学習障害68 異音異議語は面白い28

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“し”から始まる異音異義語の第3回です。
捨身「しゃしん」修行・報恩のために身を犠牲にすること。自ら生命を絶つこと。「すてみ」自分の身を捨てる覚悟で全力をふるって事をすること。
十一「じゅういち」11。「といち」花札で10点札1枚とかす札ばかりの手役。10日で1割の高利の金利。
弱音「じゃくおん」弱い音、小さい音。「よわね」弱々しい声音、力のない物言い。いくじのない言葉。
洒落「しゃら」しゃれていること。しゃらくさいこと。遊女。「しゃらく」物事に頓着せずきっぱりとしてわだかまりのないこと。「しゃれ」気のきいたさま、いきなこと。気のきいた身なりをすること。座興にいう気のきいた文句。たわむれに軽くふざけてする事。
十二分「じゅうにふん」1時間の5分の1。「じゅうにぶん」まったくじゅうぶん。
宿主「しゅくしゅ」寄生生物が寄生する相手の生物。組織片や器官を移植するときに移植される方の組織・個体。「やどぬし」宿の主人。
宿直「しゅくちょく」勤務先に交替で宿泊して夜の番をすること。「とのい」宮中・役所などに宿泊して勤務・警戒すること。天子の寝所に奉仕すること。
出所「しゅっしょ」出て仕えることと退いて野にいること。事の起ったところ。生れたところ。刑を終って刑務所から出ること。「でどこ、でどころ」物事の出て来たもと。出るべき場所・場面。出口。出場。「しゅつじょう」その場所に出ること。運動競技・演技などに参加すること。「でば」出るべき場所・場面。出てくる所。