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Medical Diet83 食事前の入浴の効果が確認されたきっかけ
メディカルダイエットの組み合わせ手法の始まりは、入浴と食事のタイミングでした。女子レスリングの体重コントロール研究チームに加わったときに、他のメンバーは医師以外では運動科学、栄養学などの専門家が多く、自分だけが異端者でした。専門家の範疇に踏み込まないように、運動でも栄養でもない入浴という切り口を打ち出しました。 運動によって自律神経の交感神経の働きを高めてから食事をすると、膵臓から分泌されるイン
あくまでも噂話7「金に勝るパーティー券」
“賄賂政治”というのは近代の数々の政治家を指す言葉ではなくて、江戸時代の老中の田沼意次を指し示す言葉として使われてきました。賄賂をもらわないと仕事しないということではなくて、独占権を与える代わりに税金を納めさせるという政治手法が一部の商人だけが利益を得たということで批判を浴びることになりました。 以前は悪徳政治の代表のように言われることが多かった田沼政治は、今では評価が変わり、民衆を富ませる経済
発達栄養9 糖質の基礎知識
糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものを指しています。食物繊維は胃で消化されず、小腸、大腸で吸収もされない性質があります。そのために、食物繊維を含んだ炭水化物は消化に時間がかかり、吸収されるまで5〜6時間かかります。糖質は小腸から吸収されて血液中に入り、エネルギー源として全身の細胞まで運ばれます。糖質の吸収時間は一般に3〜4時間とされていて、糖質のエネルギー量は1gあたり約4kcalとなっています
サプリ概論161 「運動×入浴」の効果を高めるL‐カルニチン
メディカルダイエットはエネルギー代謝の促進を目的とした手法で、運動と食事、入浴と食事、運動と入浴の組み合わせによってエネルギー代謝を高めることができます。そこにL‐カルニチンを組み合わせることで、さらにエネルギー代謝が高められます。 「運動×入浴」のメリットは、運動のあとで入浴をするのではなくて、シャワーを浴びるというタイミングによって得ることができます。 運動をすると、脂肪分解酵素のリパーゼ
あくまでも噂話6「一を聞いて十を知る」
思いもしなかった酷い目にあったときには、走って逃れるのか、反撃するのか、はたまた受け入れるのか選択が迫られます。受け入れるとしても、ただ受け入れるのではなくて、酷い目の体験を活かして、むしろ良い体験をしたと思えるような結果となるような「発想の逆転」をするようにしています。「発想の転換」ではなくて、逆転と言い切れるほどの決断をしています。 通常の一対一の対決なら、発想を逆転させるほどの決断をしなく
発達障害サポーター45 エネルギー代謝学で食育支援
発達栄養は、発達障害児の特殊な栄養摂取状態に合わせた改善法として研究が進められたものですが、発育途中に必要な栄養摂取は誰にも共通することであるので、子どもの発達のための栄養として講習をしています。 とはいっても、発達障害児は自閉症スペクトラム障害でも注意欠陥・多動性障害でも食事に困難さがあり、好き嫌いの範囲を超えた改善への苦労があります。中でも感覚過敏によって視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚が非常に
サプリ概論160 「入浴×食事」の効果を高めるL‐カルニチン
メディカルダイエットはエネルギー代謝の促進を目的とした手法で、運動と食事、入浴と食事、運動と入浴の組み合わせによってエネルギー代謝を高めることができます。そこにL‐カルニチンを組み合わせることで、さらにエネルギー代謝が高められます。 「入浴×食事」のメリットは、入浴のあとで食事をするというタイミングによって得ることができます。 入浴は温度によって自律神経の交感神経と副交感神経の働きが切り替わり
Medical Diet82 ダンベルダイエットは間違っていたのか
ダンベルダイエットは、一時期大流行したもので、国立大学の教授が提唱者だということもあって、テレビ番組でもコーナーが設けられるほどの人気ぶりでした。そのときに注目されたのは、「女性でも筋肉を増やせば自然に脂肪が燃える」ということでした。テレビ番組では、基礎代謝(全消費エネルギー量のうち約70%)のうち35〜38%は筋肉が消費しているので、筋肉が増えた分だけ脂肪が燃焼するということでした。 ここから
あくまでも噂話5「他人の人脈は自分の人脈」
モンゴルや北方系アジアの歴史的な国々は、“自分たちが持っていないもの、できないことは他国の人を使って自国民ができるようになるまでやらせる”というのは歴史で学ぶことであって、日本では起こりえないことと考えられてきました。先生として海外から人材を呼ぶことがあっても、また足りない部分を補うために海外の人材を使うことはあっても、初めから乗っ取るために他の人を使うというのはなかったことです。 それが日本人
認定講習の諺もじり9「信じるものは掬われる」その3
栄養学の重鎮の体験談に続いて、今回は臨床栄養の重鎮の体験談です。その話を聞くことができたのは、前回の糖尿病患者は尿から糖が多く排出されるので糖を戻してやるという今では、どう考えても違っているだろうという逸話を話したときのことです。臨床栄養の重鎮なので、栄養学の重鎮のことも知っていて、実際に戦後の混乱期の糖尿病患者の食事箋ではあったことも承知していました。 その臨床栄養の重鎮は、大学の医学部を卒業