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脂肪代謝促進研究16 代謝促進の補助としてのL‐カルニチン

L‐カルニチンは代謝促進成分として優れたもので、かつては医薬品成分であったものが、食品成分としても使用することが許可されて、今では代謝促進サプリメントの雄となっています。全身の細胞の中にはエネルギー産生の小器官のミトコンドリアがあり、この中に脂肪酸が取り込まれるときにはL‐カルニチンが必要になります。脂肪酸はL‐カルニチンと結びつかないとミトコンドリアの膜を通過することができないからです。


健康情報共有18 生活習慣病の原因は代謝低下

生活習慣病というと、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与していて、それらが発症の要因となる疾患を指しています。一般には高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)などがあげられているものの、日本人の死因の上位を占めている疾患(がん、心疾患、脳血管疾患)も含まれています。 食べすぎや栄養の偏りによる塩分の過剰摂取、糖質や脂質の過剰摂取が主な原因と考え


あくまでも噂話85「厚生労働大臣認定運動型健康増進施設」

厚生労働大臣認定運動型健康増進施設は、当時の厚生労働省(旧厚生省)が1988年に国民の健康づくりを推進する目的で、一定の基準を満たしたスポーツクラブやフィットネスクラブを認定する制度です。その実施のために「運動型健康増進施設認定規定」が定められましたが、その認定のための実態調査・指導は日本健康スポーツ連盟が唯一担当しています。 規定は厳しくて、すべての筋肉をトレーニングできる設備があり、施設


脂肪代謝促進研究15 L‐カルニチンは加齢で不足する

L‐カルニチンはアミノ酸類縁体で、以前は医薬品の成分として使われていました。2002年に食薬区分の変更によって食品成分としても使用することが許可されて、サプリメントにも使用されるようになりました。 それを働きかけ、L‐カルニチンを広めるのに力を注いだのはロンザ株式会社です。1987年にスイスアルプスに設立された製薬会社ロンザ(Lonza)の日本法人で、35か国に拠点を構えている一つです。L‐


講習NAVI20 活性酸素と抗酸化の仕組み

吸い込んだ酸素のうち2〜3%は活性酸素になるとされています。体内で活性酸素を発生させているのは、全身の細胞の中にあるミトコンドリアのTCA回路です。ミトコンドリアはエネルギー産生の小器官ですが、非常に数が多くて、全身のミトコンドリアの重量は体重の10%ほどにもなっています。 TCA回路では、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)をアセチルCoAという有機化合物に変えます。これを使って、9段階


エネルギー代謝42 ダイエットは生活習慣病対策

ダイエットというと“やせる”という印象があり、やせるために食べる量を減らすという意味で使っている人もいます。しかし、ダイエットのもともとの意味は「方針、戦略、作戦」などで、その意味が正しく使われているのは国会(The Diet)です。 正しい方針に基づいて、正しい行動をするのがダイエットであり、そこから正しい食事をする食事療法、必要な運動をする運動療法がダイエットと呼ばれるようになりました。


脂肪代謝促進研究14 L‐カルニチン研究の第一人者

L‐カルニチンは、2002年に医薬品成分から食品成分として許可された代謝促進の化合物です。L‐カルニチンと聞くと、ダイエットサプリメントの成分として一般には知られているようですが、医薬品成分としてはカルニチン欠乏症の治療に使われていました。それが厚生労働省の食薬区分の変更で、食品成分としても使えるようになりました。 カルニチン欠乏症は、L‐カルニチンの材料となる必須アミノ酸(リシン、メチオニ


脂肪代謝促進研究13 L‐カルニチンは重要なサプリメント

サプリメント・健康食品の素材というと、有名どころでも300種類、すべて(であろう)までピックアップすると1000種類は超えます。1000種類超というのは、「ナチュラルメディシン・データベース」の日本対応版に掲載されている素材の数です。その中でナプリメント中のサプリメントと言われているのはL‐カルニチンです。 サプリメントは(supplement)、「補助、補充、補完」といった意味があり、一般


健康情報共有17 食器洗浄機による除菌の条件

家庭用の食器洗浄機に台所用洗剤を使ってはいけないと解説書に書かれています。食器洗浄機用の洗剤には酵素、漂白剤、アルカリ剤が含まれています。アルカリ剤には洗浄効果と除菌効果が求められています。 これに対して業務用の食器洗浄機に使われる洗浄剤は強アルカリ性で、細菌、ウイルスを取り除くために使われています。病院や福祉施設に限らず、食事をする人の中には感染性の病原菌がある人もいて、すべての人が口元ま


発達栄養74 発達障害の食事に関係する特性

普通に食べることができると思われているものなのに、それを口にしないのは一般的には好き嫌いととらえられがちです。ところが、発達障害のために食べられないのは、好き嫌いというレベルの話ではなく、生理的に受けつけない、身体が拒絶をしているという状態になっています。 これを理解せずに無理に食べさせようとすると、これがきっかけになって将来的に食べられなくなったり、無理に食べさせようとする親のことが嫌いに