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人は考える“足”である

「人間は考える葦である」と言ったのは、フランスの17世紀の思想家・数学者のブレーズ・パスカルです。エジプトのナイルの河畔に生えている葦は風が吹くとしなって風を受け流しますが、固い木は風が吹いてもしなりはしないものの強風では根元から折れてしまいます。それに対して葦は強風にも耐えることができます。人間は自然に対して無力であり、強者にも無力ではあるけれど、それに対応するために考えることで葦のように耐えら


そんなに食べていないのに太る理由

食事の量を大きく減らしているのに、たまには食事を抜くこともあるのに、なかなかやせない、中には少しだけれども前よりも太ったという人もいます。こういう人は食事について嘘の報告をしているのではないか、本人が気づかないうちに食べてしまっているのではないか、などと言われることもありますが、そういったことは実際に起こり得ることです。 身体のエネルギーバランスは食事で摂るエネルギー量と運動や日常的な活動で使う


ダイエットの言い訳

ダイエットが思ったように進まない人や、リバウンドしてしまった人がよく言うのは、自分のせいではない、周りや環境がよくなかったから、ということです。 ダイエットとは違う話ですが、歩いていて転んだ人は、ちゃんと歩けるのに「道が平らでなかったから」、「道がデコボコしていたから」と言い、道に問題がないと「靴が足に合っていなかった」、靴に問題がないと「靴ひもが緩んでいた」、靴ひもにも問題がないと「靴と靴下が


歩かないと歩けなくなる

歩く能力といっても、元気に歩けている人にはピンと来ないかもしれませんが、年齢を重ねて筋力が低下して、身体の揺れを調整するといった筋肉の能力が低下すると歩きにくくなり、転びやすくもなります。元気に自由に歩けている人にとっては、足の裏の運び、指の感覚などは気にしていないことでしょうが、だんだんと歩けなくなってくると、ちゃんと足の感覚を研ぎ澄ましていないと正しい歩行姿勢を保てなくなってきます。これは年齢


ほしがりません“カツ”までは

高校野球では「以前は“敵に勝つ”にちなんで、ビフテキ(ビーフステーキ)とトンカツを試合前に食べていた」という話があり、野球中継の中でも紹介されたことがあります。以前にということで昔の話、今はやっていない話と思っていたら、今も縁起担ぎで牛肉のステーキと豚肉のカツを朝食で食べてから試合に臨んでいるチームがあるというので驚かされました。 肉は重要なエネルギー源であり、動物性のたんぱく質と脂肪は身体を丈


生活習慣病対策の言い訳

ラーメンを食べるときにコップの水を入れている人を見かけました。味が濃かったのかと思って聞いてみたところ、高血圧で塩辛いものを食べてはいけない、汁物の塩分も控えるように言われているので薄めているのだということ。それはわからないではないと思って、食べ方を気にしていたら、ラーメンの麺をすべて食べたあとに、スープもすべて飲んでしまいました。 塩辛いものを食べないように指導した医師か栄養士は高血圧対策にス


冷えやすい体質の日本人のための入浴の効果

日本人は体内での熱産生が少ないために血液が温まりにくく、温かな血液が次々に送り込まれてこないと体温が低くなります。血液の温度が低いと内臓も腸内の温度も温まりにくく、これが日本人の体質的な弱さの原因となっています。体熱を作り出しているのは細胞内のミトコンドリアで、全身の細胞で発生したエネルギー物質のうち50%ほどが体熱として使われています。 身体を温めるには運動や身体を温める食品の摂取、温かなもの


飲酒対策には三大ヒトケミカルが有効

お酒を飲むと肝臓で脂肪が合成されます。肝臓には脂肪酸合成酵素があり、アルコールの作用によって脂肪酸が多く作られると、脂肪酸3個とグリセライド1個が結びついたトリグリセライド、つまり中性脂肪が合成されます。中性脂肪は血液中を流れるとともに体内に蓄積される脂肪となっています。日本人は食事による脂肪の摂取が歴史的に少なかったことから、脂肪が合成されやすい体質で、飲酒をすると合成が進みやすくなっています。


高齢者は筋肉が増えにくい

高齢者は運動をしても筋肉が増えにくく、日本メディカルダイエット支援機構で高齢者の運動事業に取り組んでいるメンバーは、運動の効果が現れにくい人は30%ほどにもなると実感していると話していました。高齢者では筋肉がつきにくい理由として、運動によってコラーゲンを増やしていく線維芽細胞の活性度が低くなることがあげられています。線維芽細胞を活性化させるためにはコエンザイムQ10が重要であることが知られています


心拍数を高めるとミトコンドリアが活性化する

高齢者は1日に8000歩を歩くとともに、そのうち20分間の中強度の歩行を行うことが生活習慣病を予防し、平均寿命、健康寿命ともに延ばしてくれることが研究によって明らかにされています。中強度の歩行というのは「速度を高めながらも話しながら歩ける強度」と言われていますが、数値を示すと「心拍数110」とされています。 この心拍数になる速度で歩くと、酸素が不足した状態となって、通常では酸素を使って体内で行わ