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サプリ概論271 緑茶は抗酸化機能が高いだけに酸化する

活性酸素を消去する抗酸化成分は、色鮮やかな食品に多く含まれています。抗酸化成分の多くは色素で、紫外線を多く浴びる植物は紫外線によって発生する活性酸素によって細胞が破壊されないように抗酸化成分を作り出しています。 活性酸素によって細胞が破壊されることで特に影響が出るのは血管で、活性酸素が多く発生するほど血管が傷つきやすくなります。また、活性酸素は悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL(低比重リポ


Age free岡山36 歩行距離より歩行速度に注目

歩くことは健康維持の基本的な行動で、自由に歩くことができるだけの筋力と持久力を維持するためには歩くことが必要になります。「歩かなければ歩けなくなり、走らなければ走れなくなる」と健康づくりの機会に言われることがありますが、自分の足で歩き、自由に行動することによって、身体機能だけでなく、脳の認知機能の維持にもつながります。 歩くことというと、長く歩くことが健康のバロメーターとされてきた時代があり


健康食品 敵か味方か55 健康素材の組み合わせ

健康によい働きをする素材を組み合わせて使えば、高い効果が得られるというのは多くの人が期待することです。健康食品の多くは、目的があって、それに合わせて複数の素材を組みわせて、目的に近づけることを目指しています。 血糖値の急上昇を抑えることを目的にするなら、身体で起こっている働きを知って、それに合わせた機能がある成分が含まれている素材を選択しています。糖質は胃で消化されてブドウ糖に分解されて、小


Medical Diet192 朝食を食べていない子どもの実態

健康づくりの基本は食べることであり、朝食こそが重要ということはメディカルダイエットの研究でも講習でも特に力を入れて訴えていることです。朝食の摂取の状況については、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」が重要な調査データとされてきましたが、コロナ禍の影響で2年間も調査が行われず、次の発表は早くても令和5年末になると見られています。 本来であれば、コロナ禍が栄養摂取に与えた影響について最も知りたいこ


噛む噛むeverybody24 オーラルフレイルの理解と対応

フレイルは高齢者の身体機能の低下を指す用語で、日本語では虚弱とも訳されています。運動不足から筋力が低下し、活動量が減るために食事量が減り、たんぱく質の摂取量が減ります。そのために筋肉量が減りやすくなるといった悪循環にもつながります。 食事量が減る原因は活動量の減少だけでなく、口腔機能の低下などの歯科分野の影響も考えられます。口腔機能の低下によるフレイルは、特別にオーラルフレイルと呼ばれていま


身体年齢44 筋肉強化のための休養

筋肉は強い負荷がかかる運動をするほど太くなっていきます。筋肉は筋繊維と呼ばれる筋肉細胞が束になった状態になっていて、筋肉が太くなるということは、それぞれの筋繊維が太くなっていくということです。 筋繊維の本数は生まれたときから変わりがなくて、筋肉が太くなっていくときに筋繊維の数が増えるわけではなく、筋肉が細くなっていくときに筋繊維の数が減るわけでもありません。 ということは、筋肉を太くす


あくまでも噂話128「健康は金で買えない」

今回のテーマの「健康は金で買えない」は、一般に言われているのは「いくら金を出しても健康になれない」「金よりも大切なことがある」といった意味で使われています。それは、ある意味では当たっているのですが、誤解がないように“基本的には”という言葉が付けられるようになっています。 「基本的には健康は金で買えない」ということになり、金があれば心身に無理をかけるようなこともしないで済むし、治療にも予防にも


健康デザイン19 発達障害児支援施設との連携

発達障害児支援施設は児童発達支援施設(未就学)と放課後等デイサービス(就学以降)があり、その支援のレベルは施設によって異なっていることは前回(健康デザイン18)触れました。 よりよい施設の紹介、それぞれの子どもに適した施設の紹介は、自治体や民間の働きによって進められていますが、発達障害児支援施設は人員や経営者の考え方などもあって、格差があるのは事実です。 なかなか子どもの状態と改善への


そうめんvs.ひやむぎ

“そうめん”と“ひやむぎ”の違いを説明するというのはテレビ番組の「○○に叱られる!」のネタになりそうなテーマですが、“そうめん”と“ひやむぎ”が同じものであって、地域で呼び名が違うと思っていたタレントがいて、その発言がカットになったテレビ番組がありました。 あまりに“おば○”丸出しだと感じてのことでしたが、それから半年も経たないときに、有名な女優さんが同じことを言ったのに、それは放送されたこ


ツイン・ウォーク71 コレステロール値改善の効果的な歩き方その2

厚生労働省のエクササイズガイドによると、スタスタと勢いよく歩く速歩を体重60kgの人が1時間(約6000歩)で約1400kcal、70kgの人では約1700kcalのエネルギー消費となります。 900kcal以上の運動なら週に4~5回、10分間ずつのウォーキングでもよいことになりますが、30分以上の運動でHDL(善玉コレステロールとも呼ばれる高比重リポタンパク)が増えていくので、週に1~2回