163 風船ダイエットとペットボトルダイエットの効果の差

風船ダイエットは、大きく息を吸って一気に風船に吹き込んで膨らませることで、ダイエットしようというものです。大きく吸って大きく吐くことで身体の中に取り入れる酸素を増やして、有酸素運動と同じように多くの酸素を使って脂肪を燃焼させるのが一つのメリットです。もう一つは、腹筋を使って吸って吐くことで、おなかを引き締めることです。深呼吸と同じことですが、酸素を多く取り入れたからといっても、脂肪を燃焼させる筋肉が大きく動いていないと酸素が多く入ってきても、大きく燃焼することは期待しにくくなっています。燃焼よりも腹筋運動のおかげと考えられています。
ペットボトルダイエットは、空のペットボトルの口を加えて、息を吸い込んで酸素を多く取り込んで、脂肪を燃焼させるということまでは同じですが、使うペットボトルは1ℓ(リットル)か2ℓの大きなもので、一気に吸い込んでペットボトルをへこませるようにするのがコツとなります。ペットボトルを使った呼吸法は、スポーツ選手の呼吸器強化にも使われています。
呼吸器は酸素を吸って血液中に酸素を運び入れるための口、喉、肺のことを指します。この呼吸器を使って、赤血球が肺まで運んできた二酸化炭素を排出する器官でもあります。肺に酸素を取り入れる能力が高まれば、全身に運ばれる酸素が増えて、筋力や持久力を高めることができます。
吸い込むときに口をすぼめることで、口の周りの筋肉が鍛えられて、小顔になることもできるというのもメリットの一つとされています。風船ダイエットよりもきつくなくて、いつでも好きなときにできるので全体的な脂肪燃焼効果は高いといえます。
風船ダイエットで腹筋を強めるには、垂直に立って風船に息を吹き込むのが通常の姿勢ですが、少し身体を後方に反らせると腹筋に力がかかります。この姿勢のまま息を吹き込むと、腹筋にかかる圧力が高くなって、腹筋を鍛えられるようになります。横になって、少し上体を起こすような感じで吹き込むと、もっと腹筋が鍛えられます。
ペットボトルダイエットはサイズが小さいほど息を吸ったときにへこみにくいので、1ℓよりも500mlのほうが強く吸い込む必要があります。初めは2ℓから始め、2ℓに慣れてきたら、500mlのペットボトルをへこませる勢いで吸い込むようにします。何回も続けてやると、口の周りの筋肉が疲れてくるので、4~5回吸い込んだら、しばらく休んで、また行うようにします。2~3時間のうちに集中的に行うよりも、朝、昼、晩、寝る前というように1日に4~5度の吸い込みを3~4回に分けて行うことで、疲れを残さず口の周りの筋肉が鍛えられるようになります。