特定保健用食品のホントのところ

健康食品は、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、栄養機能食品、それ以外の一般の健康食品(いわゆる健康食品)に大きく分けられています。特定保健用食品は、人間を対象とした試験によって健康面の有効性を確かめられた健康食品を消費者庁に申請して、その内容が確認されたものに許可が与えられています。一般の健康食品によくみられるような動物試験だけの結果や、人体に有効な影響を与えるほどの効果がないものとは違っています。もちろん、健康食品の中には優れた効果があるものが存在していることは承知しているのですが、消費者庁の基準をクリアした特定保健用食品に比べると信頼性が低くみられるのは仕方がないことです。
とはいっても、特定保健用食品も選び方を誤ると、試験結果で得られた効果を得ることができなくなります。特定保健用食品は、どんな効果があるのかが表示されているので、自分が望むことと違う効果があるものを選ぶようなことはないはずです。例えば、内臓脂肪を減らそうと思っている人が血糖値を下げるものや血圧を下げるものを選んで使うといったことはないということです。
日本メディカルダイエット支援機構は、代謝の研究を重ねてきたことから脂肪の分解、吸収、循環、燃焼に関係する健康食品やサプリメントの情報を蓄積しています。その情報から特定保健用食品を見ると、商品として使っている人とに不適合が起こっていることがわかります。脂肪に関係する成分としては、脂肪の分解を抑えて吸収量を減らすもの、脂肪の吸収を減らすもの、脂肪の通常での燃焼を進めるもの、運動時の脂肪燃焼を進めるものがあります。機能的には脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を脂肪酸に分解するものもありますが、これは特定保健用食品ではなく、もう一つの制度の機能性表示食品のほうにあります。
脂肪の分解と吸収を抑制するものは食後に摂らなければ効果がありません。いつでも脂肪の燃焼を高めるものは摂るタイミングは関係ないものの、運動時に脂肪の燃焼を進めるものは運動前でなければならないわけです。そういった摂るタイミングについては、機能性表示食品や他の健康食品だけでなく、特定保健用食品も商品に表示することができません。
これは法律(医薬品医療機器法など)で規制されているからですが、それについての情報・知識を得て、効果的に使ってほしいという思いから、日本メディカルダイエット支援機構では「サプリメント情報知識検定」を実施しています。この知識検定は、通信講習だけではなく座学講習としても実施しています。