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発達支援推進46 学習障害としての運動機能への対応

発達障害の学習障害では、感覚過敏によって学びにくい子どもに対する対策が進んでいます。視覚過敏から白い紙がまぶしく見えて、紙に書かれた文字がよく見えないということがあります。その場合には紙の色を変える、見やすい形や色の文字にするといった方法が採られています。 体育も学習の一つと考えると、感覚過敏のために体育で学ぶときに支障が出ている場合には、対処をすべきですが、そのようなことは、あまり聞くこと


発達栄養98 冷めた料理しか食べない子ども

食事は温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいままで提供するのが、おいしく食べるための基本となります。温かいものは60℃以上、冷たいものは12℃以下が標準となります。70℃を超えると熱く感じます。 発達障害児にみられる感覚過敏では、60℃であっても70℃以上に感じて、熱すぎて食べられないということがあります。そのために冷めたものしか食べられないということがあるのですが、それだけでなく、冷め


健康食品 敵か味方か25 過去に医薬品の成分だった健康食品の成分

医薬品の成分だったものが今は食品の成分として健康食品に使われていると言うと、二つの反応が返ってきます。一つは「健康食品に化学合成の成分が入っているのか」で、もう一つは「それだけ効果があるということか」ということです。 医薬品の成分というと化学合成されたものと認識されがちですが、天然成分が医薬品となっている例もあります。医薬品であった成分が食品成分として健康食品に使われているなら、有効性が確認


代謝と高中性脂肪血症7 中性脂肪改善の食事のポイントその2

◎脂質の摂りすぎに注意 脂質は、植物油大さじ1杯(12g)で約100kcalと高エネルギー量のため、油を使った料理は高エネルギーになりがちです。例えば、揚げ物に使われている油の量は、とんかつ(1人前)12g、フライドポテト(Mサイズ)20g、てんぷら(1人前)15gと多いため、食べる回数を少なくします。 バター、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシングなど油が多い調味料も控えめにします。


サプリ概論250 機能性表示食品の事後チェックの透明性2

機能性表示食品の広告などの表示内容が、「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」、「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」、「機能性表示食品に対する食品表示等関連法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性の確保等に関する指針」に沿って、客観的に実証された根拠を裏付けとして届け出された機能性の範囲である限りは、広告などの表示を規制する各法令で問題となるおそれはありませ


2023/4/12 身から出た“サービス”

「身から出た錆(サビ)」というと、自分の報いが災いとなって起こることで、元々の意味は刀剣から出た錆が刀剣の価値を下げてしまう、ということです。自分のやった悪い行いで自分自身が苦しむことという意味で、自業自得と同じ意味合いとされることは多いようです。 自業自得は他人の行動を批判するときに使うことが多いこともあって、悪いことが起こるという意味だと思われがちですが、自業(自らの業=行い)が自得(自


2023/4/12 就職しなかった理由

私の経歴を見て、就職もしないで一人で頑張ってきたのかと感じてくれる人がいる一方で、就職できなかった理由を聞いてくる人もいます。就職しなかったのではなくて、就職できなかったのではないと思われているわけです。 どちらが本当なのかというと、“できなかった”というのに近いかなと感じています。学生時代からアルバイトで始めた日本厨房工業会の「月刊厨房」の編集を大学を卒業してからも業務委託で継続したことは


健康食品の法規制25 取り締まり側がOKを出すことはあるのか

健康食品の広告表現について、誰に確認するのが最もよいのかといえば取り締まりをする側の担当者に決まっています。表示のコンサルタントの中には、「これまでの活動によるパイプの太さから取り締まり側に確認できる」ということを謳い文句にしているところもあります。 しかし、「この表現はよくない」ということを言ってくれたとしても、「このように直せばよい」ということは言ってはくれません。というのは、その会社が


理想実現のための代謝促進4 代謝の2つのルート

エネルギー代謝というと、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料にして体内でエネルギーを作り出すことを主に思い浮かべるかもしれませんが、これはエネルギー代謝の前半にあたることで、「異化」と呼ばれています。これは細胞の中でエネルギー源を変化させて異なった形のエネルギーにすることを指しています。 エネルギー源の摂りすぎを減らして、運動を増やして、体脂肪の蓄積を減らそうとするだけなら、これだけ


Medical Diet171 糖質過剰で中性脂肪値が上がる

中性脂肪値が高くなったときには、中性脂肪が含まれる食品を減らし、脂肪摂取を減らそうというのは普通の発想です。中性脂肪は蓄積型の脂肪で、肉や魚などに含まれているのも、体内の脂肪細胞に中に蓄積されているのも中性脂肪です。 ところが、脂肪が多く含まれる食品を減らしても、なかなか中性脂肪値が下がらないという人は少なくありません。というのは、血液中の中性脂肪は食事で摂取した中性脂肪だけが流れているわけ