最新情報

発達栄養学112 水溶性ビタミンの機能と多く含まれる食品

発達栄養学111回で紹介した代謝のために必要な水溶性ビタミンについて解説しますが、このうち4種類のビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)は発達栄養学110回で紹介しました。今回はビオチン、パントテン酸、ナイアシン、葉酸の特徴と多く含まれる食品について解説します。 ビオチンは、水溶性のビタミンB群で、ビタミンHとも呼ばれます。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝


健康寿命延伸のための提言39 提言のエビデンス4体格4

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第4回)を紹介します。 妊娠前体重と妊娠中体重増加のどちらについても、


子どものときに知った他の家庭の味

新潟県の柏崎に父の実家の米屋があり、そこを頼りに高校時代を過ごしました。 私たちが味付けの好みを調査するときには、生まれた土地、移住した土地の変遷を聞くようにしています。生まれ育った土地で、食事を通じて身につけてきた味覚が塩味の好みを左右することがわかっているからで、それは自分の経験からもわかりました。自分の経験というのは、自分と家族だけのことではなくて、父の転勤によって新潟県内を転校する中で知


味覚は子どもの時期の食事が影響する

生まれたのは新潟県の出雲崎町のお寺で、母の実家です。生まれただけでなく、父が転勤の関係で山奥に暮らしていたときに、弟が誕生して、母の負担を減らすためもあって、小学校の入学前まではお寺で祖父母と叔母と一緒に暮らしていました。お寺は精進料理というのは今は昔の感覚ですが、遠方に佐渡島が見える漁村だったこともあり、檀家に漁業関係者が多かったことから魚料理がメインでした。 小骨が苦手で食べるのに時間がかか


文章と言葉のハイブリッドで情報発信したい

「講演やセミナーなどの話は面白いのにホームページに書かれていることに格差がある」と知人から指摘されることがあります。ネット経由の情報発信は、どんな人が見ているかわからないために構えてしまうところがあります。その点、目の前にいる人なら、顔を見て、表情を見て、「この程度の話をしても大丈夫」という判断がつきやすいので、ラフな話がしやすいことはあります。 文章で読む場合には、全体を見てもらえることから、


忘れたことを忘れるようになる前に

高齢者の年齢になって、眠りの質が変わってきたせいで、夢を見ている時間が長くなり、その内容を覚えたまま目覚めることも多くなりました。“夢を見ている”といっても希望や願望の夢のことではなくて、睡眠中に眠りが浅くなっているレム睡眠の時間に見る夢のことです。夢の内容を回想してみると、今進めていることに、なんとなく関連があることで、寝ていても、仕事が頭から離れない証拠かと思ってもいます。 夢の内容を覚えて


次世代のための“粉ミルク”

発達障害に特徴的にみられる感覚過敏による極端な偏食は、あまりにも範囲が広くて、それを補うために不足している栄養素が摂取できるように食品を変更させるのは大変です。食べられる食品の中から、この食品を食べればよいというものを選択することは可能であっても、日常的に食べている料理は食品そのものを食べているだけではありません。限られた食品を組み合わせて料理をする保護者の大変さもわかります。全員が同じ料理を食べ


学習障害111 輸入食品に含まれている食品添加物1

農薬や食品添加物が体内に入ると、これを処理するために肝臓や腎臓に負担がかかり、そこに使われるエネルギーが多くなると、成長や健康維持のために使われるエネルギーが不足することになります。成長過程の子どもは解毒能力が低いために、できるだけ農薬も食品添加物も減らすようにしたいものです。 農薬は農産物が栽培中に害虫や病気を退治したり、雑草を除いたりするために使われる薬剤です。これに対して食品添加物は食品の


セミナー中のスマホの情報検索はプラスなのか

セミナーや講習を受けているときに、疑問が湧いてきたら、これを解決するために講習テキストや専門書を引くということがされていました。それは当たり前の行為で、講師に迷惑をかけることはありませんでした。以前のセミナー会場では、用語がわからない、意味することがわからないということがあったら、それをメモして、あとで質問をしたり、自分で調べたりということが一般には行われていました。だから、セミナーや講習後の質問


次世代に役立ててほしい講習テキスト

日本メディカルダイエット支援機構は、メディカルダイエットと冠した資格認定が許可された唯一の特定非営利活動法人(NPO法人)で、それを活かして「メディカルダイエットアドバイザー」の認定講習を行ってきました。その認定講習が終了してから、講習テキストのコンテンツを活用して、ダイエットSNS最大の『ダイエットクラブ』に241本のコンテンツを提供しました。これは同サイトの“ラボ”に掲載されています。 その