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感染拡大から考えるエネルギー代謝

新型コロナウイルスの感染拡大から免疫向上が改めて注目されています。高齢者は免疫力が低下していて、感染しやすく、次への感染源にもなるということで、超高齢社会に突入した日本では、長期的な対策として免疫向上が重要となります。といっても、年齢を重ねて、年々低下していく免疫力に対して、世間で言われるような免疫対策だけでは不安を感じるという人は少ないかもしれません。 免疫は免疫細胞によって全身の細胞で行われ


女性の発達障害は本当に少ないのか

発達障害は男女差が大きくて、全体的には男子は女性の2.4倍だとされています。これは文部科学省の調査による結果ですが、自閉症スペクトラム障害に限ると男子は女子の4倍にもなっているといいます。その理由について、母親の妊娠期間中の女性ホルモンの分泌が男児の脳に与える影響が考えられており、それについては以前に紹介したことがあります。今回の話は、それとは違って、本当に女性の発達障害は多いのか、多いとしても、


感染拡大から考える防止対策

新型コロナウイルスは、感染ルートが明らかでない患者が増えてきたことから「次のフェーズ」に入ったと報道されています。次のフェーズというのは、これまでの水際対策の段階ではなく、新たな局面になり、別の対策を実行しなければならないところまで来てしまったことを指しています。 新型コロナウイルスは感染を防ぐためには、濃厚接触を避けると同時に、免疫を向上させることが重要とされていますが、免疫は体内を守るための


脂肪の分解に関わる健康食品とメディカルダイエット

脂肪は分解されてから吸収されるので、分解を抑制することによって吸収を抑制することができます。食品に含まれている脂肪は中性脂肪の形となっています。中性脂肪は3個の脂肪酸を1個のグリセライドが結びつけたもので、貯蔵型の脂肪となっています。体内に貯蔵されている脂肪、つまり脂肪細胞の中に蓄積されているのは中性脂肪で、食品に含まれている脂肪も同じく中性脂肪となっています。 中性脂肪は胃から分泌される胆汁酸


感染拡大から考える腸管免疫の重要性

新型コロナウイルスに限らず、ウイルスに対しては体内の免疫が大きく関係しています。免疫は敵と味方を識別して、敵だけを攻撃することを一般には指しています。その免疫を司っているのは免疫細胞と呼ばれる白血球とリンパ球ですが、攻撃力が強いリンパ球は骨髄で作られて、胸腺で成長してから全身をパトロールするようになります。胸腺の働きが40歳ころから低下し始めます。その低下を補って免疫を調整しているのは腸管免疫です


発達障害と勘違いされる口腔機能発達不全症

うまく食べられない、話がスムーズでないという子どもがいると発達障害を心配する家族もいますが、実際には口腔機能発達不全症であったという例もみられます。口腔機能発達不全症は15歳未満の子どもを対象として、2018年に新たな病気として医療保険が認められるようになったものです。 口腔は歯や舌、口蓋という口の上側を指していて、食べる、息をするということのほかに、言葉を話すときにも使われる器官です。生まれた


感染拡大から考える免疫強化の重要性

新型コロナウイルスに限らず、ウイルス性の感染症に打ち克つには免疫の強化が重要とされています。ウイルスは体内に入ると、細胞に寄生する形で棲みつきます。治療によって治ったと言われていても、実際にはウイルスが病気を発生させるほどに増えていないだけで、ウイルスは着実に生き残っています。これを抑え込んでいるのは自分の体内に備わっている免疫システムで、免疫力が低下するとウイルスの活性化が始まります。 基礎疾


乳糖の分泌促進糖質に関わる健康食品とメディカルダイエット

筋肉疲労は、筋肉を使いすぎただけでなく、疲労物質の乳酸が蓄積されることによっても起こります。乳酸は身体を動かしてエネルギーが消費されるときに発生します。通常では乳酸はエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)に変化するか排泄されますが、大量に発生すると体内に蓄積されて、疲労感や痛みを生じさせるとともに筋肉の動きを低下させます。そのためにブドウ糖の燃焼が低下してしまいます。 このことからエネルギ


感染拡大から考える加害者になる乗員

大型クルーズ船での新型コロナウイルスの感染拡大について、全員検査の是非が論語を招いています。通常の対策では対応できないくらいに急激に蔓延したために、テレビでコメントをしている専門家の中には前言(前回の出演での発言)を翻さなければならなくなった方もいます。そんなにも一気に広まってしまったのは、乗客の検査を優先させるあまりに、乗員の検査が後回しになったことがあげられています。 乗客は船室内に閉じ込め


自閉症スペクトラム障害に脳の特定領域の活動不全

発達障害の自閉症スペクトラム障害は、原因や治療法は確立されていないため、高い知能を有する人でも社会生活に困難をきたしやすく、せっかくの能力が発揮されないという現状があります。東京大学大学院のグループは、対人コミュニケーションの障害に特徴的な認知パターンを実証したと発表しています。 自閉症スペクトラム障害の当事者は、他者が自分に対して友好的か敵対的かを判断する際に、顔や声の表情よりも言葉の内容を重