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ツイン・ウォーク72 スマ歩のすすめ
厚生労働省は健康寿命を延ばすための施策として、「スマート・ライフ・プロジェクト」を掲げて、多くの企業や団体に参加を呼びかけています。ウォーキングは手軽に、多くの参加者が得られる健康づくりとして、実践に活用されています。 これをウォーキングに関わる団体や研究機関などは、スマートウォーキングとの名称で推進しています。長い名称は馴染みにくいということで、スマートウォークと縮めたり、中には“スマ歩”
Age free岡山37 糖尿病予防の活動で健康長寿
糖尿病は古くは“贅沢病”と呼ばれたものです。食べすぎ、飲みすぎによって糖質を摂りすぎた人は血糖値が高まるという認識があり、贅沢な食事をしている人も少なく、終戦直後は糖尿病の人を探すのは大変なくらいでした。 終戦から10年後の1955年(昭和30年)には糖尿病患者は20万人と推計されていますが、それが今では糖尿病患者は1000万人と50倍にもなっています。糖尿病の予備群とされる高血糖状態の人も
細やかと細やかと細やかの違い!?
「細やか」と書いて、「ささやか」と読むのか「こまやか」と読むのかによって、意味合いが大きく違ってきます。「ささやか」は、規模が小さいこと、粗末なこと、ほんの小さな、といった意味があり、「ほんの小さな出来事に〜」というチューリップのサボテンの花の歌詞がよく言い表しています。 「ささやかな生活」というのも例文として、よく使われていて、これはミニマリストが目指している無理も無駄もない生活ということ
エネルギー代謝87 L‐カルニチンの製造地による機能の違い
脂肪代謝成分のL‐カルニチンは肝臓で合成されて、細胞のエネルギー代謝を高めるために使われています。細胞のエネルギー産生器官のミトコンドリアの膜は脂肪酸が単体では通過できなくて、L‐カルニチンと結びつくことによって初めて通過できます。 L‐カルニチンの体内合成は20歳前半をピークにして、加齢によって徐々に低下していきます。このことが年齢を重ねると代謝が低下して、太りやすくなり、疲れやすくなるこ
2023/8/16 迎え火と送り火の習慣
先祖の霊を迎える目印として玄関先や庭などで焚かれる迎え火と、お見送りの送り火はお盆の風習として続けられていますが、自分にとっては苦手な行事の一つです。 お寺の孫として生まれて、幼いときには母の実家の寺で親元を離れて暮らしていて、寺には機会があるたびに行っていました。東京で社会人になってからも、お葬式に行くと葬儀屋と間違われるくらいに作法を知っていたこともあり、仏教の習慣については多くの人に聞
噛む噛むeverybody25 オーラルフレイルはフレイルの始まり
口腔機能の低下によるオーラルフレイルは、消化・吸収に影響を与えるだけでなく、身体のフレイル(虚弱)にもつながりやすいことが指摘されています。 オーラルフレイルの考えが広まってきてから、オーラルフレイルの状態の人と口腔機能の健康状態が保たれている人との差について多くの調査が行われています。オーラルフレイルの状態にある人は2年以内に身体的なフレイル(虚弱)を発症する確率が2.4倍、サルコペニアは
健康スポーツ5 ノルディックウォーキング
ノルディックウォーキングというと、2本のポールを使って歩くことを指していて、発祥の地は北欧のフィンランドです。クロスカントリースキーの夏場のトレーニングとして始まったことから、ポールの力を使って勢いよく前進するという歩き方をします。スポーツ感覚のウォーキング(アクティブウォーキング)とされています。 日本には複数の推進・普及団体がありますが、フィンランドやドイツなどに本部がある団体の流れを汲
発達栄養119 咀嚼が影響する触覚過敏
咀嚼は、すべての歯を使って、しっかりと噛んで、飲み込みやすい状態にすることを指しています。前歯(門歯)で粗く噛んで、奥歯(臼歯)で充分にすり潰すことが大切です。犬歯は牙のような形状の歯で、これは肉や魚を噛みちぎる役目となっています。 噛むことによって顔の筋肉が刺激され、噛んだときの唾液やホルモンなどが多く分泌されるようになるのですが、その噛む刺激を強く感じて、噛むことが苦痛になることもありま
健康デザイン20 全員が同じ身体機能ではない
健康づくりは、それぞれ個人の状態に合わせた方法で実施するのがよいことは言うまでもないことで、これは“個別対応”と呼ばれています。個別対応というと、病院の栄養管理(一般的には病院給食)でよく使われていて、個人の疾患に合わせた食事療法として禁止もしくは減らす食品、増やす食品が決められ、これを献立にして料理がつくられます。 見た目は同じであっても、使われている食材や調味料が違い、切り方や加熱時間な
発達障害支援25 コロナ禍の発達の影響
コロナ禍が就学児の学力などに影響を与えたことに関する研究は、厚生労働省や文部科学省から民間の研究機関にいたるまで数多く実施されてきましたが、乳幼児の発達に関する調査は、ほとんど行われていません。 そこで京都大学、筑波大学、慶應義塾大学、東京財団が共同研究として首都圏の自治体の全認可保育所に通う乳幼児の調査を行いました。これは1歳または3歳の乳幼児887名を対象としてコロナ禍前に実施された調査