最新情報

食事摂取基準95 飽和脂肪酸3

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から飽和脂肪酸の健康の保持・増進の「生活習慣病の発症予防」の後半を紹介します。 〔生活習慣病の発症予防〕 ◎生活習慣病との関連(後半) 期間が2年以上の介入研究のメタ・アナリシスでは、飽和脂肪酸摂取量を減少させると循環器疾患死亡率の有意な低下は認めなかったものの、循環器疾患発症リスクの減少


食事摂取基準94 飽和脂肪酸2

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から飽和脂肪酸の健康の保持・増進の「生活習慣病の発症予防」を紹介します。 〔生活習慣病の発症予防〕 ◎生活習慣病との関連 成人においては、飽和脂肪酸摂取量と血中(血清または血漿)総コレステロール濃度との間に正の関連が観察されることはKeysの式とHegstedの式として古くから知られており


健康デザイン60 血糖値対策のウォーキング1

運動を始めると、細胞の中では一種のエネルギー不足の状態が起こります。これを解消するために、できるだけ多くのエネルギーを作り出そうとして細胞内のミトコンドリアの中でATP(アデノシン三リン酸)がリンを二つ離してAMP(アデノシン一リン酸)に変化してエネルギーが作り出されます。 細胞内にAMPが多くなると、エネルギーの枯渇状態を感知してAMPK(アデノシン一リン酸キノーゼ)という酵素が活性化しま


9月4日の記念日

「串の日」味のちぬや(香川県三豊市)が、く(9)し(4)の語呂合わせで制定。 「串カツ記念日」日本串カツ協会(大阪府大阪市)が、く(9)し(4)と、串カツを食って(9)幸せ(4)に、の語呂合わせで制定。 「くじらの日」日本鯨類研究所が、く(9)じ(4)らの語呂合わせで制定。 「おおいた和牛の日」大分県豊後牛流通促進対策協議会が、豊後牛100年を記念する2018年9月4日に県内統一


強み2 臨床栄養から始まった健康科学研究

臨床栄養は病院給食のことだと言われることもあるのですが、病院給食は入院時の食事のことです。臨床栄養は入院中だけでなく、退院後に再発しないこと、それ以前に生活習慣病などを予防するための食事も範囲としています。 そのことを強く認識させられたのは、臨床栄養の世界では超有名人であった山本辰芳先生が国立病院を退職して臨床栄養の研究所を設立したいという話を聞き、その設立のための趣意書の作成を始めたときの


学習特性サポート90 正しい鉛筆の動かすための正しい座り方

文字を正しく書くときには、正しい姿勢が大切であることが、よく言われます。書道の世界では美しい文字は美しい姿勢から、ということが言われ続けています。 書道の筆使いは、ただ筆で墨を紙につけていく行為ではなく、筆の持ち方、紙への接し方、動かし方、「勢い、とめ、はね、はらい」といった一連の動きは指先、小手先の技術ではなく、正しい姿勢があってこそ生まれると教えられています。 そのためには体幹の維


代謝科学18 運動による代謝の変化

運動をして呼吸数が多くなるのは、酸素が筋肉で多く必要になった結果で、酸素が筋肉内に多く取り込まれていきます。このときには筋肉が温まり始めて、脂肪を分解する酵素のリパーゼの働きが盛んになります。 中性脂肪は脂肪酸が3つ結合した形で、リパーゼによって分解された脂肪酸が筋肉細胞のミトコンドリアに多く取り込まれるようになります。 バウンド運動を始めて5〜10分でミトコンドリア内のTCA回路に取


健康デザイン59 目的別ウォーキング

歩き始めたときには、細胞のミトコンドリア内でエネルギー源としてブドウ糖が多く代謝します。これはブドウ糖が、すぐに代謝しやすい性質のエネルギー源となっているからです。 ブドウ糖が中心に代謝しているのは10~15分間ほどで、それ以降は脂肪代謝が中心へと切り換わります。 この身体の仕組みから、ブドウ糖を積極的に代謝させて血糖値を下げたいときと、脂肪酸を積極的に代謝させて中性脂肪値を下げたいと


9月3日の記念日

「クエン酸の日」ポッカが、クエン(9)酸(3)の語呂合わせで制定。 「琉球もろみ酢の日」もろみ酢公正取引協議会(沖縄県那覇市)が、クエン(9)酸(3)の語呂合わせで制定。 「くるみパンの日」カリフォルニアくるみ協会が、く(9)るみ(3)の語呂合わせで制定。 「グミの日」UHA味覚糖が、グ(9)ミ(3)の語呂合わせで制定。 「秋の睡眠の日」日本睡眠学会と精神・神経科科学振興財


日々修行〔番外2〕ずっと学んで書いてきた 2

日々修行の連載コラム366回を書いてきて、その解説版のような形で自分の年齢に重ねて年表の式になってきたことを振り返りました。1回だけで済むかと思っていたら、それぞれ付け加えたいこともあって、2回目となりました。 今年(2025年)は昭和100年で、私が生まれたのが昭和30年なので、今年で70歳です。 大学4年生の22歳のときに、日本厨房機器工業会の「月刊厨房」の編集のアルバイトを始めま