

最新情報
金言の真理8「任せて任さず」1
松下幸之助さんには、経営姿勢に関する金言・名言が数多く残され、今に伝えられています。 その一つが今回のお題の「任せて任さず」で、この言葉はPHP研究所でゴーストライターを務めていた15年間で、松下さんの講話録や著書の中で使わせてもらっただけでなく、他の場面でも何回か使ったことがあります。 それほど使い勝手がよい、というよりも、なるほどと納得がいく経営の極意としても伝えられるべき意味と意
強み9 サプリメントとの長い関わり2
サプリメント素材の機能性についての研究は、さまざまな医師や薬学・栄養学・理学などの研究者が行い、メディアなどを通じて最新情報の発表を行ってきましたが、その代表的な学者といえば、私の義父の久郷晴彦先生(薬学博士)でした。 久郷先生は、大手乳業メーカーの研究所の出身で、現役時代から栄養食品・健康食品の講演や執筆を始め、退職後は講演・テレビ出演・執筆などで活躍をしてきました。著書・監修は165冊に
学習特性サポート97 学習時間に交感神経が働いているのか
起きている時間帯は自律神経の交感神経が盛んに働き、夕方から寝ている時間は副交感神経が盛んに働くというのが通常のリズムです。 ところが、発達障害では自律神経の切り替えがスムーズにいかずに、起きている時間にも副交感神経の働きが盛んで、交感神経が働きにくい状態になることが少なくありません。 そのような状態で勉強をする、体育で身体を動かすというのは集中もできず、身体の動きもよくないために、まる
食の不都合な真実4 種子の自給率の実態
日本の食料自給率は非常に低くて、38%との数字が発表されています。そんなにも国産の食品は少なくて、海外からの輸入が多いのかというと、食料品店(スーパーマーケットや八百屋など)で、そのように実感することはありません。 この38%という数字はカロリーベースであって、生産額ベースでは61%というのが最新データ(2023年調査)です。 カロリーベースは国民1人当たりの1日に摂取するカロリー(熱
9月17日の記念日
「イタリア料理の日」日本イタリア料理協会が、イタリア語で料理を意味するクチーナを917と書き換えて制定。 「月見酒の日」月桂冠が、中秋の名月の日を制定。 「すっぽんの日」静岡県舞阪町観光協会が、月とすっぽんのことわざから十五夜の日を制定。 毎月17日:「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)、「森の
金言の真理7「困った時の神頼み」3
「困った時の神頼みじゃないけれど」と言われたのは、PHP研究所のゴーストライターを月に1冊のペースで続けながら、同時に参加させてもらった臨床栄養のH.D.S.研究所の主任研究員を務めていたときのことで、その世界では超有名人の一人であった山本辰芳所長が発した言葉でした。 日本臨床栄養協会の機関誌の編集に加えて、全国病院調理師会の機関誌の編集の依頼がありました。ともに季刊発行(年4回)で、発行時
日々修行〔番外9〕1995年からの構想
取り引きの基幹となるのは、いつの時代にも金銭でしたが、その常識をひっくり返そうと新たな基幹として「時間を使うこと」を構想したのは1993年のことで、1995年のスタートで準備を進めていました。 その中心であったのは、日本社会事業大学の学長(1991〜1995年)を務めた社会福祉学者の三浦文夫先生です。日本社会福祉学会や地域社会学会の会長も務められ、国の新ゴールドプラン(新・高齢者保健福祉推進
セカンドステージ70 家元制度の教育の仕組み
家元制度は日本独特の伝統をつないでいくシステムで、常に上を目指して学んでいく修行のような活動があって成り立つものです。 茶道や華道では、トップが直接教えるのは上位の資格者に対してであって、その多くは講師となります。この講師が下(質ではなく上下関係)の資格認定講習の講師となって教えます。 この第一段階の資格認定者が、その下の第二段階の資格認定講習の講師となります。これが流派などによって段
食事摂取基準103 n–3系脂肪酸2
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からn–3系脂肪酸の「欠乏の回避」を紹介します。 〔欠乏の回避〕 小腸切除や脳障害などのために経口摂取ができず、n–3系脂肪酸摂取量が非常に少ない患者において、鱗状皮膚炎、出血性皮膚炎、結節性皮膚炎、成長障害が確認され、n–3系脂肪酸を与えたところ、これらの症状が消失または軽快したことが報告
食事摂取基準102 n–3系脂肪酸1
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からn–3系脂肪酸の「基本的事項」を紹介します。 〔基本的事項〕 n–3系脂肪酸は、生体内で合成できず(他の脂肪酸からも合成できない)、欠乏すれば皮膚炎などが発症します。したがって、必須脂肪酸となっています。 また、n–3系脂肪酸の生理作用は、n–6系脂肪酸の生理作用と競合して生じるも