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発達栄養学123 肉が食べられない子どもの対応

肉は子どもが比較的好きな食材で、以前に比べると幼いときから肉に多く含まれる脂肪に慣れていることもあって、肉が食べられない子どもは減ってきました。しかし、食べられないことを訴える子どももいて、その対処のために苦労をしている保護者も少なくありません。肉が固くて、噛み切るまで時間がかかることが原因になっている場合には、まずは軟らかな肉、脂肪が多めで口の中で溶けやすいものを選びます。肉を焼く前には叩いて筋


健康寿命延伸のための提言50 提言のエビデンス7感染症4

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第4回)を紹介します。 成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)は、HTL


学習障害122 尺貫法について少し知っておこう

学習障害の算数障害の理解の一環として前回は尺貫法について触れました。この尺貫法を学習障害の困難さを紹介するために使ってみたいという声があり、もう少し尺貫法について説明させてもらいます。 尺貫法は、中国で発展した計算法で、中国から文化が伝わってきた古墳時代には尺貫法で建物や道路、古墳なども作られたと伝えられています。尺貫法は律令制度によって定着していきますが、長さの1尺(しゃく)はメートル法では3


“人生は一生勉強”の教え

「勉強をするのは学校だけではない、学校以外でも学び続けなければならない」ということを言い続けていたのは父でした。今では学校以外にも学習塾や習い事があって、これは学校以外ということになりますが、そのことを言っているのではなくて、卒業してからも学ぶことが大切という教訓的な話です。 私が健康関連の講習の最後の言葉として使っているのは、父の教訓ではなくて、学園ドラマの「金八先生」で主人公が卒業式のときに


発達栄養学122 野菜が食べられない子どもの対応6食物繊維の話

発達障害による極端な偏食のために野菜が食べられないという子どもは少なくありません。しかし、そのほとんどは特定の苦手な野菜があって、その苦手とすること(見た目、味、食感など)を料理で手を加えることで改善できます。ところが、中には野菜全般が食べられなくて、かろうじて食べられるのはイモだけということもあります。そのイモも食物繊維が多く含まれるサツマイモではなくて、食物繊維の量が少なめのジャガイモという例


健康寿命延伸のための提言49 提言のエビデンス7感染症3

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第3回)を紹介します。 子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(


ご飯があるから口中調味で健康維持ができる

前回まで口中調味について書いてきましたが、ご飯から日本人の食事の環境を考えてみたいと思います。ご飯を食べるのは何も日本人だけではありません。アジアを中心として、米飯地域は広くて、今ではアメリカやヨーロッパでも栽培されています。しかし、日本の炊飯による食べ方とは違っています。同じ米を使った料理でもリゾットやパエリアでは生米から調理をしています。 炒飯(チャーハン)は炊いたご飯を炒めていますが、日本


学習障害121 算数障害の困難さを理解するために

学習障害の中に算数障害があります。計算が苦手で、数の感覚がつかめないことから、同じ計算式を出されても計算に時間がかかるのが特徴です。計算ができないわけではなくて、時間がかかるだけとはいっても、他の学習障害もあると、時間が解決してくれるというわけにはいかないことがあります。識字障害は文字を的確に読むことができないもので、書字障害はうまく書くことができないものです。識字障害では何が問われているのかが把


代謝が低下すると活性酸素が大量に発生する

活性酸素は細胞を破壊して、老化を進める怖いものと脅かされています。活性酸素が体内で多く発生しても、活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分の植物の色素や、抗酸化ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)を摂っておけば大丈夫と考えられがちですが、最もよい対処法は、もともと活性酸素が多く発生しないようにすることで、そのために必要なのはエネルギー代謝を正常な状態に保つことです。 エネルギー代謝は、全


講演で飛び出す“不真面目”トークの意味

セミナーや講演のときに、真面目な話が続いたときに、ちょいちょい“駄言”を入れることがあります。これはくだらないギャグのような言葉であっても、それなりに役に立つ示唆に富む言葉という意味合いで使っています。 「身から出たサービス」の原型は“身から出たサビ”ですが、このほかに「絵に描いたモチベーション」「オンをオフで返す」「狂気の沙汰も金次第」「腐ってもタイアップ」「信じる者は足元をすくわれる」「頼み