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発達支援推進27 発達障害児対応の栄養学
発達障害児の支援は、児童発達支援施設、放課後等デイサービス、特別支援学校・特別支援学級、学習塾などで対応が行われていますが、子どもの成長を支える基本中の基本となる栄養学となると、決定的なものがないのが現状です。 栄養学の教科書的な書籍を見ても、成長期の子どものための栄養については総論的に紹介しているものはあるものの、発達障害に関しては何もない状態です。 一方で、発達障害の特性の研究は大
supplement NAVI 7 消費者のための専門講習
特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構は、サプリメント・健康食品に関する法律の研究と同時に、それぞれの成分についての研究を進めてきました。成分の内容は医薬品レベルで解析されているにも関わらず、最も関心が高い有効性のメカニズムと摂取量と摂取タイミングについては、ほとんど情報が伝えられていません。 これは法律によって製品の販売にあたっては規制されているからで、業界では常識であっても消
DNA Answer15 グレーゾーンの考え方
発達障害児の支援に携わっていると、発達障害と診断された子どもしか支援してくれないのかと聞かれることがあります。発達障害は国際的な診断基準があって、医師が問診や行動観察を行い、場合によっては心理検査や発達検査が行われます。 発達障害の該当者が多い自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害は、それぞれ状態が異なっているので、診断法も別々に設けられています。 発達障害と疑われる状
発達栄養87 身を守るための極端な偏食
発達障害のために食べられないものがあるときに、好き嫌いの問題だと簡単に片付けるのではなくて、感覚過敏や発達障害の特性による極端な偏食が栄養しているのではないか、と踏み込んで考えることが求められます。 感覚過敏は五感の感度が非常に鋭くて、通常ならほんの少しだけ酸味や辛味を感じる程度の味であっても、レモンを丸ごと、すり潰した唐辛子を全部、口の中に突っ込まれるように感じることがあります。そんな状態
代謝と糖尿病6 糖尿病は血管の疾患という認識
糖尿病は血糖値が判断材料となっていて、血糖値の上昇を抑えることが重視されます。医療機関では血糖降下剤(血糖値を下げるための医薬品)が出され、家庭では血糖値が上昇しすぎないように食事療法と運動療法を心がけることになります。 糖尿病は、食事療法と運動療法を実施したうえで、血糖値の変化に合わせた医薬品が処方されるのが基本となります。食事療法も運動療法もしないまま、医薬品だけを出して、血糖値が下がら
supplement NAVI 6 サプリメントの機能性と安全性の限界
サプリメント・健康食品のうち、内容成分と機能性について表示して販売することが許可されているのは栄養機能食品、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品として認められたものだけです。 栄養機能食品は研究成果と長年の使用経験から、それぞれの栄養成分が定められた量の範囲内であれば栄養成分(ビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類)の機能を表示することができます。 特定保健用食品は保健効能
DNA Answer14 発達障害と発達障がい
発達障害という名称は、発達障害児にも保護者にも、あまり好ましくない印象があります。発達障害は医学用語であって、診断されたときには障害という言葉が使われます。法律用語でもあって、発達障害児を支援する根拠となっている法律は発達障害者支援法です。 医療の世界では、こういったことに配慮して、「神経発達症」という呼び方をされるようになってきているものの、正式な医療用語ではないことから神経発達症と記載す
サプリ概論239 逆転の発想の鉄その2
鉄の摂取が不足する原因としてダイエットがあげられます。一つは鉄が含まれる肉類を食べる量が減ることで、鉄はたんぱく質と結びつくことから、肉類の摂取量が減ると鉄も不足する傾向があります。鉄が多い食品というとレバーが有名ですが、肉類に多く含まれるのは動物性食品に特有のヘム鉄です。レバーのヘム鉄は吸収率が15%を超えています。 15%というと低く感じるかもしれませんが、植物性食品の非ヘム鉄の吸収率は
健康・火の用心39 医薬品の使用を減らさないシステム
日本の医療費はアメリカに比べて安くて、個人の医療費だけでなく、国全体の医療費も低くなっています。ところが、医療費のうち医薬品にかかる割合は日本では約25%と、アメリカの2倍以上(約12%)になっています。 医療費が高いアメリカで、日本よりも医薬品の使用が少ないのは、アメリカの医療制度が関係しています。日本の医療制度は出来高払い方式で、医薬品を多く使うほど医療機関の収入が多くなる仕組みとなって
発達栄養講習39 こだわりがある親の影響
発達障害の話をするときには、極端なこだわりを示す自閉症スペクトラム障害に限ったことではなくて、発達障害児は全般的にも特別なこだわりがあります。そのこだわりは、発達障害によって起こっているだけでなく、発達障害があることによって受けている社会的障壁によっても生じていることです。 発達障害児支援法には、発達障害者(18歳未満は発達障害児)は発達障害があり、それに社会的障壁が加わることによって社会生