を考えるときに、レアメタルを比較対象に出さないといけないような危機的状況になっていることを知ってもらいたいからです。 レアメタルは、リチウム、ベリリウム、ホウ素、チタン、バナジムム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウ
老衰死が急増している理由
厚生労働省から人口動態統計月報年計(平成30年)が発表になりました。これは出生と死亡に関する統計調査で、出生数は91万8397人、死亡数は136万2482人と減少傾向に歯止めがかかっていないことがわかります。数多くの調査資料の中で特に注目しているのは死因のランキングです。男女合計では第1位は悪性新生物(腫瘍)、第2位は心疾患、第3位は老衰、第4位は脳血管疾患、第5位は肺炎の順となっています。 男
朝食抜きは脳のエネルギー不足につながる
朝食抜きはエネルギー代謝に必要なビタミンB群のビタミンB₆とビタミンB₁₂が不足するという話の続きで、もう一つの朝食抜きがいけない理由である脳のエネルギー源の保持時間について紹介します。人間の全身の細胞は60兆個ほどだとされています。そのうち脳以外の全身の細胞はエネルギー源として糖質、脂質、たんぱく質を使っています。細胞の中のミトコンドリアにエネルギー源として取り込まれているのはブドウ糖、脂肪酸、