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真っ平らで続くウォーキングコースの魅力

ウォーキングのイベントは歩きやすく、安全なコース設定が重要で、主催する自治体としては観光案内になることも期待していますが、大会を主管する団体としては安全第一で、平らで、見通しがよく、歩道があるか歩道がない場合でも広くてクルマとの接触を考えないでよいコースの設定を重視しています。そのために主催者と主管で意見を戦わせる場面も出てくることもあります。 全国のウォーキングコースを見てきて、これは羨ましい


歩く姿を子どもの見本とするために

歩く姿をほめられたのは“初めて立って歩いたとき”という人も少なくありません。「歩く姿が美しいですね」とほめられることは、あまりないはずです。スポーツをしていて、その競技の姿勢もよくて、素晴らしいポーズで走っている人でも、なぜか歩く姿をほめられないということもあります。 ウォーキングの指導を受けていれば、正しい歩行姿勢が身についていそうですが、“本当に指導されたのか”と疑問を抱くような歩き方をして


発達栄養学109 脂肪は摂るタイミングで太り方が異なる

飲食で摂ったエネルギー源のエネルギー量(摂取エネルギー源)の合計と脳と身体のために使われるエネルギー量(消費エネルギー量)の合計を差し引きして、摂取エネルギー源のほうが消費エネルギー量よりも多ければ脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪が多くなります。それとは逆に、消費エネルギー量のほうが摂取エネルギー量よりも多ければ、不足する分を蓄積された中性脂肪を分解して使うという関係になっています。 これは大原


健康寿命延伸のための提言36 提言のエビデンス4体格1

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 成人の体格を把握するために最もよく使用される指


子どもの肥満対策のメディカルダイエットが高齢者にも役立つ

メディカルダイエットは医学・科学に基づいた痩身法と認識されることがあります。それが含まれることは間違いがないのですが、それだけの範囲ではありません。生活習慣病の予防・改善から、生活のための機能を高めることまで全般的な能力を高めることを目的として、活動のための多くのエネルギーを作り出す方法でもあります。でもある、というよりも、そこに重点を置いて研究を進めてきました。 メディカルダイエットは、食事と


学習障害108 聴覚過敏は集団での学習が難しい

自閉症スペクトラム障害に多くみられる感覚過敏の一つに聴覚過敏があります。耳が敏感になって、周囲の音がよく耳に飛び込んでくるという状態だけでなく、通常なら遮断されるか弱まって聞こえるはずの、いわゆる“聞きたくない音”が聞こえて、それが気になって集中できないということが起こります。 人間の聴覚は、耳から入ってきた音を、すべて脳に伝えますが、その中から選択を行っています。耳に入ってきた音は外耳と中耳の


ウォーキング大会を開催するための条件

ウォーキングは道さえあれば自由に歩いて移動できる、最も簡単な運動であり、その方法によっては最も安上がりで健康が得られる方法でもあります。ウォーキングのコースは、起伏があったり、路面が変化して、いろいろな歩き方ができることと、風光明媚な景色を楽しみながら歩くのは精神的な健康効果もあるので、できるだけ変化に富んだコースを求めたくなります。これは歩く側の論理であって、安全に歩いてもらい、イベントとして成


自転車とともに歩くことをすすめる理由

「歩かないと歩けなくなる」と言われます。だから、歩き続けなければいけない、ということをウォーキング関係者ならずとも話をしていますが、歩く代わりに自転車でもよいのではないか、足を動きすだけでもよいのではないか、と言い出す人が必ずいます。 テレビの通販番組で、自動的に歩くような感じで足を動かしてくれる装置が紹介されています。30年後も歩き続けたい!というのがキャッチフレーズですが、足を動かし続ければ


発達栄養学108 脂肪摂取は必要でも肉は増やしすぎない

脂肪は太る原因として避けようとする傾向があるものの、脂肪(脂質)が多く含まれている食品は食べていけないわけではなくて、要は分量の問題です。三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質は、どれも全身の細胞でエネルギーになるのだから、1日に摂取するように定められたエネルギー量の範囲であれば、どれから摂ってもよいだろうという考え方をする人もいます。しかし、偏りすぎはよくないことで、バランスのとれた摂り方が求


健康寿命延伸のための提言35 提言のエビデンス3食事13

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第13回)を紹介します。 FAO(国際連合食料農業機関)のデータベース