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発達栄養学96 抗酸化ビタミンの組み合わせ

活性酸素は細胞を傷つけ、破壊することで皮膚や血管、内臓などにも影響を与えることが知られています。活性酸素は内臓や器官が働くときに、細胞の代謝が盛んになり、その結果として多く発生します。一般には吸い込んだ酸素のうち2〜3%が活性酸素になるとされています。細胞のミトコンドリアでエネルギー代謝が行われるときに、酸素が充分にあり、代謝が正常に行われていれば活性酸素の発生量は多くはなりません。これは木材など


健康寿命延伸のための提言23 提言のエビデンス3食事1

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 日本人の食事と日本食は違うものです。日本人は、


デジタル・IT社会は学習障害者の働き場を作った

優れた学者や作家は“悪筆”が多いと過去には言われました。これは過去に限ったことではなくて、現在でも同じことがあるのかもしれませんが、原稿が自筆からWordなどの電子文章に変わり、発表の機会でもPowerPointが使われ、情報発信の世界でもデジタル文章ばかりになると、それぞれの専門家の自筆を知るのはサインくらいになっています。 日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、長年文筆を生業としてきて


学習障害95 自律神経は朝の光でリセット

自律神経の働きは交感神経と副交感神経がバランスをとって働いていて、通常では朝に起床してから徐々に交感神経が高まり、それに反して副交感神経が低くなっていきます。そして、夕方になると交感神経の働きが低下していき、副交感神経の働きが盛んになるという波のようなバランスとなっています。 朝から昼には交感神経の働きが盛んになることで、心身ともに活動が活発になり、学習に意欲が高まっていくのが普通であるのに、発


食物栄養学、人間栄養学から全人的栄養学へと変わった

日本の栄養学は終戦後の栄養不足の改善を目的とした“食物栄養学”から始まり、飽食の時代を迎えたときから生活習慣病予防を目的として体内機能に注目した“人間栄養学”へと変わりました。当時一緒に活動していた臨床栄養の研究者から「医者になったばかりのときに研究のために糖尿病患者を集めてくるように言われたが、探すのが大変だった」という話を聞きました。現在80歳を超えた先生ですが、それくらい糖尿病患者が少なかっ


発達障害者はIT業界の重要な人材になる

発達障害がある人は、就職する段階でも就職した後でも、その能力が充分に発揮できないというプレッシャーを受け続けています。発達障害は脳の発達に凹凸があることから、バランスのとれた社会活動がしにくいことが指摘されています。発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害に大きく分けられますが、そのうち自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害の特性を活かすことで、他の人にはない能力が引


発達栄養学95 必須アミノ酸の見極め方

人間の身体を構成するアミノ酸は20種類があります。そのうち体内では合成されないために飲食で摂らなければならないものは必須アミノ酸、それ以外は非必須アミノ酸と呼ばれています。必須アミノ酸は、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、リシン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジンの9種類、非必須アミノ酸はアルギニン、グリシン、アラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、グ


健康寿命延伸のための提言22 提言のエビデンス2飲酒4

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第4回)を紹介します。 適正な飲酒量の目安が示されています。いろいろな


児童発達サポーターの必要性

発達障害児の保護者を悩ませていることは、目の前の行動や将来的な不安はもちろんのことですが、それと同じくらいに悩みとなっているのは周囲の理解です。進学も就職も社会的な理解があって初めて解決の道が開けていきます。しかし、その悩みを解決する段階には、まだまだ届いていないというのが実際のところです。 この理解と、理解に基づいた支援を拡充させていくためにはサポーターの存在が必要です。児童発達支援施設も自治


学習障害94 学習表に従った学び方でよいのか

1年間に学ぶべき項目は、1週間のスケジュールに割り振られて実施されています。それぞれの子どもにとって初めに学んだほうがよい項目は異なっているはずで、初めに得意とする教科を学んで勢いをつけてから、学習に時間がかかること、苦手なことに取り組んでいったほうがよい結果が得られるということもあります。それとは逆に、初めに苦手なことや時間がかかることをこなして、疲れてきたり、集中力が弱まってきたときに得意な教