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脂肪代謝促進研究25 L‐カルニチンで体脂肪は減らせるのか

L‐カルニチンが代謝促進成分であることがわかると、脂肪細胞の中に蓄積されている体脂肪を減らす効果が当然のように期待されます。体脂肪は中性脂肪のことで、貯蔵型の脂肪となっています。脂肪の最小単位は脂肪酸です。3個の脂肪酸が結びついたのが中性脂肪で、結合役をしているのはグリセロールという油脂の構成成分です。 3個の脂肪酸と1個のグリセロールが結びついたものはトリグリセロールといい、この和訳が中性


健康・火の用心10 長生きの国の食事で長生きできるのか

日本人の平均寿命は男性が世界3位で、以前の2位から下がりました。それに対して女性は世界1位を誇っていますが、ほんの2年前までは2位でした。女性の生活習慣がよくなった結果なのかというと、2位になったときの1位は香港(ホンコン)でした。香港は独立国扱いをされていたものの、中国に併合されたことから統計から消えました。それで1位に返り咲いたということです。 香港が1位になったときに、メディアでは香港


あくまでも噂話87「日本ボディビル・フィットネス連盟」

公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟は日本のボディビルの総本山で、全国に都道府県連盟が存在しています。日本ボディビル・フィットネス連盟は、公益財団法人日本健康スポーツ連盟と同じビルの別の階に本部があります。というのは、日本ボディビル・フィットネス連盟の会長と日本健康スポーツ連盟の理事長が一時期同じ方であったことが関係しています。 その両団体のトップであったのは玉利齊さんですが、通常は


健康情報共有25 日本人は脂肪で糖尿病が進行する

糖尿病というと、血液中のブドウ糖の量を示す血糖値が上昇することで診断されるので、ブドウ糖が含まれる糖質の摂りすぎによって発症するとされています。そのことは世界的に共通していることではあるものの、日本人の場合は少し違っています。血糖値だけでなくて、中性脂肪値が高まることでも糖尿病を発症して、悪化していくという特殊な体質の持ち主であることが指摘されています。 先にブドウ糖の摂取過剰によって糖尿病


エネルギー代謝44 食事療法と運動療法は医師の仕事か

生活習慣病の改善には、エネルギーコントロールとエネルギー代謝が必要です。エネルギーコントロールは食事の摂りすぎ、偏りがある場合には、これを調整することを指しています。エネルギー代謝は、食事で摂ったエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を効率よくエネルギー化して、そのエネルギーを使って健康を維持することを指しています。 糖尿病を例にすると、いきなり医薬品(血糖降下剤)を使うようなことはありませ


脂肪代謝促進研究24 L‐カルニチンと有酸素運動の組み合わせ

代謝促進成分のL‐カルニチンがサプリメントとして摂取できるなら、これまでの生活を続けたままL‐カルニチンを補えばよいと考えられがちです。しかし、L‐カルニチンの役割は脂肪酸を細胞のミトコンドリアに通過させることです。ミトコンドリアに取り込まれる脂肪酸が増えるだけで代謝が高まるものの、脂肪酸の取り込み量に応じて自動的にエネルギー産生が高まっていくわけではありません。 脂肪酸が多く取り込まれても


講習NAVI27 知りたいことを話す講習

参加者や受講者が知りたいことを話すのは講習会やセミナーの基本中の基本です。聞きたくもないことを1時間以上も座って聞かされるのは苦痛でしかありません。これは話をする立場のときには気づかないことではあっても、自分が聞く立場になれば簡単にわかることです。 面白く感じない話は、どんなに重要なことであっても、頭の中に入ってきません。入ったとしても、すぐに抜けてしまって、記憶に残ることもなくなります。そ


発達栄養76 食事に関係する感覚過敏の特性

発達障害の子どもには特徴的な感覚の偏りがみられ、中でも感覚過敏と感覚鈍麻が大きな特徴としてあげられています。五感の偏りは、発育につれて神経発達が進む中で、初めのうちは抵抗感があることであっても、五感の慣れから受け入れられるようになっていくものです。 味覚の酸味や苦味は有害な物質として判断される味であることから乳幼児には嫌われるものですが、食べ続けているうちに慣れていき、五味が重なった複雑な味


健康・火の用心9 塩分が減っても高血圧が増えている

塩分は高血圧の原因であるとして、減塩運動が行われています。塩分さえ減らせば高血圧にならないのかというと、塩分調整によって効果があるのはナトリウム(食塩)感受性のある人で、その割合は高血圧の人の20%ほどでしかありません。それでも減塩を呼びかけるのは、ナトリウムが水と結合して血液量を増やすことで血管の圧迫を高めることと、血管の細胞にナトリウムが入ることで細胞内の水分が増えることによって血管が内側に膨


サプリ概論228 ビタミンB群の摂取タイミング

サプリメント・健康食品の摂取タイミングについては、表示を規制する法規によって表示することができません。摂取タイミングを明らかにできるのは医薬品だけで、サプリメント・健康食品については、いつ摂るのかの表示も禁止されていて、摂取タイミングによる摂取量を表示することはできません。 そのため、いつ摂っても効果があるのではないかと思われることがあるのですが、成分の性質によっては摂取タイミングが違うと、