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Medical Diet170 体脂肪率が少ない時間に測定する理由

体脂肪は脂肪細胞の中に蓄積された中性脂肪で、体脂肪が多いということは、一般的な感覚で言えば太っていることになり、メディカルダイエットのエネルギー代謝の立場で言えば多くのエネルギー源を蓄積している状態となります。 この多くのエネルギー源を効果的に使うことで、体内で多くのエネルギーを作り出し、そのエネルギーを使って細胞レベルから健康になることができます。というのは、細胞の中で作り出されたエネルギ


代謝と高中性脂肪血症2 脂質は摂りすぎなければ悪くない

脂質異常症は、以前は高脂血症と呼ばれていましたが、2007年に病名が変更となりました。リポ蛋白の中でも、HDLは多いほうが動脈硬化のリスクが低下するため、高脂血症という名前は状況に合わなくなり、日本動脈硬化学会によって脂質異常症と名づけられました。 それに伴って、検査基準の中から高コレステロール血症がはずされて、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高中性脂肪血症の3つが、


健康食品 敵か味方か22 マイナスになる素材の組み合わせ

健康食品は複数の素材を組み合わせて作られるのが普通です。医薬品の場合には1種類の素材しか使われていなくて、複数の効果がほしいときには複数の医薬品が使われます。健康食品の場合には、目的によって素材を組み合わせているわけですが、組み合わせによってプラスの効果が得られる場合もあれば、逆にマイナスになってしまうこともあります。 その例として、よくあげられるのは機能性表示食品に使われる難消化性デキスト


健康あない人43 薬害の定義

“薬害”という言葉は医学的には実は定義が存在していなくて、一般的には「医薬品の有害性に関する情報を、加害者側が軽視・無視した結果、社会的に引き起こされる人災的な健康被害」との考え方がされています。 軽視・無視というのは故意であろうと過失であろうと関係がないということで、医師の知識不足のために起こることは薬害といえます。知識不足ということは、処方箋を書く医師に薬害の意識がないということを指して


代謝と高中性脂肪血症1 脂質異常症と中性脂肪の関係

生活習慣病の中でも、糖尿病と脂質異常症はエネルギー代謝が大きく影響しています。脂質異常症は高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症を指しています。これらの改善のための食事療法はエネルギーコントロール食と呼ばれていて、エネルギー源となる糖質と脂質の過剰摂取が大きな要因となっています。 血液検査を受けて、中性脂肪の検査数値が高いことが指摘されるような状態になっても、


健康食品の法規制22 効能本に対する規制

健康食品の効能効果を述べるバイブル本は、商品名も出ていない、販売会社の名前も問い合わせ先も出ていないことが原則になります。一時期は書籍の中に問い合わせ先が出ていたことが規制されたときに、書籍の中に記載するのではなくて、栞(しおり)に問い合わせ先を記載して逃れようとした会社もありました。しかし、すぐに発見されて、栞に記載しても書籍の中に記載しているのと同様に広告とみなされて、取り締まられるようになり


あくまでも噂話106「お食事券と汚職事件」

「おしょくじけん」とキーボードで打ち込んで変換キーを叩くと、最初に出てくるのは、これまでに変換したことがある用語というのが普通です。以前はリストに掲載されている順番に出てきて、上から何番目という感じで確定させていましたが、今ではAIが的確に(勝手に)選択してトップに出てきます。 通常なら“おしょくじけん”と打ち込めば“汚職事件”と変換されるのですが、食事に関する文章を作成していると“お食事券


DNA Answer41 歯科医師との連携

発達栄養は、食事をしてから体内で起こる一連のことを理解して、食べることの重要性と栄養摂取による発達障害の改善にアプローチしていくことを目指しています。食べ物を口の中に入れること、噛むこと、咀嚼して飲み込むことから始まるのですが、一連の流れを自律神経の調整としてアプローチしていることもあって、噛むことについては特別に講習の中には入れてきませんでした。 歯の状態が同じものとして、咀嚼も同じように


ツイン・ウォーク46 流派にこだわらないポールでの歩き方

2本のポールを使ったウォーキングは北欧発祥のスポーツ感覚で歩く方法と、日本発祥の安全性を保ちつつ運動効果を高めるために歩く方法に大きく分けられます。前者はノルディックウォーキング、後者はポールウォーキングやノルディック・ウォークと分けて呼ばれることがあるのですが、どちらもノルディックスタイルのウォーキングです。 ポールの形状が異なっていて、ノルディックウォーキングはゴムパッド(路面につくパッ


発達支援推進43 歯科治療での発達障害への対応

発達障害がある人は、感覚過敏に加えて、人とのコミュニケーションが苦手なこともあって、顔の近くで刺激的なことが起こると、恐怖を感じて強い拒否反応を起こすことがあります。その一つが先端(尖端)恐怖症で、先が尖った針、刃物、ハサミ、鉛筆などが視界に入ると恐怖や不安を感じる状態を指します。 発達障害ではハサミが怖いためにヘアカットができないということがあります。髪を伸び放題にして、たまにカットしても