

最新情報
日々修行338 日本版CCRCの位置付け
2025年6月13日に閣議決定された『地方創生2.0基本構想』に出てきた「日本版CCRC」が、7月12日に「高齢者向けシェアハウス」としてメディア報道されたことについては前回(日々修行337)書きました。 CCRCは、Continuing Care Retirement Community(継続的なケアが提供される高齢者コミュニティ)の略称で、中高年者が健康で自立した社会生活を送ることができ
学習特性サポート74 尺貫法について少し知っておこう
学習障害の算数障害の理解の一環として前回は尺貫法について触れました。この尺貫法を学習障害の困難さを紹介するために使ってみたいという声があり、もう少し尺貫法について説明させてもらいます。 尺貫法は、中国で発展した計算法で、中国から文化が伝わってきた古墳時代には尺貫法で建物や道路、古墳なども作られたと伝えられています。尺貫法は律令制度によって定着していきますが、長さの1尺(しゃく)はメートル法で
食事摂取基準73 健康の保持4
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から健康の保持と欠乏の回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」について紹介します。 ◎推定平均必要量、推奨量の策定方法 〔基本的な考え方〕 たんぱく質の必要量(推定平均必要量)は、「(推定平均必要量)=(維持必要量)+(新生組織蓄積量※小児と妊婦のみ)」と表されます。 また、推奨量は「
食事摂取基準72 健康の保持3
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から健康の保持と欠乏の回避の「指標アミノ酸酸化法」について紹介します。 ◎指標アミノ酸酸化法 近年、指標アミノ酸酸化法によって必要量を測定する研究が進んでいます。 それらによって得られた値をまとめると、窒素出納法を用いて、得られた必要量よりも一様に高く、そのため、窒素出納法によって求め
健康デザイン27 THP活動は健康デザインの発想
厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が発足したのは2001年のことで、厚生労働省の英語表記は「Ministry of Health,Labour and Welfare」です。これは健康に(Health)、働き(Labour)、安心して生活を送る(Welfare)との厚生労働行政の考え方を示しています。 統合しての取り組みは厚生労働省となってから始まったわけではなく、1988年に労働安全衛生
8月2日の記念日
「ハーブの日」日本ハーブ協会が、ハー(8)ブ(2)の語呂合わせで制定。 「ハーブの日」エスビー食品が、ハー(8)ブ(2)の語呂合わせで制定。 「おやつの日」日本おやつ協会が、おや(8)つ(2)の語呂合わせで制定。 「ベビースターラーメンの日」おやつカンパニー(三重県津市)が、ベビースターラーメンの普及のために、おや(8)つ(2)の語呂合わせで制定。 「カレーうどんの日」カレ
日々修行337 地方創生2.0と日本版CCRC
「地方創生」というキーワードを聞くと、これまでのイメージ通りの発想をする人が多いのですが、同じ言葉であっても「地方創生2.0」となると、まったく違ったものと意識しないと、これからの時代に対応できなくなります。 それだけに、わかりやすく、受け入れて実践で活かしてもらいたいとは思うのですが、非常にわかりにくい状態で発表されてしまいました。 私が地方創生に深く関わったのは10年ほど前のことで
食のリテラシー26 悪玉コレステロールの減らしすぎの影響
悪玉コレステロールと呼ばれるLDL(低比重リポタンパク質)の検査数値が高いと、これを減らすためにコレステロールが多く含まれる食品(卵黄、肉の脂身、内臓肉など)を減らそうと考えるかと思います。 血液中のコレステロールの80%ほどは肝臓で合成されていて、食品に由来しているのは20%ほどです。肝臓の機能には調整能力があって、食品から摂るコレステロールが増えると肝臓で合成するコレステロールの量が減っ
代謝科学7 脂肪代謝に欠かせないL‐カルニチン
運動をして代謝を高めているのに、なかなかダイエットできない(やせない)ということがあります。代謝は性別、年齢、体重、筋肉量などによって差があるのですが、それらがすべて同じであっても違いは出てきます。 その一番目の理由は、前回(代謝科学6)で取り上げた代謝のために必要なビタミンの不足です。それと並んで重要になるのはL‐カルニチンの量です。 エネルギー源の脂肪酸が細胞の中でエネルギー産生を
健康デザイン26 発達障害児支援施設との連携
発達障害児支援施設は児童発達支援事業(未就学)と放課後等デイサービス(就学以降)があり、その支援のレベルは施設によって異なっていることは前回(健康デザイン25)触れました。 よりよい施設の紹介、それぞれの子どもに適した施設の紹介は、自治体や民間の働きによって進められていますが、発達障害児支援施設は人員や経営者の考え方などもあって、格差があるのは事実です。 なかなか子どもの状態と改善への