最新情報

2023/9/27 主役と脇役

倫理で学んだことの一つに「主役は己自身」という教えがあります。主役を務めたくても脇役(ときには端役)しか回ってこないことがあり、そのときに何を考えるべきかということを思い続けてきました。 仕事でいえば、主役と脇役ではなく、「本業と副業」になるというのが私の感覚です。これまで何が本業かわからないことをしながら“レベル68”まで生き延びてきました。 毎年1つずつレベルアップするといっても、


2023/9/27 自分にとっての「得るは捨つるにあり」

何をするにも自分の年齢は影響してきます。年齢を問われたときに“歳”ではなく、「レベル68」と答えて、毎年1つずつアップしていくと強がってはいても、平均寿命や健康寿命のことを考えると、そろそろ“終活”が必要と感じます。 男性の平均寿命(2023年)は男性が81.05歳、女性が87.09歳なので、これを基準とすると私の場合の残された期間は13年ほどです。厚生労働省は各年齢層(5歳刻み)の平均余命


健康スポーツ12 カローリング

カローリングは、氷上のチェスとも呼ばれるカーリングからヒントを得て誕生したインドアスポーツです。競技は体育館などのフロア(床面)を利用します。 用いられる用具は2kgのジェットローラ(カーリングのストーンに相当)、ポイントゾーン(的)、スコアカードだけです。 競技は3種類があります。メジャー競技は1チーム3人のプレーヤーが橙・青・緑・黄・黒・赤の6色のジェットローラを11m先のポイント


エネルギー代謝93 肥満対策の運動

生活習慣病の改善には食事療法と運動療法の両方が重要だと言われても、治療段階になって医薬品を使っていると食事療法も運動療法も二の次にされることがあります。しかし、肥満は見た目でもわかりやすく、治療の基本はやせることであるので、やせるためには食事と運動が重要であることもわかりやすくなっています。 ところが、実際には効果的な医薬品が使われた瞬間に、これまでの食事と運動への心がけが消え去ってしまう人


治検4 専門用語解説だらけの講習テキスト

これまで3回にわたって書いてきた「治検」をテーマにしたコラムですが、これを読んだ方から同じような質問が相次ぎました。要約すると「治療に関わる用語が理解しにくいという話なのに、専門用語だらけでわかりにくい」ということです。 そのような質問や疑問があることは初めから想定して、書き方を考えてきました。医学や治療、健康に関わることは、どんなにわかりやすく説明しようとしても専門用語が使われた瞬間に理解


健康リテラシー4 医学部で栄養学を学べない影響

健康の専門家として食事に関する指導を期待しても、期待をかなえるだけの結果が得られにくいのは、医師養成機関である大学の教育内容にあるということを前回(健康リテラシー3)取り上げました。 医師を養成する医学部がある大学は82校ですが、その中で栄養学講座があるのは25校ほどです。これでも増えたほうで、以前は20校を下回っていました。栄養学講座がある大学でも必須ではなく、選択講座となっています。


噛む噛むeverybody35 高齢者の若返りと歯の健康

高齢者は以前に比べると心身ともに若くなっていることが指摘されています。 それを証明するように、後期高齢者の数が前期高齢者の数を超えた前年(2017年1月)に日本老年学会と日本老年医学会が、高齢者の定義の変更を提言しました。2013年に高齢者の定義を再検討する合同ワーキンググループを立ち上げ、高齢者の心身の健康に関する各データを検討して議論を重ねてきた結果です。 現在の高齢者の定義は65


健康食品 敵か味方か62 見た目が同じでも違う中身

健康食品の形状といえば、錠剤型、カプセル、粉末、液体などがあります。機能性表示食品の登場から、見た目は食品であるのに健康食品と同じ有効性を打ち出し、その有効性を求めて購入されているものもあります。機能性が表示されていなければ、他の食品と同じようなものであっても、高めの価格でも販売されるのが機能性表示食品の特徴です。 同じようなものということで、よく例にあげられるのは酵素です。酵素は動物や植物


発達栄養125 混ぜるな!危険

「混ぜるな!危険」というと、洗剤を混ぜて使うと有毒ガスが発生する危険を知らせる表示で、実際に混ぜてはいけないのは塩素ガスを発生させる酸性の洗剤と塩素系の洗剤の組み合わせです。 今回の「混ぜるな!危険」は、発達栄養というテーマでのことなので、子どもの発達に必要な栄養摂取について語っています。通常の食品は混ぜたら危険になるようなことはなくて、あえてあげるなら発がん性が指摘されるニトロソアミンを体


身体年齢51 PPKを目指すべきなのか

健康長寿を考えるときに「PPK」という言葉が使われます。これは「ピンピンコロリ」を略したもので、1980年代に始まったピンピンコロリ運動に由来しています。「病気に苦しむことなく、元気に長生きして、コロリと死のう」という天寿を全うすることを意味する標語です。 病気だけでなく、長く介護を受けることは本人にとっても家族にとっても苦しいことで、苦しさと不安を抱えた期間を、できるだけ短くしたいと考える