最新情報

Age free岡山16 介護の“0次予防”

介護予防のための支援活動というと運動と栄養が中心となっています。その対象者は高齢者ですが、コロナ禍を経験して、高齢者だけを対象にしていてよいのかという認識が高まってきています。 介護予防は、これまでは1次予防と2次予防の観点で実施されてきました。1次予防は活動的な高齢者を対象としたもので、介護状態にならないように、支援が必要な状態であっても自分でできる運動、栄養摂取のための食事に積極的に取り


ツイン・ウォーク55 転ばぬ先の“ポール”

「転ばぬ先の杖」という諺(ことわざ)は、失敗しないように前もって充分に準備しておくべきだということを意味しています。転んでから杖を用意しても間に合わないということで、杖の用意は大切だと言われています。 他の表現では、「備えれば憂なし」「石橋を叩いて渡る」「濡れぬ先の傘」「念には念を入れる」「用意周到」ということになりますが、実際に杖を使うことになった人が、そのような状況にならないように普通に


理想実現のための代謝促進25 腸内環境のためのエネルギー代謝

腸内環境を整えることは便通をよくするだけでなく、腸が関わっている免疫や神経伝達の向上など、さまざまな健康効果があげられています。腸内環境に関わっているのは腸内細菌ですが、エネルギー代謝との関わりは、あまり知られていません。 エネルギー代謝は全身の細胞で起こっていることで、腸内細菌は体内にあるものであっても、元々は体内にはいなかったものです。母親の胎内にいた胎児の段階では腸内には腸内細菌は存在


サプリ概論260 機能性の表示緩和の歴史

サプリメントというと、今では店舗で食品や菓子類と一緒に販売される当たり前の食品というイメージがありますが、歴史を遡ってみると、今の常識とは異なる時代がありました。歴史といっても、それほど昔の出来事ではなくて、平成に入ってからのことです。 サプリメントは英語のダイエタリー・サプリメントを略したもので、ダイエタリーは食品としての、サプリメントは不足するものを補うという意味で、通常の食事では不足す


2023/6/14 趣味「発達栄養」と言える日

岡山に移住した日から数えて今日で2341日目となりました。移住の前の日も日本メディカルダイエット支援機構のホームページの最新情報のコラムを続けてきていて、このコラムで5089本になりました 今回は東京で続けてきた臨床栄養と、岡山で始めた発達障害児支援を組み合わせた「発達栄養」について、新たな発想で書くことにします。 臨床栄養は、医療における栄養の研究と、医療機関で入院患者・通院患者に対


噛む噛むeverybody2 咀嚼回数の減少

噛むという習慣が健康によいことは昔から知られていました。江戸時代の儒学者である貝原益軒は『日本歳時記』で、「人は歯をもって命とする故に、歯といふ文字をよわい(齢)ともよむ也」と書いています。これは、齢という文字に歯が入っているのは人が健康を保って命をつなぐために噛むことが大事である、ということを示しているわけです。 現代人は早食いだ、とよく言われます。過去の食事に比べて食物繊維が多く含まれる


身体年齢19 エネルギー産生で神経伝達を高める

年齢を重ねると神経伝達の速度が遅くなるのは、神経伝達物質によるバトンタッチに時間がかかるようになるからです。神経伝達は刺激を助けると一瞬にして伝わって、遠く離れたところ(指先から脳など)でも、すぐに反応が起こります。 まるで電気が流れるように、あっという間もなく伝わっていくのですが、実際には神経細胞は細胞という名からわかるように細胞の中を伝わって、隣の神経細胞に伝わっていきます。長い繊維状の


発達障害支援12 問題行動の分類1 要求の実現、回避と阻止

1)要求の実現 応用行動分析として、よく例としてあげられるのは、おもちゃ売り場の前を通ったときの子どもの行動と、それに対する親の対応です。 おもちゃ売り場の前を通ったときに、買ってほしいものがあるとして子どもが泣いたときに、買ってあげたら泣き止んだということがあるとします。これで買ってあげた親や祖父母は解決できたと思いがちですが、子どもは泣けば買ってもらえるということがわかり、次におもちゃ


Medical Diet181 運動をしないと脂肪が分解しにくい

体脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪を指しています。中性脂肪は脂肪酸3個が結びついた貯蔵型の脂肪で、脂肪細胞の中の中性脂肪は簡単には分解されないようになっています。 運動をして興奮作用がある神経伝達物質のアドレナリンが分泌されると、脂肪細胞にあるアドレナリンレセプター(受容体)がアドレナリンの刺激を受けて、中性脂肪を分解させるように働きます。 分解された脂肪酸は、血液中に放出さ


健康食品 敵か味方か42 商品代は30%が原則

健康食品は販売形態によって減価率が変わってきます。一般的な購入先として多い店販(店頭販売)と通販(通信販売)を例にすると、店販は販売価格の30%は販売者の利益で、70%で仕入れるというのが原則です。 商品を製造したわけでも、流通させたわけでも、知名度を上げるために宣伝をするわけでもないので、30%というのは他の商品と同様に利益率となっています。販売店の取り分の30%を考慮して、販売価格が決め