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歩くほど健康になるのか

歩くことは健康によい、ということで、歩く距離や歩数を増やすほど健康になるという考えをする人は少なくありません。少なくない、というよりも、むしろ多いと言ったほうがよいかもしれません。何しろウォーキング大会(日本ウオーキング協会の関連ではウオーキング大会)では1日に10km、20kmどころか30km、50kmという長距離(超距離)の大会さえあるのですから。 以前に中之条研究の成果として1日に8000


転がらないのがおにぎり?

おにぎりとおむすびは、どう違うのか、というのはクイズの定番で、テレビの小ネタにもよく使われています。“おむすびコロリン”という言葉があるように、おむすびは転がるもの。それならば転がらないのがおにぎりという話が使われていました。形状で言えば、三角形がおにぎりで、丸型や俵型がおむすびということになります。 ところが、歴史的なところでは、神様と食事を通じて一緒になることから「結び」の意味で神樣が住まう


三大ヒトケミカルの医薬品としての機能

三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10について以前は医薬品であったものが食品として使えるようになった、と繰り返し伝えてきました。医薬品としては、どんな働きがあるのか、という質問がメディア関係者からありました。 α‐リポ酸はチオクト酸と呼ばれる物質で、その酸化体のβ‐リポ酸と区別するためにα‐リポ酸と呼ばれています。医薬品としてのα‐リポ酸は、チオクト酸(注射用)として利


腹八分目とミトコンドリア

腹八分目というのは食べる量を二分減らす、つまり20%OFFにすることで、ダイエットのための食事指導の時に無理なく減らす量の目安とされています。腹八分目の量にするとき体調がよくなるという人も少なくありません。その理由として体重が減って体が軽くなり、血液中のブドウ糖や中性脂肪の量が安定して血液の流れがよくなるからだ、という説明がされています。しかし、それ以外に細胞のミトコンドリアによって作り出されるエ


コレステロールを減らせ!は正しいのか

コレステロールは“悪玉コレステロール”という言葉もあることから、悪いものというイメージを抱かれることもあります。「それを改めさせるためには、どういう伝え方がよいか」という相談をメディア関係者から聞かれたことがあります。 コレステロールは全身の細胞膜の材料で血管を丈夫にするのにも重要で、ホルモンの材料であり、脂肪を分解する胆汁の材料でもあるので、健康維持にはとても大切なものなので、減らすようなこと


65歳以上は肉と同時に摂りたいものがある

「高齢者は魚を食べるべきで、肉は減らしたほうがよい」と言われたのは昔の話で、今では「高齢者は肉を食べろ」と言われています。肉のたんぱく質はアミノ酸のバランスがよく、体を構成する成分になりやすい“良質なたんぱく質”で、人間の体は動物性のたんぱく質なので肉を食べたほうがよいという話です。 これを言い出したのは東京都健康長寿医療センター研究所で、「老化予防を目指した食生活指針」が発表されていますが、こ


古い情報はウソになる

「これまで教えたことは全部ウソです」 ある教育現場をテーマにしたドラマで、卒業の日に熱血教師が生徒に話した印象的な言葉ですが、これを健康教育のときに当法人の講師もよく用いています。 健康、医学、科学の世界は進展スピードが速すぎて、今覚えたことを、そのまま伝えたらウソになるという意味ですが、例えば医学関係の資格認定者が厳しい更新制度による講習と試験を受けていれば、常に新しい情報を取得して、発信し


無酸素運動と有酸素運動の順番

無酸素運動の筋肉トレーニングをすると乳酸が発生します。エネルギー源のブドウ糖や脂肪酸が細胞の中のミトコンドリアの中で酸素を使って効率的に燃焼をすると乳酸が発生しにくいのですが、無酸素運動は、その名のとおり酸素を使わない運動のために不完全燃焼を起こして乳酸が多く発生するようになります。 乳酸は無酸素運動を30秒間続けると発生が始まるので、無酸素運動を30秒間やった後に有酸素運動を取り入れている運動


なぜ改札を出て直角に曲がるのか

近道をするショートカットは急いでいるときには仕方がないことかもしれませんが、都市部では電車を降りたときに、あまりに急いでいる人が多いのか、改札を通過した直後に直角に曲がる人をよく見かけます。以前から見かけてはいたものの、「急に増えてきたのは、どうしてなのか」という質問をWEBメディアから受けました。歩くことに関する情報を発信していますが、こういった質問も関連で寄せられています。 改札の近くに誰も


糖質制限で脳機能は保たれるのか

平成27年国民健康・栄養調査の結果概要が発表され、その中に21年間で糖質の摂取が減少し続けているというデータが掲載されていることから、糖質制限の影響についての質問がメディアだけでなく、サイト閲覧者の方々からも寄せられています。 脳のエネルギー源は糖質の中に含まれるブドウ糖だけで、1日のエネルギー消費量のうち20%ほどが脳で使われています。1日に飲食で摂るエネルギー摂取量の60%ほどは糖質で、脳で