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発達栄養学121 野菜が食べられない子どもの対応5ミネラルの話

野菜を摂取する目的はビタミンとミネラルの摂取です。野菜は品種改良によって、おいしく、食べやすくなっていますが、その分だけビタミンもミネラルも以前に比べて減少しています。減少の割合は「日本食品成分表」で比較することができます。ほうれん草のビタミンCは100gあたりで1950年版には150mgであったのに今では平均が30mgとなっています。ミネラルではほうれん草の鉄を例としてあげていますが、1950年


健康寿命延伸のための提言48 提言のエビデンス7感染症2

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。 日本人の中高年のピロリ菌感染率は非常に高く、胃


記念日6月8日〜14日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 6月8日 ガパオ食堂のベースが設立日の2007年6月8日にちなんで「ガパオの日」と制定。スーパーホテルが地球環境と健康を意識した行動様式のLohasの取り組みを知ってもらうためにロ(6)ハ(8)スの語呂合わせで「ロハスの日」と制定。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。


味覚のトレーニングとしての“口中調味”

日本人の食事のパターンは、今でこそ世界中のほとんどの食品を食べられるようになってから変わってきましたが、基本となっているのはご飯(白米)、おかず、汁物(味噌汁)で、これを交互に食べる方法です。何を一番初めに口にするかは個人の嗜好や癖にもよるものの、おかずを食べて口の中に濃い味が広がったときには、ほとんど味がないご飯を口に入れて味を調整します。ご飯を食べて、薄く感じたときには汁物を口に入れて、少し濃


学習障害120 神経伝達の向上のために食べるべきもの

神経の働きは、全身に張り巡らされている神経細胞の中を神経伝達物質が通化することで盛んになっています。神経細胞は場所によって長さが数mmから1cmが通常です。最も長いのは大脳から脊髄まで伸びている神経細胞で、50cmほどの長さがあります。神経細胞の端にはシナプスという神経伝達物質を受け渡しする部分があり、シナプスは離れています。この離れた間を神経伝達物質が放出されて、もう一方のシナプスが受け取って、


鮮やかな色彩の食べ物が活性酸素を消してくれる

活性酸素は、全身の細胞の中のエネルギー代謝の結果として発生します。有害物が含まれている食品を食べると肝臓で解毒されますが、そのときには酸素が多く使われて、代謝が盛んになることによって活性酸素が大量に発生するようになります。 活性酸素を消去するものとしては抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがあげられます。活性酸素はマイナス電子が一つ欠けた酸素で、マイナス電子を奪うことによっ


お寺の接客で覚えたお茶とお菓子の味

日本ワインソサエティーの会員となって、超有名ホテルのシェフソムリエからワインを教えてもらいましたが、芸能人の格付けではないものの、価格が100倍違うワインは判別できても10倍の違いだと怪しいという状態です。別の超有名ホテルのバーテンダーからカクテルについて学びましたが、これも深いところまでは至っていない、せいぜい蘊蓄(うんちく)をバーテンダーに負けない(と言っても若手のバーテンダー)くらいです。


発達栄養学120 野菜が食べられない子どもの対応4ビタミンの話5

前回までの水溶性ビタミンに続いて、脂溶性ビタミンを紹介します。油脂に溶けてから吸収されるので、脂肪が含まれる食事のときに摂る必要があります。 ビタミンA:レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称で、主要成分のレチノールには発育の促進、皮膚や目の粘膜の保護、抵抗力の強化、視力の暗順応(暗いところで目が慣れてきて見えるようになる機能)などの作用があります。食品ではレバー、うなぎ、バター、チーズ、卵


健康寿命延伸のための提言47 提言のエビデンス7感染症1

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 肝炎ウイルス感染は肝がんの最大のリスク要因です


食べ方の変化が食べるものを変化させた

次世代の子どもたちに、伝統的な和食の文化を伝えるのは、文化的な面だけでなくて、健康面でも重要なことです。日本人は和食を中心にしてきたものの、第二次世界大戦前は動物性たんぱく質と脂肪の摂取が少なかったことから、血管が丈夫ではなくて、血管が切れる脳血管(脳梗塞、脳出血など)と心疾患(心筋梗塞、狭心症など)が多くなっていました。また、免疫が低くて、結核をはじめとした感染症で亡くなる人も多くいました。