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腸内環境を整えるシンバイオティクスは新登場か
腸の健康を考えるときに、必ずといっていいほど出てくるのが、腸内細菌を腸内に届けることと、腸内細菌のための栄養を与えることの、どちらを優先させたほうがよいかということです。これは健康づくりのプログラムを組み立てているときにも、よく話題にのぼります。腸内細菌の善玉菌と同じものを食品や飲料として食べたり飲んだりするのはプロバイオティクス(probiotics)といいます。善玉菌の代表のビフィズス菌などは
遺伝子タイプ別の中温度の入浴法
肥満遺伝子タイプのリンゴ型、洋ナシ型、バナナ型によって、入浴の温度によるダイエット効果は異なってきますが、自律神経の交感神経の働きが盛んになる42℃以上のお湯での入浴は脂肪燃焼効果が高まります。この温度では脂肪分解酵素のリパーゼの働きが盛んになるので、その分解された脂肪酸は効果的に燃焼するようになります。 自律神経の交感神経の働きが盛んになると身体が興奮状態になって、心身ともに活性化されます。こ
遺伝子タイプ別の低温度の入浴法
肥満遺伝子タイプは一般にはリンゴ型、洋ナシ型、バナナ型に大きく分類されています。何を食べたら太るのか、やせるのか、どんな運動をしたらやせるのかについては研究が進められていますが、入浴によってもダイエット効果は異なってきます。 ダイエット効果は入浴の温度によって違ってきます。自律神経の副交感神経の働きが盛んになると身体が抑制状態になって、心身ともにリラックスすることができるのですが、38〜40℃の
プラス3000歩で異所性脂肪が減る
メディカルダイエットの手法は、食事と運動のタイミングによる効果的ダイエットを特徴としています。同じ食事量、同じ運動量で、やせさせることと逆に太らせることを実現する手法です。太るといっても筋肉量を減らさずに脂肪を増やすもので、体重制限があるスポーツ選手からの要望を実現させています。 血液中のブドウ糖の量が少なくなっている空腹時に筋肉運動をすると、ブドウ糖不足を補うために筋肉の中に蓄積されているグリ
第三の脂肪は歩くだけで減らせるのか
第三の脂肪と呼ばれる異所性脂肪を減らすためには、有酸素運動が重要だとテレビ番組で紹介していましたが、番組では「皮下脂肪→内臓脂肪→異所性脂肪」の順で蓄積されていると伝えていました。有酸素運動で減りやすいのは内臓脂肪です。内臓脂肪が減り始めると皮下脂肪が減っていくことはダイエット指導をしている専門家なら誰でも知っていることです。いきなり皮下脂肪が増える人は少なくて、まず内臓脂肪が蓄積され、ある程度の
第三の脂肪は皮下脂肪蓄積から始まるのか
朝のテレビの情報番組の中で、第三の脂肪について取り上げていて、その説明の途中で脂肪が蓄積している順番について紹介していましたが、私たちが情報発信していることとは異なる順番でした。そのシーンが終わった途端に、他局のディレクターからメールが入りました。私たちの情報とは異なるが、どちらが間違っているのか、という内容でした。 第一と第二の脂肪は内臓脂肪と皮下脂肪です。そして、第三の脂肪は異所性脂肪と呼ば
梅干しを食べると糖尿病が予防できるのか
糖尿病患者は約1000万人、その予備群も約1000万人と、厚生労働省の国民健康・栄養調査の結果として発表されています(平成28年調査)。調査対象は成人人口の約1億人なので、10人に1人が糖尿病患者、合計で5人に1人が高血糖状態にあるという推計がされているので、完全に国民病となっています。ということで、メディアからの問い合わせも糖尿病に関することが多く、このコーナーでも糖尿病に関するコメントが増えて
健康指標の体内年齢と身体年齢の違い
体内年齢の評価というと、これまでは血液検査の結果が重視されてきました。血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値、肝機能値、腎機能値などを測定して、これに血圧を加えて、生活習慣病のリスクを知り、リスクが低ければ体内年齢は低いと評価されてきました。この検査数値が実年齢(暦年齢)に当てはめられればよいものの、年齢が高まるほど比例して数値が上昇していくわけではないので、「今回の検査結果では実年齢よりも○
インスリンとレプチンの抵抗性の違い
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖が多くなると膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が反応してインスリンが分泌されます。インスリンには二つの働きがあって、一つは細胞にブドウ糖が取り込まれるときに作用して、血糖値の上昇を抑えてくれます。もう一つは肝臓で脂肪酸を合成させる働きで、インスリンが多く分泌されるほどブドウ糖が脂肪酸に変化して、その後に脂肪酸がグリセロールと結びついて中性脂肪と
もち麦でダイエットできるのか
ダイエット食材として、もち麦が人気となっています。もち麦は大麦の一種で、一般の麦(うるち麦)はグルコース(でんぷん)がアミロースとアミロペクチンから構成されていますが、もち麦はアミロペクチンだけです。アミロペクチンには粘りがあるので、もち麦は粘りのある食感となります。 もち麦を取り上げたテレビ番組のあとに、他局のディレクターからダイエット法に間違いがあるのではないか、との問い合わせがありました。