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そこが知りたい33 体内で脂肪は燃えていない

ダイエットについて代謝の話をするときに、「脂肪が燃える」という表現がされます。これはテレビCMでも普通に使われているフレーズで、脂肪が燃えて減っていくというのはイメージしやすいことではあるものの、体内で脂肪が燃えるということは実際にはありません。 以前にCMで「燃焼系」というフレーズが多発されたことがあり、飲料やサプリメントでは今でも当たり前のフレーズとして使われています。燃焼系のアミノ酸飲


毛髪の科学10 冷えと毛髪の微妙な関係

体が冷えやすい人は血液の温度が低いことが想像されることもあるのですが、実際には血液の温度はほとんど変わりません。 日本人の血液温度は37〜38℃で、血液温度を高めているのは筋肉をはじめとした全身の細胞で発生している熱です。この温かい血液が全身を巡って、皮膚から放熱をされて体温(皮膚温)は36〜37℃になっています。 欧米人は血液温度が高めで、体温も高めになっているので、日本人なら長袖の


毛髪の科学9 養毛剤とマッサージの育毛効果

薄毛対策のために養毛剤を使っている人も少なくありません。薄毛対策の基本は生えるようにすることと、抜けないようにすることです。養毛剤は髪の毛を育てて抜けにくくすることを目的としたものです。 似たようなもので発毛剤がありますが、こちらは毛髪を生やすのが目的です。生やして、すぐに抜けては意味がないので、通常は脱毛の進行を遅らせる成分も使われています。 抜けないようにするためには、養毛剤を塗っ


毛髪の科学8 薄毛の原因は遺伝だけなのか

父親が薄毛だと、その子どもは“自分もそうなるのか”と不安になることが多いはずです。子どもといっても不安を感じているのは、ほとんどが男性です。 毛髪の質は遺伝しやすいといっても、そもそも女性は女性ホルモンの働きによって抜け毛が少ないとされているからです。 男性の薄毛の原因の90%以上を占めるとされる男性型脱毛症(AGA)は遺伝に大きく影響されるのは事実です。 しかし、薄毛の遺伝につ


毛髪の科学7 毛髪の状態は生活習慣のバロメーター

毛髪の状態に影響することとしては、男性ホルモンの分泌や頭皮の血流などがよく言われることですが、毎日の生活習慣も大きな影響を与えるとして、食生活や運動、休養が取り上げられています。 毛髪のために特別なことをするのかというと、メディアやネットなどで紹介されているのは「こんなことでいいのか」という声があがりそうなことばかりです。大雑把にいうなら“バランスの取れた栄養”“適度な運動”“充分な休養”と


毛髪の科学6 ヘアケアのための運動は歩くこと

毛髪のケアのためには、髪の毛の根元にあたる毛母細胞に栄養素を送ることが大切になります。そのために頭皮の血流をよくしようとするわけですが、血流がよくなっても毛母細胞に必要な栄養素が不足していたのでは、思ったように育毛や抜け毛予防をすることができなくなります。 毛髪の栄養素というと、たんぱく質(アミノ酸)、ミネラルの亜鉛があげられます。もちろん、これらの栄養素も必要ではあるものの、基本中の基本と


毛髪の科学5 髪の毛の色の違いの理由

1本の毛髪に注目すると、毛髪は3層の構造になっています。外側はキューティクル(毛小皮)、中間部はコルテックス(皮質)、中心部はメデュラ(髄質)と呼ばれています。この構造は、巻き寿司の海苔、ご飯、具にたとえられます。 キューティクルは薄い外膜で、うろこ状のタンパク質で、5〜10枚が重なって毛髪の内側を守る保護膜の役割をしています。キューティクルは中のコルテックスが崩れないようにするもので、キュ


毛髪の科学4 頭皮ケアのための皮脂と角栓の対策

“スカルプケア”という言葉を聞くと、頭皮のためのシャンプーを思い浮かべる人が多いかと思います。シャンプーは毛髪と頭皮を洗浄するためのもので、毛髪と頭皮を清潔に保つために使われます。 スカルプケアのためのシャンプーは、もちろん毛髪の洗浄効果はあるものの、頭皮の洗浄に特徴を持たせています。スカルプ(scalp)は頭皮のことで、これをケアするのだから単に洗浄するだけではないことは普通に想像ができま


毛髪の科学3 紫外線で傷む頭皮を守るために

強い日差しを浴びると、太陽光に含まれている紫外線によって皮膚にシミ、シワなどが現れやすくなります。紫外線というのは、虹の七色の端の紫色の外側にある波長の短い電磁波のことで、紫外線を浴びると皮膚で活性酸素が多く発生します。 その活性酸素は頭皮にも影響を与えています。日差しが強い季節には日焼け止めを塗って紫外線対策をする人は多くても、頭皮にまで日焼け止めを塗る人は、あまりいないはずです。


毛髪の科学2 髪によい食品の効果

薄毛に気づくのは、鏡にうつった自分の姿よりもヘアブラシについた抜け毛の数や枕カバーについている数だったという人が少なくありません。毛髪の本数は個人差があり、7万本から14万本と開きはあるのですが、平均すると日本人の場合は約10万本だといわれています。 毛髪が抜けたあとに毛母細胞の分裂によって生えてきて、次に抜けるまでのヘアサイクルは4〜6年となっています。毛髪の成長は1日に0.3〜0.4mm