233 たんぱく質でやせられるのか

ダイエット目的でプロテインを摂る人が増えています。粉になったプロテインを水やジュースで溶いて、これを食事のときや運動後に飲むことで筋肉が増えて、代謝が高まることからダイエットにつながるということで人気が高まっています。以前はプロテインというと、筋肉を増やさないといけないスポーツ選手やボディービルダーの愛用品という感じもありました。しかし、今ではドラッグストアやスポーツショップに行くと女性用のプロテインが増えていて、プロテインに女性が喜ぶコラーゲンやヒアルロン酸、ダイエットサプリメントの成分がプラスされていて、まるでサプリメントのような扱いとなっています。
糖質制限ブームの中、糖質を減らした分だけエネルギー源としてたんぱく質を多く摂ることがすすめられ、ご飯がわりにプロテインドリンクを飲む人もいます。たんぱく質を食品から摂るとなると、大豆には脂肪は少ないものの、他の肉、魚、卵となると脂肪も含まれているので、これが太る原因と考えられています。そこで脂肪が含まれていないたんぱく質としてプロテインが注目されています。
プロテインは多く摂っても太らないと思われていますが、たんぱく質も糖質も1gあたり4kcalのエネルギー量があります。脂質の9kcalに比べたら、少ないものの摂りすぎは太ることだけは知っておいてほしいところです。
プロテインには、乳成分のホエイと大豆成分のソイがあります。筋肉をつけたいときにはホエイで、ダイエット目的ならソイを選ぶのが一般的です。プロテインは粉なので、牛乳や豆乳と一緒に飲む人もいますが、これではやはりたんぱく質の摂りすぎにもなります。たんぱく質の必要量は1日に女性の場合は50gで、できれば三食の食事のタイミングで摂りたいので、朝食でたんぱく質が足りないときには、このタイミングでプロテインを飲むようにします。たんぱく質の吸収をよくするにはビタミンB₆が必要です。そこでビタミンB₆が含まれたバナナを食べるか、バナナジュースにプロテインを混ぜるという方法もすすめられています。